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フェニックス・ロベレニー

学名:Phoenix roebelenii
別名:シンノウヤシ
科・属名:ヤシ科・フェニックス属
原産地:インドシナ
分類:常緑低木
樹高:2m〜4m
寒さ:やや弱い(0度)
暑さ:強い
日照:日向
耐陰性:あり




フェニックス・ロベレニー

フェニックス・ロベレニーの葉

大きなフェニックス・ロベレニー

大きなフェニックス・ロベレニー2
フェニックス・ロベレニーはインドシナ周辺に自生するヤシの仲間です。生育はゆっくりで高さは7mぐらい、一般に観葉植物として鉢植えで楽しまれています。フェニックスの仲間は14種類ほどがあり、宮崎県のフェニックスと呼ばれるものはワシントンヤシやカナリーヤシがよく植えられています。ロベレニーは熱帯の植物ですが、寒さには比較的強く、暖地の霜の下りない海岸沿いなどに植えられている事があります。葉を切り葉としてテーブル花や花束などの素材に利用される事もあります。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
場所 室内の日向から明るい所 日向 日向から半日蔭 日向 室内の日向から明るい所
植え替え 適期
種まき 種まき
肥料 置き肥など
水やり 控え目 鉢土の表面が乾けば与えます。 控え目

フェニックス・ロベレニーの育て方

置き場所

日当たりを好む観葉植物ですが、耐陰性があるので明るい日陰でも育てる事ができます。日陰で育っていたものを急に夏の直射日光に当てると葉が焼けるので、日に当てて育てる場合は始めは午前中の弱い日光に短時間当てる事から始め、少しずつ強い日差しに慣らせるようにします。冬の寒さには比較的強く凍らせなければ大丈夫ですが、室内の5度以上の出来るだけ明るい所に置いて越冬させた方が葉の痛みも少なくてよいと思います。その他は観葉植物の置き場所をご覧下さい。
4月下旬から10月中旬 室内、戸外の日当たりのよい所から明るい日陰
10月下旬から4月中旬 室内の日当たりのよい窓辺から明るい日陰。最低温度は5度以上で管理

水やり

水やりは普通です。生育期の春から秋までは鉢土の表面が乾けば与えます。秋が深まって来ると水を水をあまり吸わなくなり、鉢土の表面の乾きも遅くなるので水やり回数が減ってゆきます。冬は寒さで生育をやめ休眠気味になるので、鉢土の表面が白く乾いて更に3、4日してからの水やりにします。冬に水を与え過ぎると根腐れする事があるので注意してください。暖房の効いた部屋では空気が乾燥するので、暖かい時間帯に葉に霧吹きをかけて湿度をあげてあげるとよいです。春になって気温が上がってくると少しずつ乾くのが早くなるので、鉢土の表面が乾いたらたっぷりとに与えます。その他は観葉植物の水やりを参考にしてください。

植え替え

鉢の底から根が出て根詰まりしてきたり、ここ2年以上は植え替えていないものは春の植え替えをします。時期は5月から6月頃に行うのが理想的です。用土は市販されている観葉植物専用の培養土や自分で作る場合は赤玉土(小)6、腐葉土4などでよいです。樹高が高くなり暖かい時期を戸外で育てる場合は、強風で倒れないよう焼き物の鉢など重いのを利用するとよいと思います。その他は観葉植物の植え替えのページを参考にしてください。

肥料

大きくしたい場合は春から秋の成長期の間に置き肥したり、定期的に液体肥料などを与えます。あまり大きくしたくない場合は春と秋に緩効性の肥料して、葉色が悪くなるようなら液体肥料を追肥するとよいです。その他は観葉植物の肥料のページを参考にしてください。

増やし方

種まき

八丈島などの暖かい所では露地植えされ11月頃に実が成るそうです。冬の平均気温が10℃ぐらいと暖かく12月から1月頃には蒔かれ、6月から7月頃に発芽するそうです。一般の地域では寒いので霜の心配がなくなる春に蒔くとよいと思います。方法は箱などに蒔いて発芽させてそのまま育て、冬は室内で越冬させて翌年の5月から6月頃に鉢上げするとよいです。

伸び過ぎた

草丈が高くなり過ぎて困ったら切り戻しができればよいのですが、ヤシ類は切った所から芽を吹いてくれません。あえて出来るのは取り木という方法ですが、根が出るのに時間がかかり難しいです。大きくなり過ぎてしまったら苗を購入して育てなおすのがよいと思います。

冬の管理方法

比較的寒さに強く凍らせなければよいので、室内の窓辺の日当たりのよい所から明るい所に置いて越冬させるとよいです。寒さで水はあまり吸い上げないので控えめに、肥料は与えないようにします。
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