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アデニウム

学名:Adenium obesum
別名:砂漠のバラ、デザートローズ、アデニューム
科・属名:キョウチクトウ科・アデニウム属
原産地:アフリカ東部、 アラビア半島
分類:多肉植物、常緑〜落葉低木
寒さ:弱い(5度以上)
暑さ:強い
日照:日向
耐陰性:なし
草丈:30cm〜50cm(現地では2m〜3m)
花径:約 6cm
花言葉:純な神経
通販:楽天市場にあり

日本では砂漠のバラと呼ばれとても美しい花を咲かせます。雨の少ない砂漠地帯の岩場などに生えているので、幹には水分が蓄えられて膨らんでいます。現地では2m以上になり、鉢植えのユニークな姿がそのまま大きくなって生えているように見えます。花の咲く時期は気温の高い5月から9月頃で、熱帯の植物らしい光沢のある美しい花を咲かせます。幹に水分を蓄えているので乾燥には強く、少しぐらい水やりを忘れても枯れる事はまずありません。逆に与え過ぎる方が良くないぐらいです。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 室内の日向 日向 室内の日向
植え替え 植え替え
挿し木 挿し木
切り戻し 切り戻し
肥料 肥料
水やり 殆ど与えない 控えめ 表面が白く乾いてから与える 控えめ 殆ど与えない

アデニウムの育て方

置き場所

砂漠で花を咲かせる植物なので、日当たりが良い事がとても大切です。花は5月から9月頃に咲きますが、この頃は直射日光によく当てないと花が咲かなくなります。できれば戸外のよく日が当たる所がよいです。冬の寒さには強くないので、戸外に置いているものは10月の下旬頃になったら室内の窓辺などの日当たりよい所に置きます。真冬は最低温度が5度以下にならない日当たりのよい所に置くようにします。低温と乾燥で落葉しますが、暖かくなると新芽が出てきます。
4月中旬から10月中旬 室内、戸外の日当たりのよい所。
10月下旬から4月上旬 室内の日当たりのよい窓辺。最低温度は5度以上で管理

水やり

雨のあまり降らない砂漠で茎に水分を蓄えて育つので、草花のように水を多く必要としません。乾燥には驚くほど強く、逆に水を与え過ぎてしまうと根が腐ってしまう事があるので注意してください。生育期の5月から10月は鉢土の表面が完全に白くなってから与えます。秋が深まると寒さで休眠して、ほとんど水は必要としなくなります。真冬に水が多いと根が腐れやすいので、与えるのを止めた方が楽に冬を超えてくれます。暖かくなったら新芽が伸びてくるので、少しずつ水やりの回数を増やしてゆきます。

植え替え

2年に1回を目安に行いますが、鉢の底から根が出て根詰まり気味なら植え替えをします。時期は気温が高くなると花が咲くので、4月から5月頃にやり終えるとよいと思います。もし根詰まりしてしまったものは8月頃まで行う事が出来ます。土はとても水はけのよいものを好むので、市販されている多肉植物専用の土を利用するのがよいです。自分で作る場合は鹿沼土(細粒硬質)6、腐葉土2、パーライト2ぐらいを使ってもよいです。

増やし方(挿し木、種まき)

挿したものは基部が膨らみ難いですが、種まきすると膨らんだものができます。挿し木の時期は5月から7月ぐらい、長さ6cmぐらの挿し穂を用意して、切り口から出る白い樹液は洗い流します。切り口が腐らないよう日陰で乾かして、山砂や鹿沼土(細粒)などを使用して挿します。日陰よりも多少が光が当たった方がよく、発根するまでは3か月ぐらいかかります。花後に種が採れたら、5月から7月頃に種まきして増やす事もできます。

肥料

濃い肥料を嫌います。5月から10月まで緩効性の化成肥料を控えめに置き肥したり、普通の倍に薄めた液体肥料を定期的に与えます。その他は観葉植物の肥料のページをご覧下さい。

整枝

下葉が減って茎が長く伸て樹形が乱れたら、思いきって短く切り詰めるとよいです。切った所付近から新芽が出てきます。切った先は挿し木に利用する事が出来ます。時期は4月から5月頃に行うと夏頃には新芽が伸びてきます。

冬の管理方法

熱帯の植物なので、冬は室内の5度以上ある日当たりのよい所に置きます。冬は休眠してほとんど水を吸わず、水やりが多いと根腐れさせてしまう事があるので、与えるのを止めた方がよいです。生息地が乾燥地帯なので、水切れの心配は要りません。乾燥させると葉が落ちてしまいますが、暖かくなるとまた茂ってきます。
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