学名:Freesia
科・属名:アヤメ科・フリージア属
原産地:南アフリカ
分類:球根植物
寒さ:やや弱い
暑さ:夏は休眠
草丈:30cm〜60cm
花径:2cm〜5cm
花色:黄色、赤、白、紫、桃色など
増やし方:分球、種蒔き
場所:日当たりを好む
用途:鉢植え、花壇(暖地)、切り花
花言葉:純潔、あどけなさ、無邪気
黄(無邪気)
赤(純粋)
白(あどけなさ)
紫(感受性)
フリージアは春に花を咲かせる球根植物です。南アフリカに十数種類の原種があり、それらの交配で園芸品種が作られています。草丈は高くなると60cmぐらい、花はラッパ型で芳香があります。一茎に沢山の蕾が着き、下から上に咲いて1ヵ月以上花を楽しめます。花色はカラフルで黄色、赤、紫などの単色、また2色混じったものもあります。切り花は花持ちがよく、花束にも人気があります。寒さにやや弱いですが、暖地なら庭植えができます。
フリージアの育て方
植え付け
早く植えると草丈が高くなって倒れやすくなるので、少し遅めの10月から11月中旬頃に植え付けます。鉢植えでは4号鉢に5球を目安に、覆土は球根が隠れるぐらい薄く覆土します。鉢植えの用土は赤玉土5、腐葉土3、パーライト1など水はけのよい土を利用します。暖地では庭植えが可能で、日当りの良い所に化成肥料、堆肥、苦土石灰を混ぜ込んで、3cmほど覆土して植えます。庭の球根を掘りあげ保存していた場合は、連作を嫌うので、前回とは別の場所に植えます。
葉(2月上旬) |
場所
日当たりを好むので、日当たりのよい所で育てます。寒さにはやや弱いので、鉢植えでは霜の当たらない軒下などに置いて、凍りそうな日は室内へ入れるとよいです。
水やり
鉢土の表面が白く乾いたら与えます。水が多いと貧弱に育つので、冬はやや控えめにして丈夫に育てます。
肥料
鉢植えは緩効性の化成肥料を秋と春に置き肥しておくとよいです。庭では化成肥料と堆肥などを混ぜ込んで植え付け、その後は開花前に化成肥料などを追肥しておくとよいです。花後はお礼肥に液体肥料などを追肥すると球根が太りやすくなります。
支柱
花の重みで茎が垂れてしまう事があるので、支柱で支えておくとよいです。支柱を刺す時は球根を傷つけないように注意します。葉が出てきた頃から増し土をすると倒れるのをある程度防ぐ事もできます。
花がら摘み
花が終わったら摘み取って、次もよい花を咲かせます。咲き終わった花茎は切り取ります。
球根の堀上げ
葉が枯れてしまう6月頃に掘り上げて、茎を切り取って日陰で乾かし、室内の涼しい場所に保管します。鉢植えは掘り上げずに、用土を乾燥させたまま、夏を雨が当たらない日陰で越させ、秋に植え替えてもよいです。暖地では庭に植えたまま翌年も花が咲く事がありますが、夏の高温と水分で腐れやすいので掘り上げた方が良いです。
増やし方
分球
親の球根から木子が発生して増えます。乾燥させて保存しておくと自然と離れます。
種まき
一般的ではありませんが、別の品種と人口受粉して実が成ったら取っておき、秋の9月頃に種まきする事もできます。開花は2年後以降になります。同じ品種同士では結実し難いそうで、別の品種と交配するようにします。
開花株の管理
寒さ、暑さも苦手です。開花株を購入した場合、切り花を購入した場合は暖房に当てないよう注意してください。低温性の植物なので、暖房に当てると花がすぐに枯れてしまいます。開花株の置き場所は日当たりのよい場所に置き、ハウス内で育っている事があるので、外気には徐々に慣らせるようにします。