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イグサ (藺草)

別名:トウシンソウ(燈芯草)
科・属名:イグサ科・スズメノヤリ属/分布:ユーラシア大陸、アメリカ大陸/学名:Juncus effusus

分類: 湿生植物(水生植物)


寒さ: 強い
暑さ: 強い
花期: 6月〜9月
観賞期間: 4月〜11月
花色:
草丈: 〜120cm
植え替え:
増やし方: 株分け
場所: 日当たりを好む、
用途: 鉢植え、庭植え、ビオトープ、睡蓮鉢など
イグサは湿生植物で、湿った所から浅い水辺で育つ植物です。草丈は1m以上まで伸び、畳の材料として昔から知られ、多くが熊本県で生産されています。別名のトウシンソウというのは、茎の中心部のズイが灯明の芯に利用される事からこう呼ばれるそうです。他にも和ロウソクの芯にも利用されています。夏には茎の先の方に花が咲き、その後は実が成ります。突然変異で出来たラセンイという、茎がラセン状に伸びる種類もあり、こちらは斑入りの品種もあります。主に観葉植物として出回っている事が多いです。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
場所 日向
植え付け 植え付け
植え替え 植え替え
株分け 株分け
肥料 肥料
鉢の水やり 湿った状態を保つ
イグサ
イグサ
ラセンイ
ラセンイ
イグサのつぼみ
つぼみ
イグサの花

イグサの育て方

生育する環境

日当たりが良い湿った所から浅い水辺に自生しています。日本を含むユーラシア大陸、アメリカ大陸の広い範囲に分布し、暑さにも寒さとも強いです。日本で春から秋に生育して、冬は生育が止まります。日に当てる事と水切れに注意すれば容易に育てる事ができます。

植え付け

春から秋にかけて苗が売られている事があります。用途は鉢植えや庭植えにして葉を鑑賞するだけではなく、水連鉢などに入れて水草植物として育てる事もできます。

鉢植え

戸外で観賞するだけではなく、室内に置いて葉を楽しむ観葉植物にされる事もあります。用土は保水性の良い赤玉土(小粒)6、腐葉土3、ピートモス1などを利用すればよいです。

ビオトープや睡蓮鉢

ビオトープ
ビオトープや水連鉢に貯めた水に鉢ごと浸けて育てる事もできます。浸ける深さは田んぼの稲と同じぐらい軽く水に浸かる感じです。用土は水生植物の培養土を使ったり、赤玉土(小粒)だけを使ってもよいです。

庭植え

庭植えのイグサ
湿った所でよく生育しますが、多少乾燥させても簡単に枯れる事はないです。日当たりのよい所でよく生育しますが、耐陰性もあるので午前中だけ日が当たる半日蔭に植えると、水やりの手間を減らす事ができます。

ハイドロカルチャー

水栽培に向いているのでハイドロカルチャーにもよいです。春に株分けをしたものや購入した小さな苗をそのまま使ったり、大きすぎる場合は株分するとよです。

場所

日当たりのよい所でよく生育します。多少の耐陰性があるので午前中の日が当たる半日陰でも育ちます。夏は土がよく乾くので、乾かし過ぎそうな場合は半日陰に置いてもよいです。寒さにはとても強いので、戸外で越冬します。ビオトープなど水に浸けていると氷が張る事がありますが枯れはしないです。

水やり

湿生植物なので乾燥を嫌います。鉢植えで育てる場合は、春から秋の生育期は鉢土が乾く前に与えたり、受け皿に水を溜めて育ててもよいです。冬は生育が止まるのでやや控えめでよいです。庭植えは乾かし過ぎないように水やりします。

肥料

鉢植えでは春から秋にに緩効性の化成肥料を置き肥したり、定期的に液体肥料を与えます。庭植えでは春に化成肥料を蒔くぐらいでよいですが、もし葉色が悪くなるようなら追肥するとよいです。

ビオトープ、水連鉢

水草用の肥料が売られているので、春から秋の間に与えるとよいです。観賞魚が入っていない場合は、緩効性の化成肥料を控えめに土の中に埋めてもよいです。

植え替え

時期は4月から6月頃に行うとよいです。根張りがよく鉢一杯に根が張るので、株分けを兼ねて植え替えるとよいです。大きくしたい場合はそのまま一回りから二回りぐらい大きな鉢に植え替えます。冬を超えて茎が黄色くなったものは、見かけが悪いので元から切り取ります。

株分けで容易に増やせます

すくに大きく育つので株分けで容易に増やせます。手では裂けにくいので、ハサミなどを使って切り分けるとよいです。植え替えの時に一緒に行います。
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