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プリムラ・ポリアンサ

別名:プリムラ・ポリアンサス、プリムラ・ポリアンタ、クリンザクラ(九輪桜)
科・属名:サクラソウ科・サクラソウ属/原産地:園芸品種/学名:Primula polyantha

分類: 多年草または一年草


寒さ: やや弱い(0度以上)
暑さ: 弱い(暖地では枯れる)
草丈: 10cm〜20cm
花径: 4cm〜8cm
花色: 赤、桃色、黄色、白など
種まき: 晩春まき、秋まき
発芽温度(15℃〜20℃)
箱まき、ピートバンなど(覆土しない)
場所: 日当たりを好む
用途: 鉢植え、寄せ植え、ハンギングバスケット
花言葉: 運命をひらく、可憐、美の秘密
プリムラ・ポリアンサは冬から春にかけて美しい花を咲かせる草花です。同じ仲間の交配で作られた園芸品種で、草丈は15cmぐらい、花色は赤、桃色、白など単色の他、色が混じった品種もあってカラフルです。花の咲き方は一重咲きが多いのですが、他に八重咲きもあります。毎年、秋になると苗が出回るお馴染みの花で、冬の花の少ない時期に咲く貴重な花です。凍るような寒さと霜に弱いですが、暖地では霜が当たらない日当りの良い軒下などに置き、凍りそうな日だけ室内に入れれば、花を咲かせて越冬します。暑さには弱いので、暖地では夏に枯れる一年草扱いに、涼しい地域では越させる事ができるので多年草扱いになります。花が小さいだけのジュリアンも園芸店でよく見かけ、これはポリアンサとジュリエが交配された品種で、育て方は同じです。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花 開花
場所 日向(霜よけ、0度以上) 日向 半日蔭 日向 日向(霜よけ)
種まき 種まき 種まき
植え付け 苗の植え付け
肥料 肥料 肥料
鉢の水やり 鉢土の表面が乾けば与える(種まきは乾かさないように)
プリムラ・ポリアンサの一重咲き(赤)
一重咲き
プリムラ・ポリアンサの八重咲き(黄色と赤)
八重咲き
プリムラ・ポリアンサ プリムラ・ポリアンサ

プリムラ・ポリアンサの育て方

種蒔まきについて

発芽(プリムラ・ポリアンサ)
発芽
種が売られている事がありますが、秋にポット苗を購入して育てるのがポピュラーな方法です。売られている苗は5月から6月頃に種が蒔かれ、夏を涼しい環境で育てられたものです。種は小さく覆土せずに行うので、平鉢にまいて受け皿から水を与えたり、ピートバンなどを利用してもよいです。本葉が3枚ぐらいになったら、山野草の土など水はけのよい土を使って、3号のポットに仮植えします。夏は強い日差しが当たらない明るい日陰て越させるようにします。秋の9月から10月上旬頃にも種蒔きを行えますが、開花は翌年の春になります。

苗の植え付け

秋から冬にかけてポット苗が売られているので、購入したら植え付けます。ポット苗の根詰まりが酷くない場合は根鉢を壊さずにそのまま植えます。根詰まりが酷い場合は、根が張り難いので軽くほぐして植えるとよいです。用土は良質な花の培養土を利用すればよいです。自分で作る場合は、赤玉土(小粒)6、腐葉土4に、ピートモスとバーミキュライトを2割ずつ足すなど、自分好みの良質な土を作るとよいです。鉢植えの大きさは4号鉢に1株を目安に、下は購入した苗の根鉢を壊さずに6号鉢に2株植えたものです。
1月上旬 1月下旬
苗(プリムラ・ポリアンサ) 苗の植え付け後(プリムラ・ポリアンサ) プリムラ・ポリアンサ

置き場所

寒さに弱いので、鉢植えにして日当たりのよい所で育てるとよいです。暖地では霜が当たらない日当たりのよい軒下などに置いて、凍りそうな日だけ室内に入れると容易に花を咲かせて越冬します。寒い地域では日当たりがよい室内で育てますが、生育適温が20度以下と低め低めなので、室温が高い部屋では弱る事があるので注意してください。夏の暑さに弱いので、暖地では一年草として育てられます。涼しい地域では、夏を風通しの良い日陰に置いた超させる事が可能です。

水やり

鉢土の表面が白く乾いてきたら、たっぷりと与えます。花弁や葉に水が溜まると灰色かび病の原因になる事があるので、できるだけかからないように与えます。

肥料

肥料切れを嫌います。開花中を含めての生育期間は、緩効性の固形肥料を置き肥します。生育が悪いようなら花用の液体肥料を追肥するとよいです。その他は、花の肥料を参考にしてください。

花がら摘み

花が終わりかけたら養分を取られないよう、花茎の付け根から切り取ります。また咲き終わった花弁が灰色かび病の原因になる事もあります。

夏を越させる管理

株分け(プリムラ・ポリアンサ)
株分け
暖地では暑さで枯れてしまう一年草として扱われますが、涼しい地域では夏を超える多年草として扱われます。夏は風通しの良い木陰などに置いて、乾かし過ぎないように水やりして肥料は与えないようにします。うまく夏を超えたら、秋に株分けを兼ねて植え替えるとよいです。分け方はハサミなどを使って1芽〜3芽ぐらいを目安に行います。
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