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オーニソガラム

科・属名:キジカクシ科・オオアマナ属/原産地:ヨーロッパ、西アジア、南アフリカ/学名:Ornithogalum

分類: 球根植物


寒さ: やや弱い(種類による)
暑さ: 春咲きは休眠、夏から秋咲きは強い
草丈: 25cm〜150cm(種類による)
花径: 2cm〜5cm(種類による)
花色: 白、橙色、黄色、朱色
場所: 日向
増やし方: 分球
用土: 水はけのよい土
用途: 花壇、鉢植え、切り花
花言葉: 潔白、純粋、才能
オーニソガラムは主に南アフリカ、ヨーロッパや西アジアに自生している球根植物です。150種類以上があって、主に花を楽しむ種類が多いですが、地上から出た球根や葉を見て楽む観葉植物のコモチラン(O.caudatum)などもあります。こので紹介しているのは花を楽しむ種類です。花は星のような形で白花が多いですが、橙色や黄色の花を咲かせるのもあります。秋に球根を植えて春に花を咲かせるのが主な種類ですが、春に植えて夏に咲くのもあります。切り花にすると花持ちがよく、花が咲き始める頃に花瓶に生けると数週間咲き続けます。
春咲きの作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 日向 日向
植え付け 植え付け
植え替え 植え替え
掘り上げ 葉が枯れたら
肥料 肥料 肥料
鉢の水やり 表面が乾けば与える 表面が乾けば与える
オーニソガラム・ダビウム オーニソガラム・シルソイデス

大きく2つのタイプ

南アフリカが原産

オーニソガラムの多くは南アフリカが原産で、寒さにやや弱いので鉢植え向きです。よく見かけるのが橙色の花を咲かせるダビウム(O.dubium)、白い花を咲かせるシルソイデス(O.thyrsoides)があります。いずれも秋植えの球根で春咲きです。
オーニソガラム・ダビウム
ダビウム
オーニソガラム・シルソイデス
シルソイデス

夏に咲くタイプ

春植え球根で夏咲きのサンデルシー(O.saundersiae)というのもあります。白花で草丈は150cmぐらいと大型です。南アフリカの山脈に自生しているので寒さに強く、冬は葉が枯れて休眠します。

ヨーロッパ、西アジアが原産

寒さに強いので庭に植える事もできます。白い花を咲かせるウンベラタム(O.umbellatum)、アラビカム(O.arabicum)、ウンベラタム(O.umbellatum)や緑色に白のストライプが入った花を咲かせるヌータンス(O.nutans)などがあります。 いずれも秋植えの球根で春咲きです。

春咲きの育て方

生育サイクル

オーニソガラムの子球"
子球
秋の10月頃に球根を植えると、11月頃には葉が伸びてきます。冬を超えて暖かくなると花茎を伸ばして花が咲き、株元には沢山の子球が発生するのもあります。花が咲き終わって気温が上がると葉か枯れ、夏は球根だけになって越します。花芽は夏の休眠中に30度ぐらいの高温に当たり、秋の涼しさに当たるとできます。

鉢植え

球根の植え付け

植え付けの時期は秋の9月下旬から11月上旬頃まで行えます。水はけのよい土を好むので、赤玉土(小粒)6、腐葉土3、パーライト1などを利用するとよいです。5号鉢に5球前後を目安に、球根が埋まるように植えます。

置き場所

越冬中の鉢植え(オーニソガラム)
越冬中の鉢植え
日当たりの良い所に置きます。南アフリカ原産の種類はあまり寒さに強くないので、日当たりのよい軒下などに置き、凍りそうな日だけ室内へ入れるとよいです。

肥料と水やり

球根に養分を蓄えているので肥料はあまり要りません。秋の植え付け後に芽が出てからと、春に化成肥料を置き肥しておくとよいです。もし葉色が薄くなったら液体肥料を追肥すると効果があります。土の乾燥には比較的強く、水やりは鉢土の表面が乾いたら与えればよいです。花が咲き終わり、葉が黄色くなってきたら水やりを止めて休眠させます。

花後の休眠、秋の植え替え

葉が枯れて球根だけで夏を超えます。親株は葉が枯れ始めたら掘り上げて乾燥させて保存しておくか、鉢植えの土を完全に乾かして、秋まで雨の当たらない日陰に置いておくとよいです。鉢植えの植え替えは2年に1回を目安に行うとよいです。

寒さに強い種類の庭植え

ヨーロッパ、西アジアが原産の寒さに強い種類は、庭に植えて育てる事ができます。植え付けの時期は秋の9月下旬から11月上旬頃まで行えます。日当たりの良い所に、酸性土壌を嫌うので苦土石灰、完熟牛糞などの堆肥の混ぜて耕しておきます。間隔はアラビカムなどの草丈の高い種類は25cmぐらい、低い種類で15cmぐらい、球根一つ分ぐらいの土を被せて植えます。

植え付け後の手入れ

庭で越冬中(オーニソガラム)
庭で越冬中
肥料は植えてから芽が出てきたら化成肥料を与え、水やりは特に必要なく自然の雨で大丈夫です。数年は植えっぱなしでよく、株が増え過ぎたら秋の植え付け時期に分けて植えなおすとよいです。

農薬の散布

蕾や花にアブラムシが発生する事があるので、見つけたら対応した殺虫剤で駆除します。
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