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カルーナ・ブルガリス

別名:ヘザー、ギョリュウモドキ(御柳擬き)
科・属名:ツツジ科・カルーナ属/原産地:モロッコ、ヨーロッパ北西部、シベリア/学名:Calluna vulgaris

分類: 常緑低木


寒さ: 強い
暑さ: 弱い〜やや弱い
樹高: 20cm〜50cm
花径: 約 5mm
花色: 白、桃色
増やし方: 挿し木
場所: 日当たりを好む(夏の西日は避ける)
用途: 花壇、鉢植え、寄せ植え
花言葉: 自立 旅立ち 誠実
エリカの近縁種で、エリカの仲間として売られていることもあります。こちらも酸性土壌を好み、カルーナは耐寒性が強く氷点下20度ぐらいまで耐えます。主に花を楽しむタイプと紅葉を楽しむタイプがあり、いろいろな花色の園芸品種が出回っています。紅葉カルーナとして売られている種類も色々で、秋に黄色く紅葉するカルーナ・ゴールドヘイズや赤く紅葉するカルーナ・ウインターレッドなどがあります。紅葉した葉色は落葉するのではなく、春になると元の色に戻ります。エリカとカルーナの見分け方は、写真のように葉を見比べると違いが分かり、針葉樹のような葉をしています。生息地は冷涼で湿潤な荒地に沢山のカルーナが生えて草原のように見えるそうです。とても暑さを嫌い暖地では夏越しが困難とされていたのですが、最近は品種改良で暖地でも夏を越えるものがあるようです。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花 冬咲き 夏咲き 冬咲き
葉の鑑賞 紅葉 葉の鑑賞時期 紅葉
場所 日向(梅雨の長雨・夏の西日は避ける)
植え付け 苗の植え付け 苗の植え付け
植え替え 植え替え
挿し木 挿し木 挿し木
剪定 冬咲き 夏咲き
肥料 肥料
鉢の水やり 鉢土の表面が乾けば与える(水切れ、夏の過湿を嫌う)

紅葉カルーナ
2月上旬、植物園の花壇

紅葉カルーナ(赤)
2月中旬、植物園の花壇

紅葉カルーナのアップ
1月上旬、自宅の庭

紅葉カルーナ(赤)のアップ
1月上旬、自宅の庭

冬咲きカルーナ
2月上旬、植物園の花壇

沢山のカルーナ
12月上旬、植物園の花壇

葉の違い
左がカルーナの葉、右がエリカの葉

カルーナ・ブルガリスの育て方

場所

北の方の日当たりがよく冷涼な所に生息しているので、日本の夏の暑さを嫌います。夏は午前中からの日光に当てて、午後の西日を避けるようにします。夏は30%ぐらい遮光してもよいです。できるだけ風通しの良い所に置いて、高温多湿を嫌うので、鉢植えでは梅雨時期の長雨には当てないよう軒下などに置きます。

水やり

湿潤な所に生息しているので水切れを嫌い、冷涼な所に生息しているので高温多湿を嫌います。水切れしないよう、鉢土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。庭植えでは植え付け後しばらく乾かし過ぎないように注意しますが、その後はあまり雨が降らないようなら与えるぐらいでかまいません。

肥料

肥料はあまり必要としないので、鉢植えでは春に緩効性の化成肥料を置き肥するぐらい、庭では骨粉入りの固形油粕などをまくぐらいでよいです。

植え付け

植え付け(3月)
植え付け後約2年(1月)
春や秋頃に苗が出まわるので、入手したら植え付けます。鉢植えの用土は水はけがよく弱酸性土を好むので、鹿沼土(小粒)7、酸土調節していないピートモス3などに植え付けます。庭植えでは夏の西日を避けた日当たりと風通しのよい所に、酸土調節していないピートモスや鹿沼土を混ぜ込んで植え付けるとよいです。蒸れに弱いので、できるだけ風通しのよい所に植え付けます。うちは大分市の暖地で、紅葉するタイプのカルーナを庭植えしてみましたが、暖地で暑いからか生育が遅くなかなか大きくならないです。

植え替え

毎年、春の3月から4月頃に植え替えます。根鉢の周りを軽く壊して、一回り大きな鉢に植え替えます。用土は植え付けの項目と同じです。

増やし方

挿し木

挿し木で増やすことができます。時期は春の4月から5月頃または秋の9月下旬から10月頃に行えばよいと思います。大きくなると枯れやすくなるので、挿し木から作りなおすとよいです。長さ2cmぐらいのさし穂を用意して、下3分の1ぐらいの葉を取って、そこが用土に埋まるように挿します。その他は挿し木のページを参考にしてください。

剪定

自然な樹形がよく生育もゆっくりなので、あまり剪定を必要としませんが、伸びすぎてしまった場合は剪定します。花の咲かない紅葉カルーナは春の3月から4月頃に行うとよいと思います。花の咲く夏咲きの種類は花後の秋に、冬咲きの種類は花後の春に行うとよいと思います。
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