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ストレプトカーパス

科・属名:イワタバコ科・ストレプトカーパス属/原産地:熱帯アフリカ/学名:Streptocarpus

分類: 多年草


寒さ: 弱い(10度以上)
暑さ: やや弱い
草丈: 20cm〜30cm
花径: 有茎種(約 3cm)
無茎種(3.5cm〜6cm)
花色: 青、紫、ピンク、白など
場所: 半日陰
種まき: 種まき(春まき)
増やし方: 挿し木(有茎種)、葉挿し(無茎種)
用途: 鉢植え
花言葉: 信頼に応える、主張
ストレプトカーパスはアフリカ南東部の標高1000mから1500mの山地に自生しています。南半球では冬の乾季(4月〜10月)、夏の雨季(11月〜3月)がある所で、森林の中の岩の多い所や川岸などに生えているそうです。名前の由来はラテン語で「ねじれる果実」という意味で、実が捻じれてらせん状になります。種類が大まかに有茎種と無茎種に分けられ、花はラッパのような形をしています。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花 開花
場所 室内の日向(10度以上) 半日蔭 明るい日陰 半日蔭 室内の日向
植え付け 苗の植え付け 苗の植え付け
植え替え 植え替え
株分け 株分け
挿し木・葉挿し
肥料 肥料 肥料
鉢の水やり 控えめ 鉢土の表面が乾けば与える(葉に水がかららないように注意) 控えめ
ストレプトカーパス・サクソルム
サクソルム
ストレプトカーパスの捻じれた実
捻じれた実
ストレプトカーパス(ロゼットタイプ)
ロゼットタイプ
ストレプトカーパス(ロゼットタイプ)の全体
ロゼットタイプ

主な2タイプのストレプトカーパス

有茎種

44種ほどがあり、ストレプトカーパス・サクソルム(Streptocarpus saxorum)というのをよく見かけ、地面から茎が伸び、途中から花茎を伸ばし、先端に3cmぐらいの小さな花を咲かせます。 花色は青をよく見かけますが、白花もあります。
ストレプトカーパス(有茎種・全体)
全体
ストレプトカーパス(有茎種・花のつき方)
花のつき方
ストレプトカーパス(有茎種・白花)
白花

無茎種

ロゼットタイプ

20種ほどあり、株元から複数の葉が伸びて茎はありません。花茎は葉の元からが伸びて先に花を咲かせます。花色が豊富で八重やフリンジ咲きがあり、花径も3.5cmぐらいの花を咲かせる種類から6cmぐらいの大輪を咲かせる種類もあります。有茎種よりも寒さに弱いです。
ストレプトカーパス(ロゼットタイプ・全体)
全体
ストレプトカーパス(ロゼットタイプ・花のつき方)
花のつき方
ストレプトカーパス(ロゼットタイプ・フリンジ咲き)
フリンジ咲き

1枚葉タイプ

70種ほどがあるそうです。葉は双葉あるのですが、一葉だけがとても大きく成長します。この種類は一生に一度だけ花を咲かせ、種が実った後に枯れる一捻性が多いです。植物園で見かける事のあるウシノシタ(ストレプトカーパス・ウェンドランディー)もこの一種で、葉の長さが50cmぐらいになります。

ストレプトカーパスの育て方

場所

木漏れ日の当たるような所を好みます。強い日差しに当たると葉が黄色く焼けますが、あまり暗いと貧弱に育ちよい花も咲き難くなります。

日差しの緩い春と秋

春や秋の日差しの弱い時期は午前中の日光が当たる半日陰に、室内ではレースカーテン越しの日光に当てて育てます。

日差しの強い夏

標高の高い涼しい所で育つので、夏はできるだけ涼しく風通しのよい明るい日陰で育てます。特にロゼットタイプで大輪の花を咲かせる種類は暑さを嫌います。夏の日差しを遮る場所がない場合は、80%ぐらいの遮光ネットを利用したり、50%の遮光ネットを二重にして覆ってもよいです。

気温の低い冬

冬の寒さには強くないので、室内の日当たりがよい窓辺などに置きます。耐寒温度は有茎種のサクソルムは比較的強く、最低温度5度以上あればよいですが、ロゼットタイプは寒さに弱いので、10度以上の所がよいです。

植え付け

ストレプトカーパスの吊り鉢
吊り鉢
ポット苗が売られている事があるので、入手したら植えつけます。鉢植えは大き過ぎないよう、ポットより一回りだけ大きな鉢に植えつけます。ストレプトカーパス・サクソルムは吊り鉢にすると感じがよくなります。用土は水はけのよい用土、例えばPH調節済みのピートモス、バーミキュライト、パーライトを等量混ぜたものなどを使用します。

水やり

生育期の春から秋は、鉢土の表面が乾けばたっぷりと与えます。夏の熱帯夜で根腐れする事があるので、夏は早朝に与えた方がよいです。冬は気温が低いと生育が鈍るので控えめに与えます。寒くてあまり成長していない時期に、水を与え過ぎてしまうと根腐れする事があるので注意してください。

肥料

春の4月から6月、秋の9月から10月頃の間、緩効性の化成肥料を置き肥したり、定期的に花の液体肥料を与えます。

植え替え

時期は春の5月頃、できれば毎年植え替えた方が根詰まりせずに夏越しが容易になります。根鉢の周りを3分の1ぐらい壊して新しい用土で植え替えます。用土は植え付けの項目と同じです。

増やし方

有茎種は挿し木

2、3節分の挿し穂を用意して、一番下の節の葉を取り除き、取った節が用土に埋まるように挿します。1か月ぐらいすると発根するので、5本ぐらいまとめて鉢上げするとよいです。

ロゼットタイプは葉挿し、株分け

葉挿しは全体を5cmぐらい間隔に切り、発根率のよい中央部分を利用するとよいです。切った面が用土に半分ぐらい埋まるように挿すとよいです。2か月ぐらいすると新芽が出てくるので、小鉢に3芽ぐらいずつに植えます。大株になったら株分けして増やす事も出来ます。1芽ずつ分けて3芽ぐらい一緒に植えるとよいです。

時期や管理

時期は5月から6月頃、9月中旬から10月中頃に行えます。用土は硬質鹿沼土(細粒)やバーミキュライトとパーライトの等量などを使用するとよいです。温度は

種まきもできます

5月頃に種まきで増やす事ができます。種が細かいので平鉢などに蒔いて覆土は行いません。水やりは上から行うと流れるので、鉢底に受け皿を敷いて給水させるとよいです。2,3週間ぐらいしたら発根、2か月ぐらいしたら平鉢に移植して大きく育てます。葉の大きさが1cmぐらいになったらポットに仮植えします。

病気や害虫

ハダニやアブラムシがつく事があります。ハダニは乾燥すると着きやすいので、葉水をすると予防する効果があります。アブラムシは日当たりが悪かったり、通風しが悪かったりすると発生する事があります。殺虫剤は花にかかると痛むので注意してください。
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