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アルメリア

別名:ハマカンザシ(浜簪)
科・属名:イソマツ科・アルメリア属/原産地:北半球/学名:Armeria

分類: 多年草


寒さ: 強い
暑さ: やや弱い
草丈: 10cm〜20cm、高性(〜50cm)
花序: 2cm〜3cm
花色: 桃色、白
種まき: 春まき、秋まき
発芽温度(15℃〜20℃)
箱まき
増やし方: 株分け、挿し芽
場所: 日当たりを好む
用途: 鉢植え、花壇、ロックガーデン、切り花(高性)
その他: 高温多湿を嫌う
花言葉: 思い出、思いやり
通販店: 楽天市場にあり
アルメリアは小さな花が集まって丸い花序の花を咲かせます。多くの種類がありますが、よく育てられているのはマリティマ(A.maritima)という草丈が15cmぐらいと低くピンクや白花を咲かせるタイプです。北ヨーロッパからシベリア、北カリフォルニアなど海岸の崖などの沿岸地域に自生して、塩分に耐性がある事でも知られています。葉は緑色ですが、中には斑入りをした品種があります。他に草丈が50cmぐらいと高く切り花に向いているプシューダルメリア(A.pseudarmeria)も売らている事があり、花色はピンクと白以外に赤もあります。両方とも細い葉が沢山茂り高さ5cmから10cmぐらいと低く、そこから花茎を長く伸ばして花を咲かせます。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 日向
種まき 種まき 種まき
植え付け 苗の植え付け 苗の植え付け
株分け 株分け
肥料 肥料 肥料
鉢の水やり 鉢土の表面が乾いてから与える 過湿に注意 鉢土の表面が乾いてから与える
アルメリア アルメリア(白)
アルメリア・マリティマ
マリティマ
アルメリア・プシューダルメリア
プシューダルメリア
アルメリア・プシューダルメリアの赤花
プシューダルメリアの赤花
アルメリア・アルメリアの斑入り
マリティマの斑入り

アルメリアの育て方

ポット苗の植え付け

鉢植え

春や秋に苗が売られている事があります。鉢植えの用土は、水はけがとてもよい土を好むので、市販されている花の培養土にパーライトを2割ぐらい混ぜたり、自分で作る場合は赤玉土(小粒)6、腐葉土)3、パーライト2などを利用するとよいです。
アルメリアのポット苗
ポット苗
アルメリアの定植
鉢に定植

庭植え

庭のアルメリア
庭では日当たりが良く夏の西日を避けた所に植えるとよいです。石灰土壌を好むので苦土石灰、水はけが悪いようなら腐葉土を混ぜて耕します。間隔は25cmぐらいあけて植えるとよいです。岩のある水はけのよい所に自生しているのでロックガーデンに向いています。

鉢植えの置き場所

日当たりと風通しのよい所を好みます。夏の高温多湿を嫌うので、梅雨など夏に雨が続く日は日当たりの良い軒下などに置いて、夏は西日を避けた所に置くと良いです。冬の寒さに強いので、暖地では戸外に置いて越冬します。

水やり

鉢土の表面が白く乾いてから与えます。高温多湿を嫌うので、夏の気温が高い時期に水を与え過ぎると根腐れしやすいので注意してください。乾燥にはとても強いので、夏でも少しぐらい乾かし過ぎても大丈夫です。 庭では乾燥に強いので特に必要ないです。

肥料

痩せ地で花を咲かすので肥料は多く必要ないです。春の3月から4月頃、秋の10月から11月頃に緩効性化成肥料を控えめに置き肥するぐらいです。庭では春の3月頃に化成肥料などを少し与えるぐらいでよいです。その他は肥料の使い方を参考にしてください。

花茎切り

花が咲き終わると実が出来て養分を奪うので、早めに切り取って次もよい花を咲かせます。種を採りたい場合は残しておきます。

植え替え

日本の高温多湿を嫌い大きく育つと夏に枯れやすいです。秋の10月頃に株分けをして植え替えるとよいです。1本の太いゴボウのような根が下に伸びているので、それを裂いて植え替えます。鉢植えの用土は植え付け用土と同じです。花壇でも株分けをして植えなおした方が良いです。

増やし方

株分けや種まきで増やす事ができます。大きく育つと夏に枯れる短命植物なので、毎年苗から作りなおしてもよいです。

株分け、挿し芽

1本の太いゴボウのような根が下に伸びています。この根を裂いて3、4芽ずつに分け、ポットに植えて苗が作れます。時期は秋の涼しくなった9月下旬から10月頃に行うとよいです。また芽を挿し芽して増やす事もできます。半月ぐらい日が長く当たる所に置かないようにします。

種まきする

種を採って蒔いたり、売られている事もあります。時期は春の4月頃から5月頃か秋の9月中旬から10月頃に行えます。春に蒔いた場合は来シーズンの開花、秋に蒔いた場合は翌年に咲きます。種がとても小さいので覆土は種が隠れるぐらいとごく薄く、水やりを上からすると流れやすいので、箱まき(浅鉢)して受け皿に水を貯めて与えるとよいです。 本葉が2、3枚になったら根を切らないよう丁寧にポットに仮植えします。仮植えの土は赤玉土(小粒)6、腐葉土3、パーライト2など水はけのよい土を利用します。

仮植え前

ポットに仮植え
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