花と観葉植物(葉っぱの岬)

観葉植物の水やり

観葉植物は種類によって水を好むものからあまり多くの水を必要としないものがあります。水の与え方でよく表されるのは「鉢土の表面が乾く前に与える」、「鉢土の表面が乾いてから与える」、「鉢土の表面が乾いてから、3〜4日してから与える」の3種類があります。多くの観葉植物の水の与え方は「鉢土の表面が乾いてから与える」が一般的で、まだ土が湿った状態で水やりすると過湿で根を腐らせる事があるのでこのように表されています。また冬は気温が低く水をあまり吸わなくなり土が乾き難くいので、「鉢土の表面が乾いてから、3〜4日してから与える」の方法に変えられます。

表面が乾いてから与える

観葉植物の基本的な水やり方法です。観葉植物の多くは水を与え過ぎると、根腐れを起こして枯れてしまう事があるので、表面が乾いてから与える方法が多くなります。与える時は鉢底から水が流れ出るぐらいたっぷりと与え、受け皿に水は貯めないようにします。

表面が乾き始めたら与える

表面が乾き始めたら鉢底から水が流れ出るぐらいたっぷりと与えます。水を好む観葉植物の水やりになりますが、春に表面が乾いて与えていたものも、夏は乾きが早く水切れする観葉植物もあるので、そのようなものは夏だけ乾き始めて与える事があります。常に用土が湿っていると根腐れの原因になるので、少し乾いてから与えるようにします。

乾き始め

水やり後
 

表面が乾いてから3日から4日ぐらいたって与える

冬の水やり

冬の観葉植物の水やりがこの方法になります。表面が乾いて更に3日から4日してと控えめな水やりになります。控え目と言っても与える時は鉢底から水が流れ出るぐらいたっぷりと与え、受け皿に溜まった水は必ず捨てるようにします。冬は生育を止めて水をあまり吸い上げず乾きが遅く、土がつねに湿った状態が続くと根腐れしやすくなります。特に花好きの人は土が乾いているのを見るとつい与えたくなるので、少し我慢が必要になります。この水やりはタイミングが分かり難いので、指先の第一関節を土に突っ込んで、水気がなければ与えるという方法もあります。

生育期の水やり

生育期の水やり方法は、樹木の観葉植物は鉢土の表面が乾いてから与える方法が多く、多年草などで葉が茂ったものは表面が乾く前に与える場合が多いです。また多肉植物などの乾燥地帯に生息する植物は、乾燥に強く多湿に弱い植物が多いので、表面が乾いて数日して水を与える方法が多いです。

春の水やり

最低気温が15度以下の時期までは、水の与え過ぎに注意しながら育てます。春の4月中旬頃を過ぎて最低気温が15度以上になってくるとよく水を吸い上げるようになるので、水切れしないように注意してください。5月から7月上旬は観葉植物にとって生育に理想的な季節です。冬に痛んだ株を回復させ、また日本の夏の暑過ぎる季節に備えて株を充実させてあげます。

夏の水やり

気温の上昇で土の表面からの蒸発が多くなり、植物が体温を下げようと盛んに水を吸い上げるようになり乾きがとても早くなります。よく水を吸う観葉植物や直射日光の当たる玄関前などは乾きが早く、朝夕2回の水やりになる事があります。特に直射日光の当たる所では、水切れさせると葉が焼けて元に戻らないので、乾いてきたら与えるぐらいでよいです。あまり乾きが早い場合は、鉢の上にマルチング材やマルチングチップを置くと、ある程度乾きを緩やかにする事が出来ます。室内など明るい日陰に置いているものは、直射日光が当たる所と比べると乾きが遅いので、毎日与えなくてもそう乾かない事があります。水を与え過ぎて根腐れさせないように注意します。また多肉植物など過湿を嫌うものは、夏でも与え過ぎると根腐れしやすいので、表面が乾いてから与えるようにします。

もし、マルチング材やチップをお求めなら楽天市場 にあります。

秋の水やり

9月の中旬を過ぎ秋のお彼岸あたりから朝晩が涼しくなります。最低気温が20度を下回ると徐々に水を吸い上げるのが鈍くなってくるので、土の乾きも徐々に遅くなってきます。水やりをする間隔も少しずつあいてきます。よく生育している時期は多少水やりが多くても根が腐る事はありませんが、あまり生育しない時期に水やりが多過ぎると根腐れしやすくなるので注意してください。

観葉植物の種類別一覧の季節別の水やりの項目を参考にしてください。

留守の水やり

旅行などで家を留守にする時の水やりは人に頼むのが一番よい方法だと思いますが、人に頼めない場合も少なくありません。このような場合は、ペットボトルのを利用する手軽なものや、自動水やり器という本格的なのが売られているので、これらを利用すると便利です。もしお探しなら楽天市場 にあります。

土の乾き具合

鉢土の表面を見ても水やりのタイミングが分かり難いことがあります。目安として水やりしてから1、2日経ってまた与えてみると、すぐに鉢底から出る場合は乾きが遅いことが分かり、逆になかなか鉢底から出てこない場合は乾きが早い事が分かります。また、鉢植えの土に水分が多く含まれていると鉢が重く、含まれていないと軽くなります。持ち上げられるものは持つと、乾き具合を大まかに知る事が出来ます。

置き場所によって異なる水やり

同じ観葉植物でも、日当たりの良い所、風通しのよい所では土がよく乾き、それと対照的な所では乾きが遅くなります。また、室内の暖房や冷房の効いた部屋でも空気が乾燥するので乾きやすくなります。よく水を吸う植物など性質によっても乾きが異なりますが、複数の観葉植物に水を与える時は、一鉢ずつ乾き具合を見て与えた方がよいです。

霧吹き

水やりと一緒に霧吹きで葉に水を与えてあげる事も大切です。特に高温多湿を好む観葉植物は霧吹きで葉に水をかけて湿度を上げてあげると、葉が生き生きとしてきます。また、葉水はハダニの予防の効果や夏は植物の温度を下げる効果、
冬は葉の乾燥を防ぐ効果があります。冬に行う場合はストレスを与えないよう、水をぬるま湯にして暖房の効いた時や暖かい時間に行った方がよいです。

生育期のシャワー

室内で育てている観葉植物で葉にホコリやチリが付くものは、生育期の5月から10月中頃は戸外で週に1回ぐらい、ホースの散水ノズルなどで全体的にシャワーをかけてあげるとよいです。ハダニの防止にもなり、故郷でスコールを浴びて育っているものは葉色もよくなります。

その他

水やりをする時はたっぷりと与える

水やりをする時はたっぷりと与えます。これは冬でも同じです。水やりをしてしばらく経つと土の中の空気は古くなってしまいます。たっぷりを水を与える事で古い空気を押し出し、水が引いてくる事で新しい空気を入れてあげます。やはり植物の根も新鮮な空気が好きなのです。

水やりの時間

真冬の水やりはできるだけ暖かい日の午前中に与えます。生育期に当たる春から秋は朝日が差し始める時間帯になると水を吸い上げてとても活発に活動するので早朝が理想的です。朝に間に合わなかった場合はそれ以後でもよいですが、昼の気温が高い時期は夕方になってから与えます。もし水切れしてしまった場合は、日向のものは日陰に移してから与えます。

汲み置き水

できるだけ外気に近い温度になるよう、しばらく汲み置きして自然の温度になった水を使う方がよいです。室内ではペットボトルに水と薄めた液体肥料を入れて使ってもよいです。

冬に与える水の温度

真冬の水は冷たくストレスを与えるので、室温に合わせた暖かい水を与えた方がよいです。水やりのタイミングは寒波が入っているような寒い日はできるだけ避け、午前中の暖房の効いた時間や暖かい日に与えるとよいです。

受け皿の水

受け皿に水が貯まったままだと、土が湿ったままで根が呼吸できずに腐ってしまう事があります。受け皿に水が貯まったらすぐに捨てるようにします。鉢が大きい場合は持ち上げられないので、スポンジなどで水を吸い取ってバケツに絞り出すとよいです。

水やり方法が分からない観葉植物

購入した観葉植物にラベルが付いていれば水やり方法が分かることがありますが、付いていない場合は名前を覚えておき、後で本やインターネットで調べるとよいです。もしそれでも分からない場合は、生息地が高温多湿地帯(アマゾンなど)、温帯地帯(日本本土など)、半乾燥地帯(マダガスカル南部など)、乾燥地帯(メキシコ北部)などが分かれば、同じ地域に生息している観葉植物を探す事ができれば水やり方法もなんとなく分かってきます。また、同じ科に属する観葉植物を探して水やりを真似る手もあります。(必ず水やり方法が一致するとは限りません)

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