トップセンリョウ 花と観葉植物(葉っぱの岬)管理人の育てる環境

センリョウ (千両)

科・属名:センリョウ科・センリョウ属/原産地:日本、中国、朝鮮、インド、マレーシア/学名:Sarcandra glabra

分類: 常緑小低木
寒さ: やや弱い
暑さ: 強い
草丈: 50cm〜100cm
花径: 約 5mm
花色:
場所: 半日蔭〜明るい日陰
増やし方: 挿し木、種まき、株分け
花芽分化: 8月頃〜(前年枝)
用途: 庭木、鉢植え、切り花、実の観賞
花言葉: 可憐、富貴、恵まれた才能
通販店: 楽天市場にあり
センリョウは日本の関東以南に生息している、秋から冬にかけて赤い実の成るのを楽しむ樹木です。寒さにやや弱いので暖地向きの庭木で、−5度ぐらいに当たると寒害があるそうです。花は6月から7月頃に咲きますが、目立たないので観賞価値はほとんどありません。森林の高木の下など、強い日差しの当たらない明るい日陰に自生していて、樹高は1mぐらいにしかなりません。実は乾燥すると発芽しなくなり、鳥が食べて自然に分布するようです。赤い実の着いた枝はお正月飾りによく使われ、金運に恵まれる縁起のよい事もあって、庭にもよく植えられています。園芸としての歴史は古く、1684年の立華正道集(りっかしょうどうしゅう)という生け花の本にも記載されていて、江戸時代から庭木としてもよく植えられていたそうです。他に変異種で黄色い実を成らせるキミノセンリョウや中間的なものもあり、観賞用で斑入りをした品種もあります。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
実の観賞
場所 半日蔭〜明るい日陰 明るい日陰 半日蔭〜明るい日陰
種まき 種まき
植え付け 植え付け
植え替え 植え替え
株分け 株分け
挿し木 挿し木
剪定 剪定
肥料 肥料
鉢の水やり 表面が乾けば与える

センリョウ
12月上旬、自宅の庭

センリョウの全体
1月上旬、自宅の庭

センリョウの花
7月上旬、自宅の庭

花のアップ
7月上旬、自宅の庭

センリョウの実
12月上旬、自宅の庭

センリョウの実2
12月上旬、自宅の庭

センリョウの育て方

苗の植え付け

苗木が売られています。植え付けの適期は3月から5月頃です。関東以南に生息しているので、寒さにはあまり強くなく−5度ぐらいで寒害があるそうです。寒い時期に入手した苗は鉢植えで越冬させ、庭植えは春に行うとよいと思います。

庭植え

樹木の下などの明るい日陰に生えています。強い日差しが当たると葉が黄ばみ生育も悪いので、強い日差しと冬の寒風を避けた樹木の下や日当たりのよくない所に植え付けるとよいです。植え付け場所に穴を掘り、掘り上げた土に牛糞、腐葉土などを混ぜ込んで植えつければよいです。

鉢植え

寒い地域や庭に植える所のない場合は、鉢植えで育てる事ができます。用土は赤玉土7(小粒)、腐葉土3などに植えつけます。キミノセンリョウと一緒に植えると、赤と黄色の実を一緒に楽しむ事ができます。

鉢植えの置き場所

夏の強い日差に当たると葉が黄ばむので、強い日差しは避けるようにします。その他の時期は、明るい日陰から午前中の日光が当たるような半日陰で育ちます。夏の強い日差しを避ける所がなければ、遮光ネットで85%ぐらい遮光するとよいです。6月から7月頃の花の咲く時期に、雨に当てないようにすると実の着きがよくなります。冬の寒さにはあまり強くないですが、関東以南の暖地では問題ないので、日当たりのよい軒下などに置いておきます。関東以北の寒い地域では室内に入れます。

水やり

鉢植えでは鉢土の表面が乾けば与えます。庭では植えつけ後しばらく乾かし過ぎないように注意しますが、その後は日差しの当たらない所で育つので、用土があまり乾く事がないので通常は必要ないです。雨が降らない日が続き、乾きすぎるようなら与えます。

肥料

肥料は多く必要ありません。春の3月頃に鉢植え、庭ともに骨粉入りの固形油粕などを与えるぐらいでよいです。肥料が多いと葉ばかりが茂って、実が少なくなる事があります。

剪定

樹高はあまり高くならず、自然の樹形で楽しめるので、古い枝や不要な枝を元から切り取るぐらいでよいです。

鉢の植え替え

2年に1回を目安に、根鉢の周りの土を軽く壊して一回り大きな鉢に植え替えます。用土は赤玉土7(小粒)、腐葉土3などを使用します。

実の保護

冬にお正月の飾りによく利用されています。うちはお正月頃に鳥に食べられてしまう事はありませんが、もしその時期に鳥が食べてしまう場合は、実の部分に袋を被せて保護しておくとよいと思います。

増やし方

種まき

春まで鳥に実を食べられなければ、3月から4月頃に採って種まきして増やす事ができます。鳥に食べられないよう、冬に実の部分を袋を被せておいてもよいと思います。実の中に白い種があるので、実を潰して中の種を水で洗います。ポットに種を蒔いたり、平鉢に3cmぐらいの間隔で蒔いて、1cmぐらい覆土します。発芽までには2カ月ぐらいかかります。来年の春まで明るい日陰で育てて鉢上げします。
実と種

挿し木

前年枝を使って挿し木して増やす事もできます。時期は3月から4月頃に、2、3節分の挿し穂を用意して、一番下の葉を取り除きます。葉の取り除いた節が用土に埋まるように挿します。その他は挿し木のページを参考にしてください。

株分け

株が大きくなると横に広がって枝が増えるので、株分けして増やす事もできます。
関連リンク