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アカンサス

別名:ハアザミ(葉薊)
科・属名:キツネノマゴ科・ハアザミ属/原産地:地中海沿岸、北アフリカ、西南アジア原産/学名:Acanthus spp.

分類: 多年草(常緑〜宿根)
寒さ: 強い(-10度)
暑さ: 強い
草丈: 80cm〜100cm
花径: 約 3cm
花序: 40cm〜60cm
花色: 白、ピンク
場所: 日向〜半日蔭
種まき: 秋まき、春まき
発芽温度(20度)
ポットまき、箱まき
用途: 花壇向き、鉢植え、切り花
花言葉: 精巧、美術、離れない結びめ
アカンサスは1mぐらいあるしっかりした花序を作り、初夏から夏に白い花を咲かせます。葉は大きくギザギザしているのでハアザミと呼ばれる事があります。地中海沿岸の日当たりがよい乾燥した所に生息していて、寒さには強く暖地では常緑、寒地では地上部の葉を枯らせる宿根草になります。強健で日向から半日陰で育ちますが、やや暑さを嫌うので夏に半日陰になるような木の下に植えるのが理想的です。大きく育つので庭植えに向いていて、イングリッシュガーデンの素材によく利用されています。写真はよく見かける白い花に脈が少しピンクがかっているモリスという種類で、他に薄いピンク色の花で葉が斑入りをしたものなどもあります。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 日向〜半日蔭
種まき 種まき 種まき
植え付け 苗の植え付け 苗の植え付け
植え替え 植え替え 植え替え
株分け 株分け 株分け
肥料 肥料 肥料

アカンサス
6月上旬、植物園

アカンサス花
6月上旬、植物園

アカンサス(花のアップ)
6月上旬、植物園

アカンサスの花と葉
5月下旬、植物園

アカンサスの育て方

場所


2月上旬
日当たりのよい所から半日陰で育ちますが、秋から春はよく日が当たり、夏は半日陰になる所が理想的です。寒さには強く氷点下10度ぐらい耐え、暖地では常緑で越冬し、寒い所では地上部の葉が枯れて宿根して越冬します。暑さには比較的強いのですが、強光で葉に痛みが出る事があるので、夏の鉢植えは半日陰に置いたり50%ぐらい遮光するとよいです。

水やり

やや高温多湿を嫌い乾燥には比較的強いです。庭では植えつけ後はしばらく乾かし過ぎないように注意しますが、その後に根付けば通常は必要ないです。鉢植えは鉢土の表面が乾けば与えます。

肥料

あまり多く必要ないです。庭では生育が悪いようなら春や秋に骨粉入りの固形油粕などをまいておけばよいです。鉢植えでは化成肥料などを置き肥して、葉色が悪いようなら液体肥料を追肥するぐらいでよいです。

植え付け

春や秋にポット苗が売られている事があります。水はけが悪いようなら腐葉土を、元肥に牛糞などを混ぜ込み、間隔を50cmから70cmぐらいと広めにして植え付けます。鉢植えにする場合は大きくなるので将来大型のものを利用する事になります。用土は水はけのよいものを利用し、鉢が小さくなってしまったら春か秋に大きなものに植え替えるとよいです。

増やし方

種まき


種まき後約5ヶ月(2月)
暖地では秋の9月中旬から10月上旬頃、種が大きいのでポットまきにして薄く覆土するとよいです。大きくなるのが早いので11月には定植するか、根鉢を壊さずに大き目の鉢に仮植えして春の3月頃に植え付けてもよいです。開花までは2年以上かかるので焦らずに待つことになります。暖地では秋に行うのがよいと思いますが、春の3月頃にも行う事が出来ます。

根伏せ

時期は気温の低い11月から3月頃、長さ5cmぐらいに切った根を横にして箱などに埋めておくと芽が出てきます。芽が出たら鉢に仮植えして大きく育てます。

株分け

植え替えと一緒に行う事ができます。

花茎切り・枯れ葉取り

花が咲き終わったら花茎を切り取りますが、種を取りたい場合は残しておきます。冬などに葉が枯れたり痛んで黄色くなったものは見苦しいので切り取るとよいです。
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