トップハマユウ 花と観葉植物(葉っぱの岬)管理人の育てる環境

ハマユウ (浜木綿)

別名:ハマオモト(浜万年青)
科・属名:ヒガンバナ科・クリナム属/原産地:東アジア〜オーストラリア/学名:Crinum asiaticum

分類: 球根多年草


寒さ: やや弱い
暑さ 強い
草丈: 50cm〜150cm
花径: 6cm〜10cm
花色:
増やし方: 分球
場所: 日当たりを好む
用途: 花壇(暖地)、鉢植え、切り花
花言葉: あなたを信じます、汚れがない
ハマユウは東アジアからオーストラリアの太平洋側の海岸が原産の球根植物です。日本にも関東から沖縄に自生しており、海岸に自生しているのは、種が海を漂流して広がったと言われています。ハマオモトという別名もあり、これは葉がオモトに似ているからです。6月から8月頃に純白色の小さい花が集まって咲き、甘くてよい香りがします。球根は大型で15cmぐらいまでになり、花茎は高くなると120cmぐらいになります。亜熱帯から熱帯に分布するので寒さにやや弱いですが、暖地では庭植えする事ができます。園芸の分野ではクリナムの仲間として紹介されている事が多いです。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 日向(霜よけ) 日向 日向(霜よけ)
植え付け 植え付け
植え替え 植え替え
分球 分球
肥料 肥料
鉢の水やり 控えめ 鉢土の表面が乾いてきたら与える 控えめ
ハマユウ ハマユウ
鉢植えのハマユウ
鉢植え
ハマユウの実

ハマユウの育て方

寒さにやや弱い球根植物

葉が枯れて越冬中のハマユウ
葉が枯れて越冬中
暖地では庭植えする事ができ、霜よけすれば氷点下2度ぐらいまで耐えます。寒さで葉の多くが枯れますが、春になって暖かくなると葉が茂ってきます。寒い地域では庭植えできないので、鉢植えにして冬は室内で越冬させます。花芽は冬の低温に当たって出来るので、室内では6度〜15度の所に置いて越冬させるとよいです。寒さにやや弱いですが、それを除けば丈夫で育てやすいです。

植え付け

時期は3月から5月頃が適期になります。庭では日当りの良い所に苦土石灰、腐葉土、化成肥料を混ぜて植えるとよいです。塩害に強いので海岸にも植えられます。球根が全部埋まると腐れる事があるので、頭の部分が出るようにして植えます。鉢植えは10号以上を使用して、用土に赤玉土(小粒)6、腐葉土3、パーライト1などを利用するとよいです。

植え付けから秋の管理

水やり

やや湿った所を好み、水切れると葉先が枯れやすいです。ですが多少の乾燥には耐えてとても丈夫です。庭では雨が降らず乾き過ぎるようなら与えるぐらいです。鉢植えは鉢土の表面が乾いてきたら与え、夏は乾きが早いので毎日になります。あまり過湿になると球根が腐れる事があるので、受け皿には水を貯めないようにします。

肥料

庭では5月、9月上旬頃に化成肥料をまいておけばよいです。鉢植えは5月から9月上旬頃まで緩効性の化成肥料を置き肥するとよいです。

植え替え、分球

庭では4、5年ぐらい植えっぱなしで花を咲かせます。鉢植えは子株が増えて窮屈になったら分球を兼ねて植え替えるとよいです。時期は3月から4月頃が適期になります。

花がら摘み

実を成らせたい場合を除いて、花がらは切り取って、実が成って養分を奪われないようにしておくとよいです。

病気や害虫

発生は少ないです。ナメクジから葉を食べられたり、蕾にアブラムシが発生する事があります。見つかたら対応した殺虫剤を使って駆除します。

冬の管理

庭植えでは冬になると葉が枯れます。球根が傷まないよう周辺に枯れた葉などを使って霜よけしておきます。寒い地域の鉢植えは、室内に入れて6度〜15度の低温に当てて花芽が作られるようにします。冬は生育しないので肥料は与えなくてもよいです。水やりは庭植えでは必要なく、鉢植えは控えめでよいです。
関連リンク