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キク (菊)別名:ポットマム、クッションマム |
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科・属名:キク科・キク属/原産地:中国/学名:Chrysanthemum × morifolium |
主な菊のタイプ大菊菊展でよく見られる、花の大きさが18cm以上あるものです。花弁が盛り上がったように咲く厚物、筒状の花びらをした管物(くだもの)、一重咲きの一文字などがあります。 1茎から3本の花を咲かせる3本仕立て、草丈を60cm以下にする「だるま作り」や40cm以下にする「福助作り」などがあります。
古典菊花の大きさが9cm〜18cmぐらいのを中菊と呼ばれ、伝統的な中菊を古典菊と呼ばれています。花弁が立ち上がったり捻じれたりする江戸菊、花弁が細くて筒状で上品な花を咲かせる嵯峨菊、花の中心が盛り上がって咲く丁字菊などがあります。
小菊花の大きさが9cm未満のを呼びます。菊展では盆栽にされ、幹を垂れ下げる懸崖作り、岩に植える岩付け盆栽、古木に植える木付け盆栽、枝を倒して芽を出させ樹木のように仕立てる筏吹き盆栽などがあります。
西洋菊西洋菊のポットマム、スプレーギクは日本の菊がアメリカで品種改良された品種です。ポットマムはコンパクトで小輪の花を咲かせ鉢植えに向き、花壇でも草丈が低く縁などに植えられます。スプレーギクは分岐が多く花はやや大きめで、草丈はやや高く切り花にも向いています。スプレーギクでも矮化剤で草丈が抑えられ、コンパクトな鉢植えで売られている事もあります。
キクの挿し木(一般)キクは古くなると樹形が乱れてよい花が咲かなくなるので、毎年、挿し木から作って花を咲かせます。時期は5月頃、とても着きやすいので比較的容易に行えます。市販されているものは矮化剤という薬を使って樹形を抑えて売られている事が多いので、挿し木すると薬の効果がなく草丈が高くなる事があります。紹介しているのは大菊など、キク展に出すようなものではなく、ごく普通の方法です。挿し穂
方法挿し穂を3時間ぐらい水揚げしてから土に挿します。用土は市販されている挿し木用や、自分で作る場合は赤玉土(小粒)や鹿沼土(小粒)などを利用しするとよいです。方法は節が用土に埋まるように、あれば発根促進剤をつけて挿します。直射日光の当たらない、明るい日陰で土を乾かさないように管理します。昼間に葉が少ししおれる事がありますが、夜になってまた元気になれば大丈夫です。
定植挿し木して2週間ぐらいすると新芽が伸びて根が出るので、鉢植えではそのまま定植、花壇では鉢に一度仮植えして定植するとよいです。用土は赤玉土(小粒)5、腐葉土5ぐらいに、緩効性の元肥などを混ぜて植えつけます。1週間ぐらい日に当てずに、明るい日陰で育てます。花壇では梅雨時期の6月中旬頃に腐葉土と完熟堆肥の牛糞などを混ぜて定植します。肥料については肥料の使い方を参考にしてください。
摘心スプレー菊など、多く枝があった方がよいので、鉢上げ後の2週間ぐらいして先端の小さな芽を摘心して側芽を出させます。側芽も伸びたら3、4節残して摘心して枝を多く出させます。育て方菊展などに展示するものではなく、家庭で気軽に育てる簡単な育て方です。ただ花を咲かせて観賞したり切り花にするのであれば、それほど手間は要らず育てるのも難しくないです。場所日当たりのよい場所で育てます。鉢植えは夏に水切れすると葉が傷みやすいので、夏は西日の避けた所に置くとよいです。また、寒菊の鉢植えは霜に当たると花が痛む事があるので、軒下の日当たりの良い所に置くとよいです。水やり鉢植えでは鉢土の表面が乾けば与えます。花壇では雨があまり降らないようなら与えます。肥料肥料を欲しがります。鉢植えでは緩効性の化成肥料と液体肥料などを、花壇では骨粉入りの固形油粕などを開花前まで定期的に与えます。種まきポットマムの種が売られている事があるので、4月頃に蒔くと秋に花を楽しむ事ができます。方法は箱まきで種が隠れるように覆土するとよいです。発芽するまで土を乾かさないよう水やりして明るい日陰で発芽させます。芽が出て少し大きくなったら日当たりの良い所に置いて、引っ付き過ぎないよう間引きします。本葉が2、3枚になったらポットに仮植えして、根が回ってきたら30cmぐらいの間隔で定植します。茎が5節から7節ぐらいになって摘心すると枝の分岐が多くなります。
冬の刈り込み
病気や害虫病気、アブラムシなどの害虫が好むので、定期的に殺菌剤を散布して、オルトラン粒剤などを株元に蒔いたりして予防します。害虫については、花の病気と害虫駆除を参考にしてください。草丈を低くしたい
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