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アスチルベ

別名:ショウマ(升麻)、アケボノショウマ(曙升麻)、アワモリソウ(泡盛草)
科・属名:ユキノシタ科・アスチルベ属/原産地:日本、中国/学名:Astilbe arendsii

分類: 宿根多年草


寒さ: 強い
暑さ: 強い
開花時期: 5月下旬〜7月
草丈: 25cm〜70cm
花序: 20cm〜30cm
花色: 白、ピンク、赤
増やし方: 株分け
場所: 日当たりの良い所から半日陰
用途: 鉢植え、花壇、切り花
花言葉: 恋の訪れ
通販店: 楽天市場にあり
アスチルベは中国原産のオオチダケサシと日本原産のアマモリショウマ、チダケサシ、アカショウマなどが西洋で交配された園芸品種です。原種は湿りけのある山野の草原に自生しているので、やや湿った場所を好み強い日差しを嫌います。育てるのは日本原産の血筋が濃く、寒さ暑さに強く比較的育てやすい植物です。種類は主に草丈が低い矮性や高い高性、花穂が上へ立つタイプや横へ広がるタイプ、葉の色も種類によって異なります。花は小さな花が泡のように集まって咲く清楚な姿をしています。冬は寒さで地上部を枯らせて宿根して越冬し、暖かくなると葉が伸びてきて2,3か月後に花を咲させます。この性質を利用して、早めにハウスで加温して花を咲かせ早く売られている事もあります。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 日向〜半日陰 半日陰 日向〜半日陰
植え付け 植え付け 植え付け
植え替え 植え替え 植え替え
株分け 株分け 株分け
肥料 肥料 肥料
鉢の水やり 表面が乾いたら 表面が乾いてきたら(夏の水切れに注意) 表面が乾いたら
アスチルベ
5月中旬、公園
アスチルベの全体
5月下旬、自宅の庭
アスチルベ(花のアップ)
6月下旬、植物園
沢山のアスチルベ
6月上旬、植物園

アスチルベの育て方

場所

山野の草原に自生していて、強い日差しを嫌います。秋から春の日差しの弱い時期は日向、夏は半日陰が理想的です。夏の鉢植えは午前中の日光の当たる半日陰、花が終わったら水切れに弱いので明るい日陰に置いてもよいです。秋の9月を過ぎて日差しが弱くなったら日当たりのよい所に置きます。花壇では落葉樹の下など、冬は日光に当たって夏は日陰になる所がよいです。耐陰性はありますが、開花時期は日照不足になるとよい花が咲かないので、ある程度日光に当てた方がよい花が咲きます。耐寒温度は-10度以上あるので寒さには強く、冬は地上部の葉が枯れて根だけで越冬します。

水やり

湿り気のある場所に生息しているので乾燥を嫌います。鉢植えの水やりは鉢土の表面が乾いてきたら与えます。夏は直射日光に当てないようにして、乾かし過ぎないようにした方がよいです。冬になると葉がなくなって生育が止まるので乾いたら与えるぐらいでよいです。庭では春から秋の葉が茂った時期は雨が降らず土が乾き過ぎるようなら与えます。

肥料

鉢植えでは春の3月頃、秋の10月頃に緩効性の化成肥料などを、庭では骨粉入りの固形油粕などを与えるとよいです。その他は肥料の使い方を参考にしてください。

植え付け


アスチルベの根
早春頃に宿根状態の根を購入した場合は暖地では2月下旬から3月頃、春にポット苗を購入した場合はすぐに植えつけます。矮性種は高さが25cmぐらいと低いので鉢植えに向いていますが、高生種は1mぐらいになるので花壇に向いています。鉢植えの用土は花の培養土や自分で作る場合は鹿沼土(小粒)6、腐葉土3、ピートモス1などを利用するとよいです。花壇では午前中の日光が当たる半日陰の場所や落葉樹の下などに元肥に牛糞などを混ぜ込んで、複数植える場合は30cmぐらいあけて植えるとよいです。

植え替え

鉢植えは2年を目安に根詰まりしているようなら植え替えます。時期は春の新芽が出てくる前の2月下旬から3月頃に行うのが理想的ですが、10月中頃から11月頃にも行う事が出来ます。新芽が伸びてきて行う場合は新芽を折らないように注意してください。用土は植え付けの項目と同じで、一回り大きな鉢に植え替えるか、必要なら株分けもします。庭では4年に一回を目安に株分けをかねて植え替えます。

増やし方

株分け

株分けで増やす事ができます。時期は植え替えと一緒に行います。3芽から5芽ぐらいずつに、芽を痛めないよう丁寧に切り分けます。芽が見当たらない所からも伸びてきます。

その他

花穂のボリュームがない

花の蕾が着く頃から咲く頃に乾燥させると花穂のボリュームが足りなくなる事があるので注意してください。

夏の管理

比較的涼しい所を好むので、夏の強い日差しは避けるようにします。6月頃でも日差しが強いので鉢植えは午前中の日光の当たる半日陰に置くとよいです。また高温と乾燥を嫌うので花が咲き終わったものは明るい日陰に置いてもよいです。この時期に肥料は与えないようにします。

花がら摘み

花が終わったら種が出来るので、養分を取らて株が大きくなるのを妨げられるので花茎を根元から切り取ります。

枯葉の処理

秋に葉が枯れて冬に宿根するので、葉が枯れてしまったら切り取ります。
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