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ダイヤモンドリリー

別名:ネリネ
科・属名:ヒガンバナ科・ネリネ属/原産地:南アフリカ/学名:Nerine

分類: 球根植物


寒さ: やや弱い
暑さ: 強い(葉が枯れて休眠する)
草丈: 40cm〜60cm
花径: 3cm〜4cm
花色: ピンク、白、赤など
植え付け: 夏植えタイプ、春植えタイプ
増やし方: 分球(植え替え時期)
場所: 日当たりを好む
用途: 鉢植え、切花
花言葉: 箱入り娘、また会う日を楽しみに
ダイヤモンドリリーは花弁に太陽の光が当たるとキラキラと光る事からこのような名前がついています。別名にネリネとも呼ばれ、ギリシャ神話の海の女神にちなんで付けられたそうです。主に南アフリカのケープ州に40種類ぐらいが自生し、ヒガンバナと同じ仲間なので、秋になると葉よりも先に花茎の方が伸びてきます。初夏には暑さで葉だけ枯れて休眠するものが多いですが、一部夏でも葉が残るものがあります。岩場で育っている影響か根が窮屈な所を好むので小さな鉢に植えられ、寒さにやや弱いので霜の当たらない所で育てる事が多いです。日本では昭和の初め頃に栽培が始まったそうですが、はじめはヒガンバナに似て葉もなく人気がいまいちでしたが、切り花が普及してから人気が出てきたそうです。
ダイヤモンドリリー
11月上旬、自宅の鉢植え
ダイヤモンドリリーの全体
11月上旬、自宅の鉢植え

ダイヤモンドリリーの育て方(夏植え)

こちらは夏に葉が枯れて休眠する夏植えタイプを紹介しています。春植えタイプというのもあって、夏は休眠しないので育て方がやや異なります。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 日向(霜よけ) 日向 休眠 日向 霜よけ
植え付け
植え替え
分球
肥料 花後
鉢の水やり 表面が乾いたら与える 断水 表面が乾いたら与える

植え付け

植え付け時期は涼しくなった秋の8月下旬から9月中頃、植えてから1ヶ月〜2ヶ月ぐらいで開花します。寒さに弱いので鉢に植え付けて冬を霜の当たらない所で凍らせないように越冬させます。鉢の大きさは球根の倍ぐらいの大きさで3号〜4号鉢に1球と小さめ、これは窮屈な方がよい花を咲かせるからです。植え方は球根の肩が出るぐらいと浅植え、用土は4年ぐらい植えっぱなしの方がよいので、崩れにくい赤玉土(細粒硬質)3、鹿沼土(細粒硬質)3、パーライト2、腐葉土2などや山野草の培養土を使ってもよいと思います。休眠している7月から8月頃にも植え替える事ができますが、水やりは9月になってから行うようにして、それまでは雨の当たらない日陰に置いておきます。写真は球根が埋まり過ぎて腐れやすいので、肩が見えるぐらいもっと浅く植えた方がよいです。

9月上旬(埋め過ぎ)
ダイヤモンドリリーの蕾
10月上(蕾)

場所


1月上旬
秋は日当たりのよい所、冬は寒さにあまり強くないので霜の当たらない日当たりのよい軒下など、氷点下が続くと枯れる事があるので、凍りそうな日は室内へ入れておくとよいです。6月には葉が枯れて休眠するので、鉢植えのまま雨の当たらない涼しい日陰で水を与えずに夏を越させるとよいです。

水やり

過湿を嫌います。涼しくなった秋の植え付けシーズンから春の葉のある時期は鉢土の表面が乾いてから与えます。過湿で球根が腐る事があるので、長雨を避けた所に置いておくとよいです。6月になると葉が枯れるので、水やりを止めて雨が当たらない涼しい日陰で夏を越させます。

肥料

肥料が多すぎるといけないので、花後のお礼肥に緩効性の化成肥料を与えるぐらいでよいです。 植えてから2年目以降は特に控えた方がよい花が咲きます。

花がら摘み

咲き終わって実がなると球根を太らせる妨げになるので、花の部分だけ切り取った方がよいです。長い花茎は葉の代わりになるので、切り花以外はできるだけ残しておいた方がよいです。

植え替え

葉が枯れたら球根を掘り上げて保存しておかなくてもよいです。数年は鉢に植えたままで窮屈な方が大きな花が咲きます。あまりにも植え替えずに放置すると水はけが悪くなるので、3、4年に1回を目安に行うとよいです。植え替えた年はあまりよい花が咲きませんが、翌年以降からまた咲くようになります。

分球について

球根が分かれるように増えるのではなく、新しいものが発生して増えてゆきます。増える数は少なく開花するまでには4年ぐらいかかります。沢山肥料を与えると早く大きくなりそうですが、休眠期に萎んだりする事があるので、控えめにして気長に大きく育てた方がよいです。
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