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カーネーション

別名:オランダセキチク(オランダ石竹)
科・属名:ナデシコ科・ダイアンサス属/原産地:地中海沿岸地方/学名:Dianthus caryophyllus

分類: 多年草または一年草


寒さ: 強い〜やや弱い
暑さ: 強い(四季咲きタイプ)、弱い(一年草タイプ)
草丈: 30cm〜50cm、(ミニカーネーション:15cm〜20cm)
花径: 4cm〜8cm、(ミニカーネーション:約 3cm)
花色: 赤、桃色、白、黄色、青(ムーンダスト)など
種まき: 秋まき(8月中旬〜10月中旬)
発芽温度(15℃〜20℃)
箱まき、ポットまき
増やし方: 挿し芽(9月〜10月)
場所: 日当たりを好む
用途: 花壇、鉢植え、寄せ植え、切り花(高性)
花言葉: あなたを熱愛する、情熱、熱烈な愛情
スプレーカーネーション(集団美、素朴)、赤(母の愛情、愛を信じる、清らかな慕情)、白(私の愛は生きている)、ピンク(熱愛、熱愛の告白、あらゆる試練に耐えた誠実)
通販: 楽天市場にあり
カーネーションはヨーロッパでセキチクなどと交配され、江戸時代に日本へ入ってきたそうです。カーネーションと言えば母の日というぐらいお馴染みの花で、5月の第2日曜日にカーネーションを贈った経験のある人は多いのではないかと思います。この日にカーネーションを贈る習慣はアメリカから伝わったそうです。カーネーションはキリストが十字架に掛けられた姿を見た聖母マリアから流れた涙から生まれた花、カーネーションの中央部の赤はキリストの体から散った血の色という言い伝えがあったようで、アメリカ人のアンナ・ジャービスが母に感謝する日をと教会に提案したのが始まりだそうです。母の日はカーネーションの切花を贈るのが一般的ですが、花好きのお母さんには鉢植えが喜ばれると思います。好みそうな小物なども一緒に贈ると効果的です。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花 開花
場所 日向 半日陰 日向
種まき 種まき
植え付け 苗の植え付け 苗の植え付け
植え替え 植え替え
挿し芽 挿し芽 挿し芽
刈り込み 花後 植え替え時
肥料 肥料 肥料
鉢の水やり 鉢土の表面が乾けば与える

カーネーション
4月下旬、自宅の鉢植え

ミニカーネーション
4月下旬、植物園

スプレーカーネーション2
5月上旬、植物園

スプレーカーネーション1
5月上旬、植物園

カーネーション(クリームイエロー)
5月中旬、自宅の鉢植え

カーネーション(桃色)
5月下旬、植物園

カーネーションの全体
6月中旬、自宅の庭

庭に咲くカーネーション
6月中旬、自宅の庭

カーネーションの育て方

母の日に贈られたカーネーションの育て方

母の日に贈られたカーネーションの鉢植えの管理ですが、光量が少ないと蕾が開花せずに終わる事があるので、日当たりがよく風通しのよい場所で育てます。肥料は花の液体肥料を1週間に1回ぐらい与えながら育てます。開花後の花がらはこまめに摘み取りながら、次々とよいカーネーションの花を咲かせるようにします。夏になって開花が終わったら2分の1ほど刈り込み、風通しがよく強い日差しの当たらない半日蔭で育てます。夏の間は肥料は必要ありません。

場所

日当たりがよく風通しのよい所で育てます。カーネーションは夏の暑さを嫌うので、夏は風通しのよい半日陰で育てます。

種まき

種まきの時期は秋の9から10月中旬頃に行います。方法は箱まきで行い軽く覆土して行います。本葉が4、5枚になったらポットに仮植えして、霜に当てないよう日当たりのよい軒下などで育て、高さが10cmほどになったら二節残すぐらい摘心して、わき芽の数を増やします。根が回ったら20cmぐらいの間隔で定植します。鉢植えの用土は多湿を嫌うので、花の培養土にパーライトを1ぐらい混ぜたり、自分で作る場合は赤玉土5、腐葉土3、パーライト2などに、元肥としてあればマグァンプK(中粒)などを混ぜて植え付けます。カーネーションは深植えすると茎が蒸れて腐る事があるので、深植えはしないよう注意します。花壇では苦土石灰、腐葉土、元肥に堆肥などを混ぜ込んで定植します。大分市の花壇では霜よけ無しで越冬しましたが、霜に当たると葉が痛む事があるようなので、念のため暖地でも霜よけして越冬させた方がよいと思います。母の日に合わせて花を咲かせるのは、早く種まきして、生育温度がコントロールできないと難しいと思います。
10月上旬 2月上旬 6月上旬

種まき 約3週間

ポットに仮植え

定植

開花

摘心

ポットに仮植えして、霜に当てないよう軒下でなどで育て、高さが10cmほどになったら節を二節ぐらい残すよう摘心して、わき芽の数を増やさせます。
摘心前

摘心後

水やり

高温多湿を嫌います。鉢植えでは鉢土の表面が乾けば与えます。花壇では植え付け後しばらくは乾かさないよう注意しますが、その後はあまり雨が降らないようなら与えるぐらいでよいです。夏に水を与えすぎると、茎と茎との間が長くなって徒長して育ちます。

肥料

肥料を好みます。鉢植えではあればマグァンプK(中粒)などの元肥を混ぜて定植して、定期的に液体肥料などを与えます。花壇では元肥に堆肥などを混ぜ込んで植え付け、その後は1ヶ月後と開花前ぐらいに速効性の化成肥料などを追肥すればよいです。夏と冬の間は与えなくてもよいです。その他は花の肥料のページを参考にしてください。

植え替え

来年も花を咲かせたい場合、夏を超えたカーネーションを秋の9月下旬から11月中旬頃までに植え替えます。用土は水はけのよい用土を好むので、花の培養土にパーライトを1ぐらい混ぜたり、赤玉土5、腐葉土3、パーライト2などに、元肥にあればマグァンプK(中粒)などを混ぜて植え替えます。カーネーションは深植えすると茎が蒸れて腐る事があるので、深植えはしないよう注意します。秋の植え替えの際は、2分の1から3分の2ぐらい脇芽を残すよう刈り込むとよいです。その他は植え替えのページを参考にしてください。

増やし方

挿し芽


若い挿し穂

約 1ヶ月後(10月中旬)
秋の9月〜10月頃にさし芽して来シーズンも開花させる事ができます。挿し穂はできるだけ株元に近い節から伸びた脇芽を利用するようにします。長さ5cmほどの挿し穂を20分ほど水揚げして、あれば発根促進剤をつけて挿します。40日ぐらいすると発根するのでポットなどに仮植えしておきます。11月中旬頃までに脇芽が増えるよう摘心して定植します。四季咲き性のカーネーションなら、春の4月から6月頃に挿して秋に開花させる事もできます。その他は挿し木のページを参考にしてください。

花がら摘み

花が痛んできたら、次にもよい花を咲かせるようこまめに摘み取ります。蕾のなくなった花茎は先端で切り戻すと、脇芽が伸びてまだ暑くないようなら花を咲かせます。

切り戻し

時期が春なら、蕾のなくなってしまった茎の先端を切り戻すと、脇芽が出てまた花を咲かせます。株元の脇芽より先端から伸びた脇芽の方が早く花を咲かすので、短く切り戻さないよう注意します。

刈り込み

夏には暑さで開花が終わるので、開花が終わったら2分の1ほど刈り込みます。四季咲き性のカーネーションならまた秋に花を咲かせます。来年も花を咲かせたい場合は、秋の開花後に脇芽を残すよう2分の1から3分の2ぐらい短く刈り込んで、翌年も花を咲かるようにします。古い株より若い株の方がよい花を咲かせるので、通常は秋に挿し芽して翌年もよい花を咲かるようにします。
初夏の刈り込み 秋の刈り込み

初夏の刈り込み(7月上旬)

秋の開花(9月中旬)

秋の刈り込み(10月中旬)

伸びた新芽(1月中旬)
関連リンク