サラセニアは北アメリカの湿地帯に生息する食虫植物です。筒状になった捕虫葉の中の蜜線という甘い香りを発するものがあり、それに誘われた昆虫が中に滑って落ち、登ろうとしても下向きに生えた毛で上る事が出来ず、中の消化液で溶かされて栄養分にしています。種類は高性で写真のドラモンディーのような長い筒をしたタイプや匍匐性で横に広がって増えるタイプもあります。5月の新芽が伸びる前に花を咲かせ、種類によって白、桃、赤などがあり、一つの花の寿命は1週間ぐらいあるので切り花にする事もできます。また葉の模様がとても美しい高性のものは切り葉の素材に利用される事があります。温暖で空中湿度のある痩せ地で育ち、寒さにはさほと強くはありませんが、冬は凍らない程度の気温で地上部の葉が枯れたようになって休眠します。
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