日本芝と西洋芝の手入れの違い
西洋芝と日本芝では若干、手入れが異なります。日本芝の方が丈夫なので、手入れが容易になります。違いを下の表に簡単に記載しています。
|
日本芝 |
西洋芝 |
芝刈り |
夏は月に2、3回。 |
秋は月に2、3回。 |
水やり |
夏は2、3日に1回程度。 |
夏はほぼ毎日になります。 |
病気や害虫 |
それほど発生しません。 |
発生しやすいです。 |
その他 |
痛んだ所の張り替え。 |
痛んだ所の追いまき。 |
作業カレンダー
日本芝
作業カレンダー(日本芝) |
月 |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
観賞時期 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
観賞時期 |
|
|
|
場所 |
日向 |
芝張り |
|
|
|
|
|
|
芝張り |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
芝刈り |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
月に1、2回 |
月に2、3回 |
月に1、2回 |
|
|
|
エアレーション |
|
|
|
|
|
|
1回 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
レーキング |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
1回 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
1回 |
|
|
|
|
|
|
目土 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
目土 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
肥料 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
肥料 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
水やり |
通常は不要 |
1週間に1度 |
2、3日に一度 |
1週間に1度 |
不要 |
西洋芝
作業カレンダー(西洋芝) |
月 |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
観賞時期 |
観賞時期 |
場所 |
日向 |
追いまき |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
追いまき |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
追いまき |
|
|
|
|
|
|
エアレーション |
|
|
|
|
|
|
1回 |
|
|
|
1回 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
1回 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
レーキング |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
1回 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
1回 |
|
|
|
|
|
|
目土 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
目土 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
目土 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
芝刈り |
|
|
|
|
|
|
月に2、3回 |
月に1回 |
月に2、3回 |
月に1回 |
肥料 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
肥料 |
|
|
|
水やり |
控えめ |
3、4日に1回 |
1、2日に1回 |
3、4日に1回 |
控えめ |
手入れ方法
場所
できるだけ日当たりのよい所で芝生を育てるようにします。半日ぐらい日光が当たる所と、一日中日光に当たる所では、生育にかなり差が出ます。
水やり
日本芝
春や秋は雨が降らないようなら与えるぐらいでかまいません。夏は日照り続きで雨が降らないようなら、2、3日に1回水やりします。冬は殆ど必要ありません。
西洋芝
西洋芝は日本芝に比べると乾燥を嫌います。夏はよく乾くので、毎日か一日おきぐらいの水やりが必要になります。春や秋でもあまり雨が降らなずに乾くようなら与えます。
スプリンクラー
広い庭では、スプリンクラーをつけておくと水やりが楽になります。
肥料
日本芝は春の4月から8月頃まで、西洋芝は4月から11月頃間まで与えます。芝生用の肥料や窒素分8%ぐらいの化成肥料を1uあたりに30gぐらい定期的に与えます。葉に化成肥料が乗ると葉が焼けする事があるので、水を与えるなどして葉から肥料を落とすようにします。
芝刈り
高さが5、6cmぐらいになったら、好みによって15mmから25mmぐらいの長さに芝刈りを行います。春と秋は月に1回ぐらい、夏はよく伸びるので月に2回ぐらい行います。冬は葉が枯れて生育しないので、芝刈りは行わなくてかまいません。
草取り
年間を通じて草が生えてくるので、定期的に草取りします。芝生の草取りは手で引っこ抜けにくいので、除草フォークなどを利用するとよいです。他に芝専用の除草剤も売られています。除草剤を使用する場合は注意が必要で、日本芝にだけに対応した除草剤、西洋芝に対応していても特定に品種に限られているので、必ず自分の育てている種類にあった除草剤を選ぶ事が大切です。
エアーレーション
地面にローンスパイクやガーデンスパイクという器具を使って硬くなった地面に穴を開け、土の中に空気を入れて根の生育をよくさせます。他に水や肥料の浸透をよくする効果もあります。
レーキング(ブラッシング)
芝刈り後のカスが芝の目に入り込んでしまうと、日当たり、通気性、水はけが悪くなるので、熊手で刈りカスを取り除きます。春と秋の年に2回ぐらい行います。
目土入れ
年に1回目土を入れた方が、根の生育がよくなり芝が密に育ちます。厚さは5mmぐらい、土を被せ、トンボやホウキなどで葉先が出るように広げます。毎年目土を入れると地面が高くなってしまうので、生育が悪い所や、デコボコした所があれば入れるぐらいでもよいと思います。
エッジ切り
建物や花壇のブロックなどに接する所は芝刈りできないので、接した所が伸びすぎてしまいます。そこで縁を切るエッジ切りを行うようにします。切る道具ははターフカッターというのが売られているので、縁から5cmぐらい離れた所を切り離します。剥がした所は目土で埋めます。
病気や害虫
初夏から秋に葉腐病や西洋芝にはダラースポット病など、病気の害に合う事があるので、1ヶ月に1回ぐらい定期的に殺菌剤を散布しておくとよいです。害虫がつく事もあるので、見つけたら殺虫剤を散布しておきます。西洋芝の方が虫の害が出やすいので、定期的に殺菌剤と一緒に殺虫剤を混ぜて散布しておくとよいです。
痛んでしまったら
日本芝の張替え
痛んだ所が病気かもしれないので、やや広めに切り取ります。取った場所の用土を20cmぐらい取り除き、新しい目土と入れ替え、新しい芝生を植えつけます。時期は3月から6月頃に行います。
西洋芝の追いまき
薄くなった所に種まきをして目土で覆土します。時期は種まきと同じ春の4月から5月頃、秋の9月から10月頃に行います。 |
薄くなってしまった西洋芝 |
芝生資材の購入
もし芝刈り機など、芝生の資材をお探しなら
バロネスダイレクト
という通販店にあります。
▲ページトップへ