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トリカブト (鳥兜)

別名:アコニツム
科・属名:キンポウゲ科・トリカブト属/原産地:北半球の温帯/学名:Aconitum

分類: 宿根多年草


寒さ: 強い
暑さ: やや弱い
草丈: 70cm〜150cm
花径: 3cm〜5cm
花色: 青、白、黄色など
増やし方: 株分け
場所: 半日陰を好む
用途: 花壇、鉢植え、切り花
花言葉: 騎士道、厭世家、人間嫌い、復讐、美しい輝き
トリカブトは秋に花を咲かせる多年草の植物で、日本に30種類ほど、世界に300種類ほどが生息しているそうです。日本のトリカブトは種類によって生息地が異なり、北海道に分布するエゾトリカブト、本州から東北に分布するヤマトリカブト、中国地方から九州に分布するタンナトリカブトなどがあります。いずれも涼しい山林の湿った縁など、木漏れ日が当たる半日陰に生えています。猛毒の種類が多く、山菜採りで葉をシドケやニリンソウ、根をワサビと誤食して中毒を起こした例があります。ある意味とても危険な植物なのですが、花が美しい事から昔から人気のある植物です。ただ、涼しい所に自生しているので、暖地の平地では暑さで枯れてしまう事があります。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 半日陰 明るい日陰 半日陰
種まき 種まき
植え付け 苗の植え付け 苗の植え付け
植え替え 植え替え
株分け 株分け
肥料 肥料
鉢の水やり 鉢土の表面が乾けば与える 乾いてきたら 鉢土の表面が乾けば与える

トリカブト
9月上旬、野の花の里

トリカブトの全体
10月上旬、野の花の里

トリカブトのアップ
10月上旬、野の花の里

トリカブト2
10月上旬、野の花の里(大分県九重町)

トリカブトの育て方

場所

山の木漏れ日が当たる、明るい木陰に生えています。6月から10月は明るい日陰で、その他の時期は午前中の日光が当たるような半日陰で育てます。涼しい地域に生息しているので、夏はできるだけ気温の上がらない、風通しの良い棚などに置き、日陰のない所では遮光して育てます。秋が深まると地上部の葉が枯れて、根だけで宿根して越冬します。春になって暖かくなると新芽が出てきます。

植え付け

ポット苗が売られている事があるので、入手したら植えつけます。鉢植えでは6号鉢に1株を目安に、用土は普通の花の培養土に植えつけると、夏の暑さで根腐れしやすいので、山野草の培養土を利用するとよいです。

水やり

湿った所を好むので、水切れを嫌います。夏は水切れしないよう、鉢土の表面が乾いてきたら、その他の時期は鉢土の表面が乾けば与えます。

肥料

春の4月から6月頃にかけて、緩効性の化成肥料などを置き肥するか、薄めの液体肥料を定期的に与えます。気温の高い夏に濃い肥料を与えると、根を傷める事があるので避けます。

植え替え

鉢植えでは1、2年を目安に、できれば毎年植え替えた方がよいと思います。一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けして同じ大きさの鉢で植え替えます。根は毒性が強いので、樹液で手がかぶれないよう、手袋をして作業した方がよいです。用土は植え付けの項目と同じです。

増やし方

株分け

株分けで増やす事ができます。根は塊根(かいこん)という根が肥大したもが自然に増えるので、それを株分けします。時期は植え替えと一緒に行います。

種まき

秋に花後の種を採っておいて、早春の2月から3月上旬頃に種を蒔いて増やす事もできます。

支柱

花の重みで傾いてしまうようなら、支柱で支えておくとよいです。
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