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ブルーベリー

別名:ヌマスノキ(沼酢の木)
科・属名:ツツジ科・スノキ属/原産地:北アメリカ/学名:Vaccinium

分類: 落葉低木


寒さ: ラビットアイ系(やや弱い)、ハイブッシュ系(強い)
暑さ: ラビットアイ系(強い)、ハイブッシュ系(やや弱い)
樹高: 1.5m〜3m
花径: 約 0.8cm
花色:
場所: 日向
増やし方: 挿し木(ハイブッシュ系は3月、ラビットアイ系は梅雨頃)
用土: 酸性土壌を好む
花芽分化: 8月頃〜
用途: 庭木、鉢植え、果実
花言葉: 好意、信頼、思いやり、親切
通販店: 楽天市場にあり
ブルーベリーは青くて小さい実の成る果樹です。実は生で食べられたりジャムにされたりします。味は種類によって酸味のあるものから甘いものがあります。目によいアントシアニンという成分が含まれている事でも知られ、サプリメントやヨーグルトに入れて売られています。春に釣鐘型の白くて小さい花を咲かせ、夏に1.5cmから1.8cmぐらいの青い実が成ります。とても多くの種類があり、栽培用として大きく寒冷地向きのハイブッシュ系、温暖地向きのラビットアイ系があります。一株では結実し難く、水はけのよい湿った酸性土壌を好みます。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
果期 収穫
場所 日向
植え付け 植え付け 植え付け
挿し木 挿し木 挿し木
剪定 剪定 間引き剪定
肥料 肥料 肥料 肥料
ブルーベリーの実 ブルーベリーの実
ブルーベリーの花
熟す前の赤い実(ラビットアイ系のブルーベリー)
熟す前の赤い実(ラビットアイ系)

いろいろな種類

主に日本で栽培される種類

ハイブッシュ系(V.corymbosum)

北米東部が原産で寒さに強い種類で、寒冷地の栽培が適しています。ノーザンハイブッシュ系と呼ばれるのも、これと同じ扱にされます。実は大きめで甘みと酸味のバランスが良く、1本でも実の成る自家結実性がありますが、別の品種を一緒に植えて他家受粉にした方が大きな実が成るそうです。

サザンハイブッシュ系

寒冷地で育つハイブッシュ系と同じ品質の実が、温暖なフロリダでも栽培されるように品種改良されたものです。日本でも温暖地で栽培が出来ます。 サザンは南の、ノーザンは北のという意味で呼び分けられています。

ラビットアイ系(V.virgatum)

アメリカ南東部が原産で寒さいやや弱い種類で、温暖地での栽培に適しています。実が青く熟す前は、白兎の目のように赤いのでこの名前になっています。ハイブッシュ系と比べて実は少し硬めで甘く、開花が早く実の成る時期は1ヵ月ほど遅く、こちらの方が大きく育ちます。栽培はあまり酸性土壌でなくても育ち、比較的乾燥に耐え、病気の発生は少ないようです。

ピンクレモネード

ハイブッシュ系とラビットアイ系の交配で生まれた1つだけの品種です。実はピンク色で甘みが強く、レモネードのような酸味がするので、この名前になっています。耐寒性と耐暑性があるので、ほぼ日本全国で栽培ができます。

それ以外の主な種類

ローブッシュ系(V.angustifolium)

北米のカナダ東部および中部からアメリカ北東部に分布する野生種です。火事で焼けても地下茎が生き残り、そのような理由からなのかワイルドブルーベリーとも呼ばれています。実は小さく濃い青色をして、甘みがあるそうです。高さは60cm以下の低木で、ハイブッシュ系より低いのでこの名前て分別されるようです。秋は赤く紅葉して美しくなります。

半樹高ハイブッシュ系

樹高が低くなるように、ハイブッシュ系と樹高の低いローブッシュ系の交配で作られた品種です。ハーフハイブッシュ系と呼ばれる事もあります。樹高が1.2m以下と低いので、鉢植えにも向いています。

ビルベリー

ヨーロッパ原産のブルーベリーの事をビルベリーと別の名前で呼ばれています。北欧に多く分布するそうで、高さは60cm以下の低木、生育はゆっくりだそうです。代表的な(V.myrtillus L)をはじめ、他にもいくつかの種類があります。実は小さい濃い青色で酸味が強く、柔らかいので収穫後は早く食べないと傷みやすいそうです。ヨーロッパではジャム、ジュース、パイ、リキュールなどに利用され、日本では冷凍の実、サプリメントが売られている事があります。栽培は難しく、園芸では普及していないです。

育てるポイント

地域に適した系統

系統によって耐寒性と耐暑性が異なります。温暖地では暑さに強いラビットアイ系、サザンハイブッシュ系が適し、寒冷地では寒さに強いハイブッシュ系(ノーザンハイブッシュ系)が適しています。 ピンクレモネードは、ほぼ日本全国で栽培出来ます。

1本では実が成り難い

1本だけでは結実し難いので、同じ系統で別の品種を近くに植えます。もし温暖地なら、ラビットアイ系で他の品種を近くに植えるという具合です。 品種選びが面倒なら、通販で数本のセットを購入する方法もあります。

植える時期

9月下旬から12月上旬と3月頃です。暖地では冬にも行えます。

育つ環境

日当たりが良く、水はけのよい湿った酸性土壌に自生しています。夏の水切れに注意して、植える前に酸度無調整のピートモスを混ぜて植えます。

植えて1、2年は花芽を取る

実が成るには多くの養分が必要なので、1、2年の若い樹は根張りと成長を優先させて、花を咲かせないようにと勧められています。冬に花芽が膨らんでいるのが分かるので、その部分を切り落としたり摘んだりします。

剪定について

主枝を6本ぐらい維持するのが目安になります。主な剪定の時期は冬で、株元から伸びたシュートは先端を切り戻します。また枝全体に日が当たるよう、込み合う枝を間引き剪定します。何年か経って実の成りが悪くなった古い枝は、株元に近い新梢を残して切り、枝を若返らせるようにします。これを枝の更新とも呼ばれています。夏にも日当りと通風をよくする目的で間引き剪定するとよいです。8月から花芽が出来るので、夏は枝先をあまり切らない方がよいです。
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