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コルディリネ学名:Cordyline別名:コルジリネ 科・属名:キジカクシ科・コルディリネ属 原産地:東オーストラリア〜東南アジア周辺、1種は熱帯アメリカ 分類:常緑低木〜高木 寒さ:弱い〜やや弱い(種類による) 暑さ:強い 日照:日向〜半日蔭 耐陰性:あり |
コルディリネは主に葉を楽しむ観葉植物として育てられている樹木です。主に東オーストラリアから東南アジア周辺、1種は熱帯アメリカに全部で15種類ぐらいが温帯から熱帯にかけて分布しています。葉は細長いものが多いですが、幅が広いのもあり、一見すると同じキジカクシ科のドラセナやユッカに似たものも多く、コルディリネは根が多肉質な地下茎になっている事に違いがあります。葉色は緑色や黄色、赤くてカラフルなものもあるので観葉植物として人気があります。コルディリネの中で主に育てられているのは、フルティコサ、ストリクタ、オーストラリスがあります。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
主な種類フルティコサ学名はCordyline fruticosa(旧:C.terminalis)、東南アジア、中国南部、オーストラリア、ニューギニアなどに分布する熱帯植物でセンネンボクとも呼ばれています。原種は葉の幅が7cmから10cmと広く葉色が紅色をしたものが多いです。いくつかの園芸品種があって、葉が赤いアイチアカ(aichiaka)、葉が細くて縁の赤いレッドエッジ(red edge)、緑葉のグラウカ(glauca)、斑の入ったキウイ(kiwi)、葉の黒いカルバブラック(caruba black)などがあります。現地では神聖な植物として植えられたり、葉を祭りで装飾されたりしています。
ストリクタ学名はCordyline stricta、東オーストラリアの湿った森林に自生しています。高さは5mぐらいになり、葉は長さ30cm〜50cmぐらい、幅は1、5cm前後と細長いです。葉色が青色でドラセナに似ているので青ドラセナとも呼ばれています。藤色の小さい花を咲かせ紫から黒い実が成ります。園芸品種で葉の幅が広いショーオフ(showoff)などの品種もあります。
オーストラリス学名はCordyline australis、ニュージーランドの沿岸から森林の広い範囲に分布しています。寒さには比較的強いので暖地では庭植えする事ができます。高さは10mぐらいになり、葉の長さは1mぐらい、幅は6cm前後です。品種は銅葉の(atropurpurea)、赤葉の(red star)、青葉の(torbay dazzler)などがあります。香りのよい白い花が咲くのでニオイシュンランとも呼ばれ、秋になると実も成ります。鉢植えで花を咲かせるのは難しいですが、庭植えすると見る事ができます。
コルディリネの育て方寒さに弱い植物です生育する時期は4月中頃から10月中頃までで、寒くなると生育を止めて休眠します。寒さに弱いので鉢植えにして、冬を室内で越させるのが一般的です。しかしオーストラリスはある程度の寒さに耐えるので、暖地なら庭植えにする事ができます。オーストラリスの庭植え耐寒温度が−5度ぐらいあるので、暖地では庭植えする事ができます。日当たりの良い所から午前中の日光が当たる所に植えられます。植える時期は5月から6月頃、腐葉土と堆肥などを混ぜ込んで植えつけます。根付くまでは強風で倒れないように支柱で支え、冬は株元に霜よけしておくと安心です。生育期の管理(4月中旬から10月中旬)置き場所木漏れ日の当たるような日差しを好みます。室内ではレースカーテン越しの日光に当てて育てますが、夏はレースカーテン越しの日光でも日差しが強いので、夏は明るい日陰で育てます。また冷房の風は空気が乾燥して葉が傷みやすいので、直接当たらない所に置きます。もし戸外に置いて育てる場合は、夏の強い日差しを避けた所に置きます。耐陰性があり明るい日陰でも育ちますが、柔らかい日光に当てて育てた方が葉色が鮮やかになり元気に育ちます。水やりと肥料水やりは春から秋は表面が乾いたらたっぷりと与えます。真夏はよく水を吸うので、あまり乾かし過ぎないように注意します。たまに霧吹きで葉水をしてあげると葉色がよくなります。肥料は春から秋まで緩効性の化成肥料を置き肥したり、液体肥料を定期的に与えるとよいです。その他は観葉植物の肥料のページを参考にしてください。植え替え2年に1回を目安に行いますが、鉢底から根が出て根詰まり気味なら毎年でも行った方が良いです。時期は5月から6月頃が理想的ですが、8月頃まで行えます。用土は観葉植物専用の土、自分で作る場合は赤玉土(小粒)6、腐葉土4など自分好みの標準的な土でよいです。鉢から抜いたら根鉢の周りを3分の1ぐらい壊し、伸び過ぎた根は適度な長さに切ります。樹形にあった1回りから2回りぐらい大きな鉢に植え替えます。フルティコサのハイドロカルチャーフルティコサのレッドエッジや緑葉のグラウカのミニ観葉植物が売られている事があります。根の周りに着いた土を取り除いて、水栽培のハイドロカルチャーにして楽しむ事にも向いています。作り方は簡単で、水の貯められる容器に水栽培用の土を使って観葉植物を植えます。管理は底に少し水を貯めて育てるという簡単なものです。資材は園芸店で売られていたり、100円ショップでも売られている事があります。(※写真はフルティコサとプミラを寄せ植えしたハイドロカルチャー)
切り戻し枝が伸び過ぎたり、下葉がなくなって樹形が乱れたら、将来の樹形をイメージして切り戻すとよいです。時期は新芽を吹く4月頃に行うのがよいと思います。その他は切り戻しのページを参考にしてください。病気や害虫通風が悪いとカイガラムシ、葉が乾燥するとハダニが発生する事があります。カイガラムシは古歯ブラシなどで取り除いて、殺虫剤を散布しておきます。ハダニは葉が乾燥しないよう霧吹きで葉水を与えると予防する効果があります。もし発生してしまった場合は、ハダニに対応した殺虫剤で駆除します。休眠期の管理(10月下旬から4月上旬)置き場所寒さには弱い植物なので、戸外に置いているものは、秋の最低気温が15度を下回ってきたら室内へ入れます。室内では日当たりが良い窓辺など、できるだけ明るい所に置きます。冬の最低温度は5度以上、できるだけ暖房の効いた暖かい所に置くとよいです。水やりと肥料秋が深まると生育が衰えて土の乾きも遅くなます。表面が乾いてから与えますが、真冬は水をあまり吸わなくなるので、表面が乾いて更に2、3日後でよいです。真冬に水やりが多いと根腐れする事があるので注意してください。肥料は生育しないので与えないようにします。霧吹きで葉水冬は空気が乾燥して葉が傷みやすいので、昼間や暖房の効いた暖かい時間帯に、霧吹きで葉水を与えるとよいです。暖房の風は空気が乾燥しているので、直接当たらない所に置きます。冬の超えた春のコルディリネ寒さで葉が多少減ったり、葉先が少し茶色く枯れる事がよくあります。根詰まりしているものは、春に植え替えをするとよいです。もし伸び過ぎて樹形が乱れたら、将来の樹形をイメージして切り戻しをするとよいです。増やし方複数増やせる挿し木時期は5月から6月頃に行うのが理想的ですが8月頃まで行えます。挿し穂は茎の先端だけではなく、茎の途中も利用できます。長さ5cmから10cmぐらいの挿し穂を用意して、鉢や箱などに複数挿しておくとよいです。用土は市販されている挿し木用の土を利用したり、赤玉土(小粒)8、ピートモス2などを利用してもよいです。その他は挿し木のページを参考にしてください。仕立て直す取り木挿し木は小さな苗を複数作るのに向いていますが、取り木はある程度大きな鉢植えを作るのに向いています。長く育てていると鉢も樹形も大きくなるので、小さく仕立て直したい時に行われる事が多いです。方法は取り木したい所の皮を取り除き、そこに湿らせた水苔を巻いて乾かないようにビニール覆い紐で括って根を出させます。2、3ヶ月ぐらいしたら発根するので、切り取って定植すると鉢植えが出来上がります。切り取られた元の親株からも新芽が出てくるので2鉢になります。その他は取り木のページを参考にしてください。 |
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