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ペニセタム

別名:ペニセツム
科・属名:イネ科・ペニセタム属/原産地:熱帯〜温帯/学名:Pennisetum

分類: 多年草又は一年草


寒さ: 強い〜弱い(種類による)
暑さ: 強い
草丈: 60cm〜150cm
花序: 10cm〜20cm
花色: 茶、白、黒など
種まき: 春、秋
増やし方: 株分け(植え替え時期)
場所: 日当たりを好む
用途: 花壇、鉢植え
通販店: 楽天市場にあり
ペニセタムは花穂を楽しむ観賞用の植物としてよく育てられます。世界の熱帯から温帯に沢山の種類が分布しています。葉と花穂が噴水のように伸びる事から、西洋ではFountaingrasses(噴水草)とも呼ばれています。花穂が秋の風になびく姿はとても美しく、大きな猫じゃらしのようにも見えます。寒さに強い種類と弱い種類があり、寒さに強いビロサム(P.villosum)などは庭植えで地上部の葉を枯らせて越冬します。寒さに弱いセタケウム(P.setaceum)やグラウクム(学名:P.glaucum、別名:ミレット・黒キビ)などは冬に枯れる一年草として育てられたり、鉢植えにすれば冬を室内て越冬させられます。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 非耐寒性は室内の日向 日向 非耐寒性は室内
種まき 種まき 種まき
植え付け 苗の植え付け
植え替え 植え替え
株分け 株分け
肥料 肥料 肥料
鉢の水やり 控えめ 鉢土の表面が乾けば与える 控えめ
ペニセタム・グラウクム
ペニセタム・グラウクム
ペニセタム・セタケウム
ペニセタム・セタケウム
ペニセタム・グラウクム ペニセタム・セタケウム

ペニセタムの育て方

苗の植え付け

春から苗が売られている事があります。寒さに強い種類は庭に植えつけてもよいですが、寒さに弱い種類は冬に枯れる一年草として育てるか、鉢植えにして冬を室内で越冬させるとよいです。

鉢植え

苗の大きさにもよるのですが、根がよく張るので少し大きめの鉢に植えつけるとよいです。用土は園芸用の花の培養土でもよいし、自分で作る場合は赤玉土(小粒)6、腐葉土4などの用土に植えつけます。

庭植え

庭への植え付けは、日当たりのよい所に苦土石灰と腐葉土を混ぜて植えつけます。肥料はあまり要らないので、痩せているようなら牛糞を混ぜて植えつければよいです。

春から秋の管理

戸外の日当たりのよい所で育てます。水やりは普通の植物と同じで、鉢植えでは鉢土の表面が乾けば与えればよいです。真夏の日差しの下ではよく乾くので毎日の水やりになります。庭では通常は必要ないのですが、あまり雨が降らずに、乾き過ぎるようなら与えればよいです。肥料はあまり要らないので、鉢植えでは春と秋に緩効性の化成肥料を置き肥するぐらにして、葉の色が悪くなったり、花つきが悪いようなら液体肥料を追肥するとよいです。花の咲き終わった茎は見苦しいので、切り取るとよいです。

冬の管理

寒さに強い種類と寒さに弱い種類があります。寒さに強い種類は、庭では地上部の葉が全て枯れるので、見苦しいようなら刈り取ります。寒さに弱い種類は、秋が深まった11月になったら室内の日当たりがよく5度以下にならない所で越冬させます。冬の水やりは控えめでよく、鉢土の表面が白く乾いて2、3日ぐらいして水を与えればよいです。肥料はこの時期は必要ありません。冬に葉が枯れてしまう事がありますが、根が生きていれば春になって暖かくなると葉が茂ってきます。

春の植え替え

春の植え替え(4月上旬)

植え替え前

植え替え後
鉢植えでは根がよく張るので、毎年春の4月頃になったら、一回から二回りぐらい大きな鉢に植え替えます。鉢を大きくしたくない場合は、株分けをして植え替えるとよいです。寒さに強い種類を庭で育てている場合は、株が増えすぎてしまったら株分けして植え直すとよいです。

増やし方

株分け

株分けして増やす事が出来ます。春の植え替えの時に包丁などで切り分けて株分けするとよいです。

種まき

種まきから育てる事もできます。時期は春まき、暖地では秋に行う事もできます。方法はポットに種を蒔けばよいと思います。寒さに弱い種類を秋に種蒔きした場合は、冬は室内で越冬させるようにします。

戸外で冬を越させようとしてみた

9月中旬

庭植え
セタケウムの赤っぽい穂に引かれて、鉢植えを購入して育てていました。うちは九州の暖地で育てているのですが、一年目の冬は枯らさないようにと室内に置いて越冬させ、春になったら植え替えをしてそのシーズンに花を咲かせていました。2年目の冬は戸外の軒下で越冬するかなと思い、軒下に置いて越冬させてみると春になっても芽は出てこずに枯れてしまいました。それから2年ぐらいして、晩秋に枯れかけたペニセタムが安売りされていたので、それを購入して冬を室内で越冬させ、今度は庭に植えつけてみました。庭では驚くぐらい大きくなって沢山の花穂をつけ、もしかしするとこのまま冬を越すのではと思い、庭に植えたままにしていたら、春になっても新芽は出てこずに枯れてしまいました。もし耐寒性の弱い種類を庭に植えつけた場合は、9月下旬から10月上旬に埋えたままの状態で、株の一部をスコップで切り取って鉢に植え、冬を室内で越させて春に植えつけてもよいと思います。
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