パキポディウムの仲間は主にマダガスカルに20種ほど、南アフリカに数種類が生息しています。大きく分けると2タイプがあって一つは根茎が丸く膨らんで先の枝にトゲがある小型のP.brevicaule(恵比寿笑い)やP.gracilius(グラキリス)など、もう一つはトックリのような樹形で高くなるP.lamerei(ラメレイ)やP.rutenbergianum(ルテンベルアヌム)などがあります。鋭いトゲがあるのが特徴で、現地では美しい花を咲かせるものが多いです。乾燥地帯に生息している多肉植物で幹に水分を蓄えて乾燥にも耐えるようになっています。現地では乾季になると葉を落としますが、日本でも冬になると気温が低く水が吸えなくなり葉を落として越冬します。写真はラメレイという比較的育てやすい種類で、現地では高さが6mぐらいになり、芳香のある白い花を咲かせます。とてもよく似たP.geayi(亜阿相界)というのもあって一見すると同じものに見えますが、葉色が薄く葉脈が赤いので見分けられます。 |