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アロカシア・アマゾニカ

学名:Alocasia × amazonica
別名:アローカシア・アマゾニカ
科・属名:サトイモ科・アロカシア属
原産地:東南アジア(園芸品種:A.lowii×A.sanderiana)
分類:常緑多年草
寒さ:弱い(15度以上)
暑さ:強い
日照:明るい日陰
耐陰性:あり
通販:楽天市場にあり



70種ぐらいあるアロカシア属の仲間で、茎が芋のようになるのが特徴です。アマゾニカは熱帯植物らしいエキゾチックな個性のある葉をしており、この仲間の中では寒さに弱い方です。鉢植えで売られているものは葉の長さが20cmぐらいですが、写真の植物園にあった大きなアマゾニカは、葉の長さが50cmぐらいありました。水槽の前にあるものは秋が深まった頃に水を与え過ぎ、根腐れさせて枯らせたものです。比較的水を好むので気温の高い時期に水切れしないように与えていましたが、秋になって気温が下がって水をあまり吸わなくなったにも関わらず、普通の感覚で水やりしてしまい失敗とよくある話です。寒さに弱いので、冬を越させるのが難しく、他に園芸品種で葉が小さいバンビーノ、葉脈が多いグリーンベルベッド、葉が丸っこい形をしたブラックベルベットなどもあります。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
場所 室内の明るい所(15度以上) 明るい日陰 室内の明るい所
植え替え 植え替え
株分け 株分け
肥料 肥料
水やり 控えめ 表面が乾いたら 乾いてきたら 表面が乾いたら 控えめ

アロカシア・アマゾニカの育て方

置き場所

春から秋の日差しが強い時期は直射日光を避けた明るい所に置きます。耐陰性が強いので明るい日陰でも育てる事が出来ますが、あまり暗いと節の間隔があいてヒョロヒョロと貧弱に育つので、適度な明るさは必要です。戸外では30%〜50%ぐらいの遮光ネットを使ってもよく、日差しをとても嫌うというほどではないです。冬の寒さにはとても弱いので、15度以下になる所は避け、できるだけ暖房の効いた気温の高い所で越冬させます。もし温室があれば冬越えが楽で、20度ぐらいあると生育もします。温室については温室栽培のページを参考にしてください。
5月から10月上旬 室内または戸外の強い風が当たらない明るい日陰。
10月中旬から4月 室内のレースカーテン越しの明るい所。最低温度は15度以上で管理。

水やり

春の5月中頃から10月中頃のよく生育する時期に水切れさせないよう、鉢土の表面が乾けば与えます。夏は乾かし過ぎないよう乾いてきたら与えます。熱帯湿地帯の植物なので、毎日霧吹きで葉に水をかけてあげると葉色がよくなります。秋が深まるにつれて生育が鈍り水も徐々に吸わなくなってくるので、生育期のような感覚で水やりすると、いつも土が湿った状態になって根が腐る事があるので注意してください。冬は更に乾きが悪くなるので、表面が完全に白く乾いてからと控えめに与えるようにします。その他は観葉植物の水やりをご覧ください。

植え替え

2年に一度を目安に植え替えをします。時期は高温期の5月中旬から8月上旬ぐらいに行なうとよいです。用土は観葉植物専用の用土がよいと思います。根鉢の周りを3分の1ぐらい取り除いて、腐った根は取り除きます。子株が増えるので必要なら分けて、適度な大きさの鉢で植え替えます。その他は観葉植物の植え替えのページを参考にしてください。

増やし方(株分け・茎挿し)

子株が増えるので、植え替えの時に手で丁寧に分けて増やす事が出来ます。他に茎挿しでも増やす事ができますが、苗が出来るまで時間がかってしまいます。行う場合は6月中に、2,3節ごとの挿し穂を用意して平鉢などに挿すとよいです。

肥料

生育する6月から10月上旬頃まで緩効性の化成肥料を置き肥したり、液体肥料を定期的に与えます。気温が下がって生育しない時期に与えると、根が腐ってしまう事があるので注意してください。その他は観葉植物の肥料のページをご覧下さい。

冬の管理方法

寒さにとても弱いので、できるだけ暖房の効いた暖かい所で越冬させます。ビニール温室に入れておくと、暖房を切ったあとの余熱が残るので、少しは気温が下がるのを予防する事が出来ます。冬の水やりは控えめに、表面が白く乾いてから与えます。空中湿度をとても好むので、暖かい時間帯にぬるま湯を入れた霧吹きで葉水をしてあげるとよいです。その他は、観葉植物の冬の管理をご覧下さい。温室栽培についてはこちらをご覧ください。

害虫

葉裏にハダニが発生して汁を吸われ、葉が白っぽくなって次第に黄ばんでくる事があります。見つけたら殺ダニ剤を散布して駆除します。対応した殺虫剤を使用しないと、あまり効果がない事があるので注意してください。行う場合は室内で行わないで、戸外で散布するようにします。葉が乾燥すると発生しやすいので、霧吹きで裏にも散布してあげるとよいです。その他は観葉植物の病気や害虫のページを参考にしてください。
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