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ヒメノウゼンカズラ (姫凌霄花)

科・属名:ノウゼンカズラ科・テコマリア属/原産地:南アフリカ/学名:Tecomaria capensis

分類: 常緑〜落葉半つる性低木
寒さ: やや弱い(−5度以上)
暑さ: 強い
樹高: 2m〜3m
花径: 約 3cm
花長: 約7cm
花色: 黄色、橙色
場所: 日向
増やし方: 挿し木
作業: 植え替え、剪定
用土: 普通
用途: 鉢植え、庭木(暖地)
ヒメノウゼンカズラは南アフリカ原産の半蔓性の樹木で、よく見かけるノウゼンカズラに近い仲間です。花期は夏から秋にかけて咲きますが、秋によく花を咲かせます。花色は橙色や黄色で園芸品種のアウレア(Aurea)というのもあり、筒状に長い花が集まった花序を作ります。半蔓性ですが木立するように四方へ上に伸びて育ちます。熱帯性の植物でノウゼンカズラよりも少し寒さに弱いので鉢植えで育てるのが安心ですが、ある程度の寒さには耐えるので、暖地では庭植えする事もできます。冬は暖かいと常緑ですが、寒いと落葉して越冬します。下のは挿し穂をもらって挿したもので容易につきました。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 室内、軒下の日向(0度以上) 日向 日向(0度以上)
植え付け 植え付け
植え替え 植え替え
挿し木 挿し木
剪定 剪定 花後
肥料 肥料
鉢の水やり 控えめ 鉢土の表面が乾けば与える 控えめ

ヒメノウゼンカズラ
10月中旬、自宅の鉢植え

ヒメノウゼンカズラ2
10月中旬、自宅の鉢植え

ヒメノウゼンカズラの花と葉
10月中旬、自宅の鉢植え

ヒメノウゼンカズラの育て方

場所

日当たりのよい所を好むので春から秋は日当たりのよい戸外で育てるとよいです。冬の寒さにやや弱いので、室内の日当たりのよい所に置くとよいです。暖地の鉢植えでは0度を下回る時だけ室内の日当たりのよい所に置いてもよいです。暖かいと常緑で越冬しますが、寒いと落葉して春になって暖かくなると葉が伸びてきます。

庭植え

耐寒温度は−5度ぐらいなので、暖地では庭植えで越冬が可能です。小さな苗の頃に植えつけるのは避け、ある程度大きくなってから植えつけるとよいです。時期は4月から5月頃に日当たりがよく冬の北風を避けた所に、完熟牛糞などの堆肥と腐葉土を混ぜて植えつけるとよいです。

水やり

普通なので、鉢植えでは鉢土の表面が乾けば与えます。真夏の日差しの下ではよく乾くので毎日の水やりになります。冬は寒さで休眠気味になるので控えめに与えます。庭では植えつけ後はしばらく乾かし過ぎないように注意して、その後に根付けば夏に雨が降らずに乾き過ぎるようなら与えるぐらいでよいです。

肥料

鉢植えでは春の4月から秋の10月頃に骨粉入りの固形油粕などを置き肥するとよいです。庭では春と秋に1回ずつばら撒いておくとよいです。

鉢の植え替え

よく根が伸びて根詰まりしやすいので、毎年植え替えた方がよいと思います。時期は春の4月頃、根鉢の周りを軽く壊して一回りから二回り大きな鉢に植え替えます。用土は赤玉土(小粒)7、腐葉土3などを利用するとよいです。花の培養土に赤玉土(小粒)を2割ぐらい足して水はけをよくしてもよいと思います。 鉢が大きくなり過ぎてきたら、挿し木から作り直すとよいです。

増やし方

挿し木で容易に増やす事ができます。時期は梅雨の6月頃に2,3節の挿し穂を用意して、一番下の節の葉を取り除きます。用土に赤玉土(小粒)7、ピートモス3などを利用して、平鉢に数本挿したりポットに1本ぐらい挿してもよいです。新芽が伸びて発根したら鉢上げします。細長い実が成るので種まきもできると思います。

剪定

枝が四方上へ向かって長く伸びるので、横に出過ぎた邪魔な枝を切ったり、高さを抑えたい場合は短く切るとよいです。時期は室内に入れた時に邪魔な枝を切ったり、春の芽を吹く前の2月から3月頃に行うとよいと思います。

支柱

蔓が巻き付く事はなく、木立性のように四方上へ伸びるので通常は必要ないです。
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