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サザンカ (山茶花)

科・属名:ツバキ科・ツバキ属/原産地:日本原産/学名:Camellia sasanqua

分類: 常緑小高木
寒さ: 強い
暑さ: 強い
樹高: 5m〜10m
花径: 4cm〜7cm
花色: 桃色、赤、白など
場所: 日向〜半日蔭
肥料: 固形油粕などを。
増やし方: 挿し木
花芽分化: 6月中旬頃〜
用途: 庭木、鉢植え、生垣
花言葉: 謙譲、愛嬌、理想の恋
通販店: 楽天市場にあり
サザンカは寒くなってくると花を咲かせる常緑の花木です。九州から四国南部に自生している原種は白色の一重咲きで芳香があり、その変種や交配でいろいろな品種ができたそうです。花の時期は原種の系統で10月から12月頃ですが、ツバキとの交雑や交配もあり3月頃まで開花するものもあります。花色は桃色、赤、白、色の混じったものがあり、咲き方は一重、八重、丁字咲きなどがあります。生垣に利用されたり道沿いに植えられているのを見かけ、剪定されて樹高が低いのをよく見かけますが、放置すると10mぐらいと結構高くなります。

ツバキとの違い


落ちる花びら
近縁種で花が似ているので見分けにくいです。ツバキの花は首がらそのまま落ちますが、サザンカは花びらが一枚ずつ落ちるのが特徴です。木の下を見ると花びらがパラパラと落ちているので分かります。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花 開花
場所 日向〜半日蔭
植え付け 植え付け 植え付け
植え替え 植え替え
種まき 採り蒔き
挿し木 挿し木
剪定 剪定
肥料 寒肥 肥料
鉢の水やり 鉢土の表面が乾けば与える

サザンカ(桃色)
12月上旬、植物園

サザンカ(赤と白)
12月上旬、植物園

サザンカ(白)
12月上旬、植物園

サザンカ(赤)
12月下旬、植物園

サザンカ(桃色)
11月下旬、植物園

サザンカの生垣
12月上旬、植物園

サザンカの育て方

植え付け

3月から4月頃、9月中頃から10月頃に行うとよいです。日当たりのよい所から午前中の日光がよく当たる半日陰で、夏は西日を避けた所の方がよいです。穴を掘り、掘り上げた土に腐葉土と完熟牛糞などの堆肥を混ぜ込み、生垣の場合は間隔を30cmから40cmぐらいあけて植え付け、強風で倒れないよう支柱で支えておきます。鉢植えの場合は赤玉土、鹿沼土、腐葉土の等量などを使って植え付けます。

庭での管理

肥料は1月から2月頃の寒肥、秋の9月頃に骨粉入りの固形油粕などを与えます。水やりは植え付け後はしばらく乾かし過ぎないように注意して、花の時期は乾き過ぎると開花に影響する事があるので、雨が降らず乾き過ぎるようなら与えた方がよいです。

鉢植えの管理

夏は強い日差しを避けた明るい所で育てますが、その他の時期は日当たりのよい所から半日陰に置いて育てます。肥料は4月頃、6月頃、9月頃に緩効性の化成肥料や骨粉入りの固形油粕などを置き肥するとよいです。水やりは鉢土の表面が乾けば与えます。過湿はよくないですが、花の時期に水が不足すると開花に影響する事があるので注意してください。

剪定・刈り込み


3月上旬
自然の樹形でもよいですし生垣、円筒仕立て、散らし玉仕立てなど好みの姿に刈り込んでもよいです。時期は花後の2月から3月頃に行うとよいです。花芽は春から伸びた枝に6月中旬頃から着くので、以降は徒長枝や不要枝を切るぐらいにします。

増やし方

挿し木

時期は梅雨頃に、長さ10cmから15cmぐらいで葉が3枚ぐらい付いた挿し穂を用意します。20分ほど水揚げしてから赤玉土(小粒)、鹿沼土(小粒)などに挿します。その他は挿し木のページを参考にしてください。

病気や害虫

5月から9月頃にチャドウガが発生する事があるので、スミチオンなどを散布して駆除しておくとよいです。モチ病、カイガラムシが着く事もあり、冬の2月頃に石灰硫黄合剤を散布しておくと予防する効果があります。その他は病気や害虫のページを参考にしてください。
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