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ヘデラ(アイビー)

学名:Hedera
別名:アイビー、セイヨウキヅタ(西洋木蔦)
科・属名:ウコギ科・ヘデラ属(キヅタ属)
原産地:ヨーロッパ、アジアなど
分類:常緑蔓性低木
寒さ:強い〜やや弱い(氷点下5度以上)
暑さ:強い
日照:日向(夏は半日蔭)
耐陰性:あり
草丈:10cm〜20cm
観賞期間:周年
用途:鉢植え、寄せ植え
花言葉:誠実、結婚、永遠の愛
通販:楽天市場にあり

ヘデラ(アイビー) ヘデラ
ヘデラ・白雪姫
白雪姫
ヘデラ・リトルプラチナ
リトルプラチナ
ヘデラはヨーロッパ、アジア、北アフリカなどに分布していますが、日本にもキヅタ、フユヅタなどが自生しています。主にへリックス種というヨーロッパやアジアに分布している和名でセイヨウキツダなどと呼ばれれるものとカナリエンシス種という北アフリカに分布する和名でカナリーキヅタと呼ばれるものがお店で出回っています。へリックス種はいろいろな葉の形や色をしたものがあり鉢植えやヘゴ仕立てなど観葉植物としてよく利用され、カナリエンシス種は戸外のグランドカバーや大型のオカメツダなどはフェンスに利用される事があります。暑さ寒さには強いので育てやすく、寒い地域ではければ地植えで越冬できます。 節々に気根を出して塀などに引っ付いて登ってゆきます。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
場所 鉢植えは霜よけ(日向) 日向〜半日陰 日向
植え付け 苗の植え付け
植え替え 植え替え
挿し木 挿し木
肥料 肥料
鉢の水やり 控えめ 乾けば与える 控えめ

ヘデラ(アイビー)の育て方

置き場所

日当たりのよい所から午前中の日光が当たるような半日陰でよく育ちます。真夏の日差しにも耐えますが、葉焼け予防に西日は避けた方がよいです。耐陰性が強く日陰でも育ちますが、あまり暗いと節々の間隔が広くなって貧弱に育つので、夏以外はできるだけ日に当てた方が姿がよくなります。冬の寒さには強く、氷点下5度ぐらいまで耐えるので、厳寒地意外では戸外で越冬させる事ができます。鉢植えは寒さや霜で葉が傷むので、軒下や室内の明るい所で0度以上で越冬させた方がよいです。

水やり

年間を通して鉢土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。夏の日差しの下はよく乾くので毎日の水やりになります。庭植えの場合は特に必要ありませんが、あまり雨が降らない場合に与えるぐらいでよいです。冬の鉢植えは控えめに、表面が白く乾いて2,3日ぐらいして与えればよいです。

植え付け

ポット苗がよく売られています。時期はるので4月から10月中頃まで植え付けられます。

鉢植え

普通の鉢や釣り鉢の他、ヘゴ仕立てにして蔓を誘引してもよいです。用土は市販されている観葉植物専用の土や自分で作る場合は赤玉土(小粒)6、腐葉土4などです。

寄せ植え

観葉植物の寄せ植えにすると蔓が下に垂れて見た目の感じがよくなります。斑入りなど色々な葉をしたものがあるので、メインの観葉植物の葉色に合わせて楽しめます。木の株元に植えてもよいし、好みで他の多年草植物と一緒に植えてもよいです。
観葉植物の株元への寄せ植え

(コンシンネ)、ワイヤープランツ、
ヘデラ・ミントコリブリ

オリヅルラン、ライムポトス、
ミカニア、ヘデラへリックスなど

(オーガスタ)、
ヘデラ・ゴールデンセシリ

庭植え

暖地では庭に植え付けて育てることができます。へリックス種は部分的なアクセントに、グランドカバーやフェンスを葉で覆いたい場合はカナリエンシス種が向いています。耐陰性があるので木の下の明るい場所に植えてもよく、塀の近くだと蔓がよじ登ってゆきます。寒さで葉が赤く紅葉するタイプもあります。

海辺で自生していた

塀に這っている様子

カナリエンシス種(オカメヅタ)

鉢の植え替え

2、3年に目安に、底から根が出て根詰まり気味なら植え替えます。寄せ植えしているものは根が詰まりやすいので毎年行った方がよいです。時期は春の4月から6月頃に行うのが理想的ですが、秋の9月頃まで行う事ができます。土は市販されている観葉植物専用の土や自分で作る場合は赤玉土(小粒)6、腐葉土4など普通でかまいません。その他は観葉植物の植え替えのページを参考にしてください。

増やし方

挿し木、水挿し

挿し木で容易に増やす事ができます。時期は4月中旬から9月中旬頃まで行なえます。挿し穂は先端なら2、3節分の長さ、茎の途中なら一節分を用意して挿します。あとは芽が伸びるまで水を切らさないよう明るい日陰で管理します。挿し穂は蔓の先端の天挿しの方が根が出やすいです。水挿しは水を入れたコップに漬けておくだけで根が出てくるので、伸びたら鉢に植え付けるだけで簡単です。
4月上旬(場所室内)

挿し木後、約1ヶ月

ポットから抜いてみました

株分け

庭に植えておくと蔓が地を這って節から根が伸びる部分があります。そこを切り取って土に植えるだけで容易に増えます。

肥料

春から秋に緩効性の化成肥料などを与えます。鉢植えの場合は液体肥料でかまいません。蔓の伸びが悪い時は肥料不足が考えられますが、濃過ぎると葉の縁が枯れて肥料焼けを起こす事があるので注意してください。その他は観葉植物の肥料のページをご覧下さい。

蔓の管理

摘心

ツルの数を増やしたい場合は先端を切断すると脇芽が伸びて本数が増えます。切った先は挿し木に利用する事ができます。

整枝

蔓の途中の葉がなくなったり伸び過ぎてしまったら適度な長さで切るとよいです。切った周辺の節から脇芽が伸びてきます。

誘引

フェンスなどにツルを這わせる時は、自然に這わせるよりも自分好みに蔓を誘引して這わせた方が見かけがよくなります。

冬の管理(鉢植え)

室内の窓辺など日当たりのよい所に置いておくとよいです。氷点下5度ぐらい耐えるので、厳寒地でなければ戸外でも越冬します。冬は休眠して活動はあまりしていないので、肥料は与えないようにして、水やりは表面が白く乾いて2,3日して与えるぐらいと控えめでよいです。 冬は空気が乾燥するので、室内では暖かい時間帯に霧吹きで葉水を与えると葉が痛むのを予防する事が出来ます。

病気や害虫

アブラムシ

発生したらベニカXファインスプレーやベニカR乳剤などを散布して駆除します。予防にオルトラン粒剤を株元にまくと効果がありますが、室内に置くものはやめておいた方がよいと思います。

ハダニ

葉が乾燥するとつきやすく、時々葉の表と裏の両方に霧吹きをかけると予防する効果があります。ハダニに効果があるベニカXファインスプレーやベニカR乳剤などの殺虫剤を散布します。

カメムシ

カメムシがつく事があります。スミチオンなどを散布して駆除します。

斑が消える

斑のあるヘデラは日照不足だと模様が消えてしまう事があります。できるだけ明るい場所に置きます。
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