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スイセン (水仙)

科・属名:ヒガンバナ科・スイセン属/原産地:地中海沿岸など/学名:Narcissus

分類: 球根植物
寒さ: 強い
暑さ: 葉が枯れて休眠する
草丈: 10cm〜50cm
花径: 1.5cm〜8cm
花色: 白、黄色など
増やし方: 自然分球
場所: 日当たりを好む
用途: 花壇、鉢植え、切り花
花言葉: 神秘、自己愛、自惚れ、愛をもう一度
ラッパズイセン(尊敬)、口紅ズイセン(詩人の心、高潔)、白(自己愛)、黄(愛にこたえて、感じやすい心)
その他: 有毒
通販店: 楽天市場にあり
スイセンは地中海沿岸周辺が原産の秋植え球根植物です。一重咲きは花びらと中央にあるラッパ状の副冠があるのが特徴で、八重咲きは見分けがし難いです。種類がとても多く原種だけで50種以上、品種改良によって一万種以上があると言われています。開花は12月から4月頃ですが、種類によって時期が異なります。花の咲いた後は暑さで葉が枯れ球根だけで夏を超え、気温が下がると葉が伸びて花を咲かせます。花芽は葉のない時期に球根内で形成され、掘り上げた状態でも同じく作られます。庭では3、4年植えっぱなしでよい花を咲かせ、増えすぎて困るぐらい強健です。

大輪タイプ

一つの茎に1輪の大きな花を咲かせるタイプです。ラッパ状の副冠が花びらと同じかそれ以上長いラッパズイセンや副冠が花びらの3分の1以上ある大杯スイセン、それよりも短い小杯スイセン、副冠の縁が紅色をした口紅ズイセンなどがあります。寒さに当たる事で開花が促され、3月頃から咲くものが多いです。

房咲きタイプ

一つの茎からいくつもの花を咲かせます。日本ズイセンやペーパーホワイトはこの系統で芳香があります。高い気温で花芽が形成され、涼しくなると葉が出て12月頃から花を咲かせます。

日本ズイセンについて

日本の温暖な海沿いに自生しているのですが、地中海沿岸が原産です。イラン、インド北部から中国を経て室町時代以前に日本に渡って来て自生したと推測されています。どうやって渡って来たかは持ち込まれたという説と海を漂流して来たという説がありますが、海沿いに分布しているので、漂流して来たと思う方が自然なのかもしれません。昔は雪中花と呼ばれていたそうで、室町時代の下学集という辞書に記載されているそうです。晩秋頃に開花した切り花が売られている事がありますが、これは農家の方が開花を早めるために球根を高温処理、クン煙やエチレンン処理を行ってから7月下旬頃に植えつけ早く咲かせたものです。

小型のタイプ

草丈が30cmに満たないバルボコディウムやキクラミネウス系で花びらが外側に反っている小型もあります。
作業カレンダー(暖地基準の育て方)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期
開花(種類によって異なる) 開花
場所
日向 日陰(鉢植え) 日向
植え付け
植え付け
掘り上げ
掘り上げ
肥料
追肥 肥料
鉢の水やり
鉢土の表面が乾けば与える 鉢土の表面が乾けば与える

ペーパーホワイト
12月上旬、自宅の庭

ラッパズイセン
3月中旬、植物園

日本ズイセン
12月下旬、自宅の庭

大杯スイセン(黄色)
4月上旬、植物園

八重咲きスイセン
4月中旬、植物園

バルボコディウム
3月下旬、自宅の庭

スイセンの全体
3月中旬、植物園

その他
自宅の庭など

スイセンの育て方

植え付け

日本ズイセンなどの房咲きは早咲きなので9月頃、その他の種類は9月下旬から10月頃に行うとよいです。ラッパズイセンなど大輪の花を咲かせるタイプは、植え付け前に球根を冷蔵庫の中に2週間ぐらい入れて低温に当てると開花が早まるものがあります。

庭植え

苦土石灰、完熟堆肥、水はけが悪いようなら腐葉土を混ぜて耕します。深さが浅いと分球が多くなってよい花が咲かないので、球根の2倍から3倍ぐらい覆土して植え付けます。間隔は15cmから20cmぐらいです。

鉢植え

根の張るスペースが必要なので深めの鉢を利用します。用土は球根専用の土や自分で作る場合は赤玉土6、腐葉土3、パーライト1などの水はけのよいものを利用します。覆土は球根の高さぐらいに、間隔は球根1、2個分のスペースをあけて植えつけるとよいです。

場所

日当たりのよい所で育てます。日当たりが悪いと葉だけついて花が咲かない事があります。寒さに当たって花が咲くものが多いので、鉢植えを室内に入れる場合は12月一杯までは戸外の寒さに当てるようにします。

水やり

秋の植え付け時期から葉が枯れるまでの間、庭植えではあまりにも雨が降らず乾き過ぎるようなら与えるぐらいでよいです。鉢植えの場合は鉢土が乾けば与えます。

肥料

元肥が多くならないように注意します。植え付け時期の9月から10月頃に緩効性の化成肥料を控えめに与え、その後は葉芽が出始めた頃と花後のお礼肥に鉢植えでは液体肥料を各月に3回ぐらい、庭では即効性の化成肥料を各1回ずつ与えるぐらいでよいです。

花がら摘み

花が咲き終わったら、花の部分を切り取り種が出来ないようにします。切り花に利用する場合は元から切ってかまいません。

掘り上げ

分球しやすくよく増えるので、込み入ると球根が太れずに花が少なくなってしまいます。庭植えでは3、4年に1回を目安に、鉢植えは毎年行った方がよいと思います。花が終わってから気温が高くなると葉が枯れるので掘り上げ、日陰で乾燥させて丁寧に1球ずつ分けます。その後は植え付け時期まで室内の涼しい場所にネットなどに入れて保管しておきます。

球根の大きさ

大きな球根は翌年も開花しますが、小球は開花までに2、3年ぐらいかかるので、来シーズンは太らせる事だけを考えて植え付けるようにします。植え場所がないぐらい増えて困ったら、近所に分けてあげるとよいです。

咲かなくなった鉢植え

球根が大きいとその養分だけで開花でき水栽培もできますが、小さいと養分が少なく花が咲き難くなります。鉢植えは根からの養分が不足しやすいので、球根を太らせるのがやや難しいです。掘り上げた中から出来るだけ大きなものを植え付けるようにしますが、それでも咲かない場合は新しく購入するとよいと思います。咲かない球根を庭植えすると2、3年で咲くようになると思います。

病気や害虫

モザイク病という葉に黄色い筋が入る病気に感染する事があります。有効な農薬がないので抜き取って焼却処分するようにします。アブラムシが媒介するので、見つけたら殺虫剤で駆除します。
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