花と観葉植物(葉っぱの岬)

観葉植物の肥料

観葉植物は熱帯の植物なので5月から10月の暖かい期間はよく生育します。この期間に肥料が切れると葉色が悪くなったり、生育も悪くなるので定期的に与えて育てるようにします。

肥料選びと使い方

観葉植物を育てるのに必要な肥料は、緩効性の化成肥料と液体肥料があればよいです。肥料の種類は観葉植物専用のものには葉が茂る成分が多くなっているので、買う時はそれを選んでだ方がよいです。ですが専用のものがお店で売られていない事も珍しくないので、ない場合は花に対応した肥料を使えばよいです。観葉植物専用と与え比べると差が出るかもしれませんが、葉の茂る成分も入っているので大丈夫です。

緩効性の化成肥料

鉢の上にばら撒いて、水を与えると肥料分が少しずつ解けて土に染み込むようになっています。効果の持続は種類によって異なりますが、2カ月ぐらい効くものが多いです。即効性の化成肥料という庭でよく利用されるものがありますが、鉢植えには効き過ぎて根を傷める事があるので、効きの穏やかな緩効性の化成肥料を使うようにします。観葉植物専用のものはあまり売られていないので、窒素、リン、カリの成分が10−10−10と書かれたものでもよいです。

液体肥料

観葉植物専用のものがお店に置いていない事もあるので、普通の液体肥料でも大丈夫です。お花を育てていて持っている場合はそれを使えばよいです。使い方は水で薄めて水やり代わりに与えます。効果はすぐに表れますが、持続性はないので定期的に与える必要があります。与える間隔は1週間から10日に1回ぐらい、次に液体肥料を与えるまで何回か水やりして、土の中に残った肥料分を流して濃くならないようにした方がよいです。液体肥料だけで育てているといつ与えたか忘れやすいので、緩効性の化成肥料を置き肥して、葉色や生育が悪い時だけやや薄めの液体肥料を追肥する方法でもよいです。

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固形油粕

必ず必要という事はないですがフィカス・ベンジャミナなどの木ものに使うと生育がよくなる事があります。菜種油を利用した効きが穏やかな有機肥料で、粉状のものが固形発酵されて売られています。少し臭いがあるので戸外で育てるものに与えるのに向いています。もし部屋で使う場合は埋めて使うとよいですが、根に直接触れないように注意してください。

与える時期について

与える時期は葉が伸びている生育期です。多くの観葉植物は5月から10月頃に葉を茂らせるので、この時期が生育期になります。種類によって4月中頃や11月になってもよく生育するものもあるので、このようなものには与えてもよいです。観葉植物は熱帯植物なので日本の気温が下がる12月から3月はほとんど生育を止めてしまいます。生育を止めると肥料は要らず、濃いものを与えると枯れてしまう事もあるので注意してください。基本的に生育している時に与え、生育しない時には与えないようにします。

与える量について

固形肥料を置き肥する場合は鉢植えの大きさによって与える量が異なります。購入すると取扱い説明の所に書いているので、それを守って与えるようにします。液体肥料も薄める濃度が決まっているので、取扱い説明通りに薄めて与えます。良く生育してほしいばかりに濃くしてしまうと、逆に根が痛んで生育が悪くなってしまう事があるので注意してください。与え過ぎた場合は水を沢山与えて肥料分を鉢底から洗い流すようにします。植物にとって肥料は補助的なもので、主に光合成を行って生育しているので置き場所も大切になります。

植え替えの時の元肥

植え替えの時に元肥にマグァンプK(中粒)などを利用すると、置き肥はいらず肥料切れの心配も減ります。肥料に根が直接触れると痛むものがあるのですが、これはそのような事なないので安心です。一般に花用として使われる事が多いですが、観葉植物に使っても特に問題はないです。効果は穏やかで6カ月以上と長いです。

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デジタルのはかり

粒状や粉状の肥料の重さを量るにあると便利です。特に園芸用というのはないので、台所用のを利用するとよいです。容器に肥料を入れて量りますが、容器の分は引かれて量れます。

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注意

●肥料の量は説明書にしたがって使えば問題ありませんが、与え過ぎは根が腐れる原因になるので注意してください。生育が悪い場合など、つい肥料を多く与えたくなりますが、適切な分量の肥料を与えていれば、他の原因が考えられます。肥料を与え過ぎて一段と悪くなる事があります。

●植え替えの直後は根からの吸収が悪く与えると根を傷める事があるので、すぐには与えず葉が伸びてきたら与えるようにします。

●日本の真夏は暑過ぎて、多くの観葉植物は生育が鈍くなる傾向があります。猛暑でもよく成長する観葉植物は除きますが、真夏に濃い肥料を与えるのは控えるようにします。冬は寒さで生育せずに半休眠するので与えないようにします。

●速効性の化成肥料は強過ぎて、鉢植えでは根を痛める事があるので、緩効性の化成肥料を使った方が安全です。

●骨粉などの粉の肥料が葉につかないように注意してください。つくと葉が枯れる事があります。ついた場合はよく水で洗い流してください。

●弱った観葉植物に肥料は与えないようにしてください。与えると余計に悪化してしまいます。 弱った観葉植物には活力剤のメネデールなどを与えるようにします。

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肥料の豆知識

普通の種類は観葉植物専用の肥料を与えていれば問題ありませんが、アンスリウムのように花も楽しめるのものは観葉植物専用の肥料では花が咲き難くなってしまいます。花専用と観葉植物専用の成分には違いがあり、花はよい花を咲かせるように、観葉植物はよい葉を茂らせるようにN(チッソ)、P(リン酸)、K(カリ)の分量に違いがあります。肥料を買うと7−4−4とか書かれていますが、その意味は100g中にNが7%(7g)、Pが4%(4g)、Kが4%(4g)入っているという意味です。これらは肥料の三要素と呼ばれ植物に必要な養分になります。
@ 7−4−4(観葉植物用)の液肥
A 5−10−5(花用)の液肥
B 10−10−10(花用)緩効性肥料
C 6−4−4(観葉植物用)緩効性化成肥料

N(チッソ)の役割

チッソは主に葉を茂らせる役目があります。観葉植物の肥料は通常この成分が多くなっています。花が咲く観葉植物にチッソ分の多い肥料だけを与えると、葉ばかりが生育して花付きが悪くなるので、花用の肥料を与えた方がよいです。

P(リン酸)の役割

リン酸は主に花や実をつける役割、根を新しく作る役割もあります。花の肥料は通常この成分が多くなっています。

K(カリ)の役割

根を丈夫に育て耐寒性を向上させる役割、植物の生理作用をスムーズに行なう役割などがあります。具体的にはでんぷんから糖に変わる時や糖が根や芽に移行する時などに必要になります。

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