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ブラックベリー

科・属名:バラ科・キイチゴ属/原産地:北アメリカ、ヨーロッパなど/学名:Rubus

分類: 落葉低木


寒さ: 強い
暑さ: 強い
花径: 約 2cm
花色: 白、薄桃色
場所: 日向〜半日蔭
増やし方: 挿し木
用土: 普通
用途: 庭木、鉢植え、果実(生、ジャムなど)
通販店: 楽天市場にあり
ブラックベリーは黒い実が成るキイチゴの仲間です。キイチゴの仲間は世界に400種類以上があると言われ、栽培されているのは大きく2つのタイプに分けられています。一つはこちらで紹介している黒い実が成るブラックベリー、もう一つは赤や黄色などの実が成るラズベリーがあります。実の色が違うだけではなく、ラズベリーは収穫すると芯(果托)が取れて実の中が空洞になるという違いもあります。両方とも実が傷みやすく日持ちしないので、冷凍したものが売られている事があります。酸味があるのでジャムに利用される事が多いですが、種類によって甘みがあり生でも美味しいのがあります。花は5月から6月頃に咲き、実ははじめ緑色で、次第に赤くなって7月になると黒く熟します。冬になると葉が落ちる落葉樹で、直立性が多いですが半直立性や匍匐性をしたのもあります。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
収穫時期 収穫
場所 日向〜半日蔭
植え付け
挿し木 挿し木
剪定 剪定 剪定
肥料 追肥 追肥
ブラックベリー ブラックベリーの花

ブラックベリーの種類や品種

ブラックベリーの原種は多く、改良された品種が沢山売られています。始まりは北アメリカに分布する原種の(R.allegheniensis)、(R.occidentalis)、(R.argutus)、デューベリーとも呼ばれる(R.flagellaris)などが改良されたようです。他の国にも原種があってヨーロッパに分布する(R.plicatus)や(R.ulmifolius)、アルメリアやイラン北部に分布する(R.armeniacus)、カナダに分布する(R.canadensis)などがあります。売られている改良品種には実が大きく食べ応えのあるものや、秋にも実が成る二季成り、ラズベリーと交配された実が紫色の品種などがあります。

ブラックベリーの育て方

栽培適地

ラズベリーに比べるとやや寒さに弱いので、庭植えは東北南部から九州が適しています。それ以外の地域では鉢植えにして、冬は日当りがよく凍らない所で越冬させるとよいです。

実が成る結果母枝、地下茎から伸びる吸枝

実が成る枝を結果母枝と呼び、実が成った後は枯れてしまいます。ですが地下茎から新しく伸びる吸枝が発生して、それが来年は結果母枝になって実が成ります。植えたばかりの苗は吸枝の発生が少なく実が多くありませんが、数年して地下茎が増えると吸枝の発生が増えて実も多く成ります。

苗の植え付け

時期は秋の11月、春の新芽が出る前の2月下旬から3月上旬頃がよいと思います。日当たりが良い所から午前中の日光が当たる半日蔭が適しています。植える所に穴を掘り、完熟牛糞などの堆肥と腐葉土を混ぜ込んで植えるとよいです。茎が長く伸びて倒れやすいので、支柱を立てて誘引させます。複数植える垣根仕立てにする場合は、1mぐらいの間隔に植えるとよいです。

植え付け後の管理

水やりと肥料

植え付け後しばらく乾かし過ぎないように水やりしますが、根付けば自然の雨だけで大丈夫です。肥料は3月頃と9月頃に骨粉入りの固形油粕や緩効性の化成肥料をまいておくとよいです。

害虫の被害

あまり多くありません。コガネムシが葉を食害する事があるので、見つけたら捕殺したり殺虫剤を散布して駆除します。その他にもハダニや毛虫などが発生する事があるので、見つけたら対応した殺虫剤で駆除します。

実後に枯れた結果母枝

実が成った後の結果母枝が枯れたら元から切り取ります。 地下茎から新しい吸枝が発生するので、それに翌年実が成ります。

冬の剪定

冬になったら全ての葉が枯れて茎だけになって越冬します。高さ1mから2mぐらい残して切り戻すと、春になると脇芽が伸びて夏に実が成ります。

広がり過ぎた地下茎の除去

繁殖力が強く地下茎で広がります。庭では不要な所から枝が伸びてきたら、その部分をシャベルや鋸などを使って地下茎ごと切断して除去します。
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