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パパイヤ

学名:Carica papaya
別名:パパイア
科・属名:パパイヤ科・パパイヤ属
原産地:熱帯アメリカ
分類:常緑小高木
開花時期:8月〜10月、(温室)周年
収穫時期:10月〜11月、(温室)周年
寒さ:弱い(10度以上)
暑さ:強い
日照:日向
耐陰性:なし
通販:楽天市場にあり


パパイヤの写真

パパイヤの花(11月)

パパイアの実

パパイアの花と小さな実
南国フルーツでお馴染みのパパイヤです。熱帯アメリカが原産で日本には沖縄に17世紀半ばに伝わったと言われ栽培されています。現地ではまだ熟していない青パパイアを収穫して、普通の野菜のように食べられているそうです。料理としては実と豆腐と肉を炒めて食べるパパイヤチャンプルーが有名で、沖縄ではよく食べられ、ビタミン豊富で健康にとてもよいそうです。熟したものは品種によって味が良いものと悪いものがあり、ハワイのソロ系などが好まれて食べられています。気温の高い所を好み成長が早く、沖縄などの温室栽培では1月に種まきするとその年には花が咲き、翌年の4月頃から収穫ができるそうです。樹形は枝分かれする事もありますが、通常は単幹で姿がよいので観葉植物として楽しんだり、矮性種の鉢植えで実が成るという品種もあります。 雌株に雄株の花粉が受粉して実が成る雌雄異株と、一株で実が成る両性株もあり、写真は植物園の温室に1本だけあったもに実が成っていました。

作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
収穫時期 収穫
場所 室内の日向(10度以上) 日向 室内の日向
種まき 種まき
植え替え 適期
肥料 肥料
鉢の水やり 控えめ 表面が乾けば与える 控えめ

パパイヤの育て方

置き場所

熱帯の果実ですので、1年を通じて日当たりのよい所に置きます。生育する適温は26度から30度ぐらいと高く、寒さには弱いので冬は室内に入れ、最低温度10度の以上の日当たりがよく暖かい部屋で育てます。空中湿度を好むので、年間を通じて霧吹きで葉水を与えながら育てるとよいです。その他は観葉植物の置き場所をご覧下さい。
5月から10月中旬 日当たりのよい所。
10月下旬から4月 室内の日当たりのよい所。最低温度は10度以上で管理

水やり

生育期の春から秋は鉢土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。秋の最低温度が20度を下回ってくると徐々に水を吸わなくなってくるので、徐々に水やり間隔を空けてゆきます。冬は鉢土が白く乾いてから2、3日しての水やりにして乾燥気味に管理します。やや多湿を嫌うようなので、水の与え過ぎには注意してください。その他、詳しくは観葉植物の水やりをご覧ください。

植え替え

生育が早いので植え替えは毎年行った方がよいと思います。時期は5月から6月頃に行うのが理想的ですが8月中旬頃まで行えます。やや大きめの鉢に、用土は排水性のよい用土がよいので、市販されている観葉植物専用の土にパーライトか川砂を2ぐらい混ぜるか、自分で作る場合は、赤玉土(小粒)5、腐葉土3、パーライトか川砂2ぐらいでよいと思います。その他、詳しくは観葉植物の植え替えのページをご覧ください。

種まき

果実の中には黒い種が沢山入っています。水洗いして1、2日ぐらい陰干して貯蔵しておいて、20度以上ある5月中旬から7月上旬頃に蒔くとよいです。方法は砂などに5mm〜1cmほど覆土して水をたっぷりと与え、高さが10cmぐらいになったら定植します。普通の品種は大きくならないと花が咲かない事と、雌雄異株なので雄と雌の二株が必要になります。実を楽しみたい場合は、小型で一株でも結実する矮性の品種が売られているのでそれを購入すればよいと思います。種をまいて大きくなって実が成らなくても、樹形がとても良いので観葉植物として十分楽しめると思います。

肥料

好むので春から秋まで骨粉入りの固形油粕や暖効性の化成肥料などを与えます。

切り戻し

高くなり過ぎてしまったら、元の方で切って新芽を出させるとよいです。切断面が腐れやすいので灰や癒合剤を塗っておくようにします。時期は5月から6月頃に行うとよいと思います。伸びた新芽を挿し木にする方法もあり、40cmぐらい伸びたら30cmぐらいの長さで切り、葉を2,3枚付けて挿します。

冬の管理方法

0度では枯れてしまうので、室内の日当たりが良く10度以上ある暖かい所で越冬させます。冬は寒さで生育が止まり水はあまり吸わないので水やりは控えめにして、肥料は与えないようにします。冬は空気が乾燥するので、暖かい時間帯に霧吹きで葉水を与えながら育てるとよいです。その他は観葉植物の冬の管理をご覧下さい。

暖地の露地植え

元々は生育がとても早いのですが、さらに早くその年には実が成る生育の早い品種が春に出回っている事があります。冬は寒さで枯れてしまうので、暖地では一年草感覚で試しに庭に植えてみてもよいと思います。植え付けの時期は4月下旬頃、数本植える場合は3mぐらいと広い間隔をあけるようにします。元肥に牛糞と油粕などを混ぜ込み、排水性のよい所を好むので腐葉土を混ぜて水はけよくしやや高めに植え付けるとよいです。生育する適温は26度から30度ぐらいと高く、4月下旬はまだ気温が低いので保温キャップなどを被せて早く根付かせるようにします。肥料をとても好むので、7月から10月まで月に2回ぐらい定期的に与えるようにします。実が成るので窒素分だけではなく、リン酸、カリを含めた肥料を使うようにします。水やりは雨が降らずに乾いたら与えるようにしますが、長雨を嫌いつも湿った状態は嫌うので与え過ぎないように注意してください。また強風に弱いので風よけの対策をしておいた方がよいです。収穫は若過ぎると不味いので、11月頃が目安になります。

パパイン酸素

熟す前の青パパイヤにはパパイン酸素という物質を多く含んでいるそうです。体に付着した老廃物のタンパク質を分解させる作用があるそうで、入浴剤や洗顔に入って売られているものもあります。他に脂肪を分解する働きのある分解酸素が多く含まれるので、ダイエット食品としても人気があるようです。他に腸内のビフィズス菌を活性化する効果があるそうで、便秘にも効果があるそうです。
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