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ツキヌキニンドウ (突抜忍冬)

科・属名:スイカズラ科・スイカズラ属/原産地:北米/学名:Lonicera sempervirens

分類: 常緑〜半落葉つる性低木
寒さ: 強い
暑さ: 強い
花径: 4cm〜5cm(花長)
花色: 赤から橙色
場所: 日向〜半日蔭
増やし方: 挿し木
花芽分化: 新枝につく
用途: 花壇、鉢植え
花言葉: 愛の絆、献身的な愛
ツキヌキニンドウは北米原産の半蔓性樹木です。自然では木々に這い上がるように6mぐらい伸びるそうです。花は赤い筒状で長さは4cmから5cmぐらいあり、中が橙色をしていて枝先の方に集まって咲きます。英名でスイカズラ属の事をハニーサックルと言うので、現地の方では花の形からトランペットハニーサックルとも呼ばれているようです。開花時期は5月から10月頃と長く咲きますが、真夏は暑さでやや衰えます。暖かい所では冬でも葉がある常緑ですが、地域の寒さによって部分的に葉が落ちる半落葉になったり、さらに寒いと落葉するようです。名前の由来は花のすぐ下にある丸い葉に茎がつき抜けている様に見える事と、忍冬は日本に分布する同じ仲間のスイカズラの別名から来ています。丸い葉は花の咲く下の先端の方だけで、他は対生しています。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 日向〜半日蔭
植え付け 植え付け
挿し木 挿し木
剪定 剪定
肥料 肥料 肥料 肥料
鉢の水やり 鉢土の表面が乾けば与える

ツキヌキニンドウ
7月中旬、植物園

咲き始め
8月下旬、植物園

茎が葉をつき抜けた様に見える
4月下旬、植物園

ツキヌキニンドウの全体
10月上旬、植物園

ツキヌキニンドウの育て方

植え付け

適期は3月から4月頃に行うのが理想的です。半蔓性でフェンスやトレリスに誘引したり、暖かい地域では冬に葉を落とさないので目隠しにも利用できます。

庭植え

日当たりのいよい所を好みますが、耐陰性があるので半日陰でも育ちます。しかし、あまり日当たりが悪いと花つきが悪くなるので注意してください。乾燥し過ぎるのを嫌うので、株元へはあまり直射日光の当たらない所が理想的です。牛糞などの完熟堆肥と水はけをよくするために腐葉土を混ぜて植えつけるとよいです。

鉢植え

用土は花の培養土に赤玉土(小粒)を2割ぐらい混ぜて利用したり、自分で作る場合は赤玉土(小粒)6、腐葉土4などを利用するとよいです。アンドン仕立てなど支柱に蔓を誘引するようにします。

場所

日当たりのよい所を好みますが、耐陰性があるので半日陰でも育ちます。日照不足だと花が少なくなるので注意してください。寒い地域は落葉するので、鉢植えであまり葉を落としたくない場合は、霜の当たらない日当たりのよい軒下などに置いておくとよいです。

水やり

水やりは普通です。鉢植えでは鉢土の表面が乾けば与えます。庭では植えつけ後は根付くまで水切れしないように注意します。その後は根付けば、夏に雨が降らず乾き過ぎるようなら与えるぐらいでよいです。

肥料

3月頃と6月頃に骨粉入りの固形油粕などを与えるとよいです。生育が悪いようなら秋の9月頃にも与えるとよいです。

植え替え

2年に1回を目安に、鉢底から根が出て根詰まりしているような植え替えます。時期は3月から4月頃、根鉢のまわりを軽く壊してから一回りから二回りぐらい大きな鉢に植え替えます。数年して鉢が大きくなり過ぎてきたら、挿し木から作り直すとよいです。用土は植え付けの項目と同じです。

増やし方

挿し木

時期は6月から8月頃に行えます。挿し穂は今年伸びた2,3節分の充実した枝を利用するとよいです。一番下の節の葉を取り除き、そこが用土に埋まるように挿します。用土は挿し木用の土や赤玉土(小粒)7、ピートモス3など使って平鉢や箱などに数本差したり、ポットに直接挿してもよいです。発根したら定植用の土を使ってポットなどの小鉢に仮植えします。

剪定

1月から2月頃にやや深めに刈り込むように剪定すると、春に勢いのある蔓が伸びてよい花を咲かせます。

誘引

蔓が絡み合ったりしたら、フェンスなどに誘引してあげるとよいです。

病気や害虫

アブラムシが発生する事があるぐらいで、病気の発生は少ないようです。
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