トップラムズイヤー 花と観葉植物(葉っぱの岬)管理人の育てる環境

ラムズイヤー

別名:ワタチョロギ(綿千代呂木)
科・属名:シソ科・イヌゴマ属/原産地:トルコ、南西アジア/学名:Stachys byzantina

分類: 多年草


寒さ: 強い
暑さ: やや嫌う
草丈: 30cm〜80cm
花径: 約 5mm
花色: 紫色
種まき: 春まき、秋まき
増やし方: 株分け
場所: 日向〜半日蔭
用途: 花壇、鉢植え、ハーブ(ポプリ)、ドライフラワー
通販店: 楽天市場にあり
葉の見かけや触った感じが柔らかく羊の耳のようなので、ラムズイヤーと呼ばれています。花は6月から7月頃に長い花穂を伸ばして紫色の小さな花を咲かせます。咲き始めたら元から切ってドライフラワーや花束の飾りなどにも利用できます。葉はシルバーリーフとして楽しめ、香りがある事からポプリにも利用できます。育てるのは夏の高温多湿にやや弱く、少し傷む事がありますが、比較的育てやすいです。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
収穫時期 収穫
場所 日向〜半日蔭(梅雨の長雨、夏の西日は避ける)
種まき 種まき 種まき
植え付け 苗の植え付け 苗の植え付け
植え替え 植え替え 植え替え
株分け 株分け 株分け
切り戻し 切り戻し 花後
肥料 肥料 肥料
鉢の水やり 控えめ 鉢土の表面が乾いてから与える 控えめ
ラムズイヤー ラムズイヤーの全体
ラムズイヤーの花 ラムズイヤーの葉

ラムズイヤーの育て方

生育サイクル

冬は葉のほとんどが枯れて越冬します。早春になると葉が伸び始め、夏には花穂を高く伸ばして紫色の小さな花を咲かせます。秋が深まると生育が止まり寒さで葉が枯れます。
冬のラムズイヤー
早春のラムズイヤー
早春
秋のラムズイヤー

場所

日当たりを好みますが、午前中の日光が当たるような半日蔭でも育てる事ができます。高温多湿を嫌うので、鉢植えでは梅雨の長雨には当てないよう、軒下などに置いておくとよいです。冬の寒さには強く霜で古い葉を枯らせて越冬します。鉢植えでは霜の当たらない軒下に置いておくと、葉の痛みが少なくてよいと思います。

苗の植え付け

春や秋にポット苗が売られている事があるので、入手したら植え付けます。水はけがよく弱アルカリ性土壌を好みます。

花壇

日当たりのよい所を好みますが、夏の高温は苦手なので西日を避けた半日陰になる所がよいです。苦土石灰、水はけが悪いようなら腐葉土を、牛糞などの堆肥を混ぜ込んで植えるとよいです。

鉢植え

水はけのよい土を好みます。花の培養土にパーライトを2割ほど混ぜたり、自分で作る場合は赤玉土(小粒)5、腐葉土3、パーライト2ぐらいで植えるとよいです。

植え付け後の管理

水やり

過湿を嫌います。鉢植えでは鉢土の表面が乾けいてから与えます。冬は地上部の葉を枯らせて宿根気味になって越冬するので控え目に与えます。庭では通常は特に必要ありませんが、日照り続きで乾燥しすぎるようなら与えるぐらいでよいです。

肥料

多く必要ないです。鉢植えでは春と秋の間に緩効性の化成肥料を置き肥したり、液体肥料を定期的に与えるとよいです。花壇では春と秋に化成肥料をまいておくとよいです。

花茎切り

花が咲き終わった花序の部分を切り取ると、その下からまた花茎が伸びてきます。全て咲き終わったら元から切り取るとよいです。枯れた葉は見苦しいので取り除き、花が咲き終わったら切り戻しておきます。

切り戻し

夏に蒸れて傷みやすいので、咲き終わった花穂は元の方から切り取って風通しをよくします。花後に暑さで姿が乱れやすいですが、秋になって涼しくなると葉が茂ってきます。春の2月下旬から3月頃に古い茎は全て切り取り、株元から伸びている新芽を伸ばすようにします。

植え替え、株分け

ラムズイヤーの株分け
大きくなると葉が混んで夏に蒸れて枯れ込みやすいので、鉢植えでは毎年株分けを兼ねて植え替えるとよいです。庭でも2、3年に1回ぐらい株分けを兼ねて植え直すとよいです。時期は春の2月下旬から3月頃、秋の9月下旬から10月頃にも行う事ができます。用土は植え付け用土と同じです。

種まき

種が売られている事があります。時期は春の3月から4月頃、秋の9月下旬から10月頃にも行えます。発芽後に蒸れやすいので、過湿にならないよう乾いてから水を与えた方がよいです。
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