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レモンバーム

別名:メリッサ、セイヨウヤマハッカ(西洋山薄荷)
科・属名:シソ科・セイヨウヤマハッカ属/原産地:南ヨーロッパ/学名:Melissa officinalis

分類: 多年草


寒さ: 強い
暑さ: 強い
草丈: 50cm〜100cm
花径: 約 0.5cm
花色: 白、薄いピンク
場所: 日向〜半日蔭
種まき: 春、秋
増やし方: 挿し木
用途: 花壇、鉢植え、ハーブ(ティー、バス、料理)
花言葉: 思いやり、同情、共感
通販店: 楽天市場にあり
レモンバームはハーブとして人気のある多年草植物です。葉がレモンのような香りでハーブティや料理などに利用されます。学名のメリッサ(Melissa)はギリシャ語のミツバチが由来、花の濃い蜜に誘われて集まるので、蜜蜂栽培の蜜源植物として育てられる事もあります。草丈は1mぐらいになり、葉は大きいもので8cmぐらいです。葉には鎮静効果がある事が知られ、特にハーブティーに人気があります。0.5cmぐらいの小さな花が咲きますが観賞価値はあまりなく、花を咲かせると葉が硬くなるので、葉を収穫する目的で育てる場合は花茎は早めに切り取られます。いくつかの種類があって緑葉はハーブ用、黄緑葉と斑入りは観賞用にされています。やや湿った所を好み日向から明るい日陰でも育ちます。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
収穫時期 収穫時期
場所 日向〜半日蔭 半日蔭 日向〜半日蔭
種まき 種まき 種まき
植え付け 苗の植え付け 植え付け
植え替え 植え替え 植え替え
株分け 株分け 株分け
挿し木 挿し木
肥料 肥料
鉢の水やり 表面が乾いてきたら与える
レモンバーム レモンバームの花

レモンバームの育て方

育てるポイントとサイクル

肥沃でやや湿った所を好み、春から秋にかけて葉の収穫ができます。初夏になると花茎が伸びて小さい花が咲きますが、咲かせると葉が固くなってしまうので、葉を収穫する目的で育てる場合は、花茎は早めに切ってしまいます。しばらくすると切った付近から再び新芽が伸びてきます。晩秋になると寒さで生育は鈍り、冬になると生育が完全に止まります。冬の寒さには強いですが、葉が減って見苦しくなるので株元から刈り込んでおきます。春になると株元から新芽が伸びて、4月頃からまた葉を収穫できるようになります。

日照条件

日当りの良い所から明るい日陰で育ちます。湿った所を好むので、庭植えは夏の強い日差しを避けた土が乾き難い所に植えるのがよいです。鉢植えは日差しの弱い春や秋は日当りの良い所から半日蔭でよいですが、夏は強い日差しを避けた所に置きます。

苗の植え付け

春や秋にポット苗が売られている事があるので、入手したら植え付けます。庭では夏の強い日差しが当たらない場所を選び、完熟牛糞などの堆肥、化成肥料、苦土石灰を混ぜ込んで30cmぐらいの間隔をあげて植えるとよいです。鉢植えは園芸用の培養土などを使って、6号から7号鉢ぐらいに植えるとよいです。

種蒔きから育てる

暖地では春の3月下旬から4月頃、秋の9月下旬から10月頃に種を蒔く事ができます。寒い地域では春まきだけになります。ポット苗を作る場合は箱まきしたり、ポットに直接まいてもよいです。芽が出たら間引きして元気なのを残します。本葉が2、3枚になったらポットに仮植えして、日の当たる所で苗を育てます。

春から秋の管理

水やり

やや湿った所を好むので、土の乾燥を嫌います。庭では春や秋は自然の雨だけでも大丈夫ですが、夏は雨が降らず乾き過ぎるようなら与えます。夏の乾燥防止に腐葉土などを敷いてマルチングしておいてもよいです。鉢植えは土の表面が白く乾く前に与えます。

肥料

庭では春と秋に化成肥料を蒔いておくとよいです。鉢植えは春から秋の間に緩効性の化成肥料を置き肥したり、定期的に液体肥料を与えるとよいです。

植え替え、株分け

レモンバームの株分け
株分け
時期は春の3月下旬から4月頃か秋の9月下旬から10月頃が適期になります。鉢植えは2年に1回を目安に、同じ大きさの鉢を利用する場合は、株分けを兼ねて行うとよいです。庭では数年して増え過ぎてしまったら、株分けを兼ねて植え替えるとよいです。株分けはあまり細かくしないよう、適当な塊に分ければよいです。

花茎の切り戻し

伸び過ぎた花茎(レモンバーム)
伸び過ぎた花茎
花茎を伸ばして花を咲させると葉が小さく硬くなるので、花茎が伸び始めるトウが立ってきたら、収穫を兼ねて全体的に切り戻しておきます。

晩秋から冬の管理

冬のレモンバーム
冬は生育しないので肥料は必要ないです。水やりは鉢植えで育てている場合のみ、土の表面が白く乾いたら与えます。冬は地上部の葉が枯れ込んでくるので、株元から刈り込んでおくとよいです。春になって暖かくなると新芽が伸びてきます。

挿し木でも増えます

株分けで増やすのが容易ですが、挿し木でも容易に増やす事ができます。時期は春の4月から6月頃に行うとよいです。長さ5cmから10cmぐらいの挿し穂を用意して、土に埋める部分の葉を取り除きます。用土は市販されている挿し木用の培養土や自分で作る場合は赤玉土(小粒)7、ピートモス3など清潔なのを使用します。容器に平鉢や箱などを使い、葉の取った部分が用土に埋まるように挿します。明るい所に置いて、用土を乾かさないように水やりすると10日ぐらいで発根します。芽が伸びてきたらポットに仮植えして苗を作ります。
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