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ユッカ(青年の木)

学名:Yucca elephantipes
別名:ユッカ・エレファンティぺス、青年の樹
科・属名:キジカクシ科・ユッカ属
原産地:中南米
分類:常緑高木
寒さ:やや弱い(3度以上)
暑さ:強い
日照:日向
耐陰性:あり
花言葉:勇壮
通販:楽天市場にあり


ユッカの写真

ユッカ2
太い幹を切って芽吹かせたものがお店で売られています。ユッカの葉は上にピンと上にとがって幹がややゴツゴツした感じに見え、ユッカ・エレファンティペスと呼ばれるのも幹が象の足のように見えるからだそうです。別名:青年の木というのは、葉が勢いよく上に伸びる姿が青年とイメージされて名付けられたようです。自生地はメキシコ、コスタリカ、北アメリカの中南米ですが耐寒性は比較的強く、日当たりさえ気をつければとても育てやすい観葉植物です。贈り物としてもとても人気があります。

作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
場所 室内の日向(3度以上) 日向 半日陰 日向 室内の日向
植え替え 適期
挿し木 挿し木
切り戻し 切り戻し
肥料 肥料
鉢の水やり 控えめ 表面が乾けば与える 控えめ

ユッカ(青年の木)の育て方

置き場所

日当たりを好む観葉植物ですが、真夏は日差しが強すぎて葉焼けする事があるので、午前中の日光が当たるような半日陰で育てます。耐陰性はありますが、日光不足になると葉が垂れて元気がなくなるので、夏以外はできるだけ直射日光に当ててください。秋の最低気温が15度以下になったら室内に入れ、冬は最低気温3度以上と耐寒性には強い方です。その他は観葉植物の置き場所をご覧下さい。
4月下旬から10月 戸外または室内の日当たりのよい所。(夏は半日陰)
11月から4月中旬 室内の日当たりのよい所。最低温度3度以上で管理

水やり

生育期の5月から9月は鉢土の表面が白く乾いたら十分に与えます。秋の最低気温が20℃以下になったら、水やり回数を徐々に控え、冬は白く乾いてから3、4日しての水やりにして乾燥気味に管理します。冬の水の与え過ぎは根腐れの原因になるので注意してください。真冬は暖房などで空気がよく乾燥するので、暖かい時間を選んで、葉に霧吹きをかけて湿度を保つよう管理します。春になって暖かくなってくると、だんだんと水を吸いはじめて乾くのが早くなるので、表面が白く乾いたら十分に与えます。右は生育期に水切れをさせて葉先を枯らせてしまったものです。根腐れでも同じような症状が出ます。その他、詳しくは観葉植物の水やりをご覧ください。
ユッカ(青年の木)の水切れ

植え替え

2年に1回を目安に植え替えを行います。時期は5月から6月頃が理想的です。用土は観葉植物専用の土、自分で作る場合は赤玉土(小粒)7、腐葉土3ぐらいでよいです。右は2006年の春に購入したユッカの用土が全てピートモスで植えられていたので、水を与え過ぎないように注意していたら、右上の写真のように秋に水切れで葉先を枯らせてしまいました。土の中を指で探ってみると発泡スチロールが鉢の側面に入っていて、用土が少なく水切れさせたようでした。これでは冬の水やりが難しく枯らせそうだったので、秋の11月上旬と植え替えをするには遅かったのですが、根鉢を壊さず用土を足しただけにして植え替えました。その後、日当たりがよく暖かい場所で管理したら、葉先は一段と枯れたものの無事に冬を越えてくれました。枯れた葉先は葉型にハサミで切りました。通常、秋に植え替える場合は9月までに終わらせないといけないです。その他は観葉植物の植え替えのページをご覧ください。
2006/11月上旬

2007/4月下旬

肥料

春から秋まで緩効性の化成肥料を置き肥したり、液体肥料などを与えます。その他は観葉植物の肥料のページをご覧下さい。

切り戻し

茎が伸び過ぎて樹形が乱れたら、伸びた茎を3cmから5cmぐらい残して切り戻します。切った茎の下付近から新芽が出てきます。切った先は挿し木に利用する事ができます。時期は4月中旬から5月頃の早い時期に行って早く葉を茂らせるとよいです。

増やし方(挿し木)

挿し木をして増やす事ができます。時期は5月上旬から6月中旬頃に行うのが理想的ですが7月頃まで行えます。2ヶ月ぐらいしたら根が張るので鉢上げします。写真は赤玉土に挿し木した時のものです。その他、詳しくは挿し木のページをご覧ください。

挿し穂(5月下旬に挿し木)

挿し木後約2ヶ月(8月上旬)

8月上旬に鉢上げ

冬の管理方法

冬の寒さには比較的強く、室内の明るい所に置いて越冬されば、葉があまり傷むことなく越冬します。乾燥には強いので、冬の水やりは表面が白く乾いて、さらに3、4日して水をたっぷりと与えればよいです。その他は観葉植物の冬の管理を参考にしてください。

冬を超えた春のユッカ(青年の木)

冬を超えてもあまり葉を落とさずに越冬します。もし、葉が少なくなっている場合は、根腐れや根詰まりが原因かもしれません。植え替えシーズンになったら植え替えて、樹形が乱れているようなら傷んだ葉を取ったり、剪定して樹形を整えます。

暖地の庭植え

冬の最低温度は3度以上が理想的ですが、0度ぐらいの低温にたまに当たるぐらいなら葉を傷めながらも耐えるので、暖地では霜の当たらない木の下などに植えると越冬する事があります。購入したものは枯らせるといけないので、興味のある方は挿し木して余ったものを試しに植えてみるとよいと思います。写真は挿し木したものを木の下に植えたもので5年ぐらいが経っています。
7月中旬

病気や害虫など

葉が垂れ気味になる

日光が好きな植物で、日光不足になると葉が垂れて元気がなくなる事があります。真夏は午前中の日光に当てるぐらいにして、その他の時期はできるだけ日に当てるようにします。
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