花と観葉植物(葉っぱの岬)

観葉植物の置き場所

光条件による置き場所

観葉植物は熱帯の植物で大まかに日当りのよい場所に自生しているもの、木の下の木漏れ日の当たるような半日陰に自生しているもの、木の下などの日の当たらない明るい日陰に自生しているものがあります。できるだけ観葉植物の好む光条件の所に置いて育てた方が元気に育ちます。

日当たりを好む観葉植物

日当たりのよい所に自生しています。室内では出来るだけ東か南向きの窓辺の直射日光に当たる所がよいです。しかし、夏の日差しは強く葉が焼ける事があるので、午前中の時間帯だけ当てたり、レースカーテン越しに当たる所に置くとよいです。戸外でも日当たりのよい所に置きますが、夏は葉が焼ける事があるので午前中までの日光に当てるぐらいでよいです。日陰に置いていたものや購入したばかりの観葉植物は強い日差しに慣れていないので、5月の直射日光でも長く当てると葉が焼けてしまう事があります。はじめは午前中の弱い日差しに当てるぐらいにして、少しずつ強い日差しに慣らせてます。寒さには弱いので戸外のものは秋になったら室内の日当たりのよい窓辺などに置きます。

半日陰を好む観葉植物

木の下の木漏れ日の当たるような所に自生しています。室内ではレースカーテン越しの日光が当たる窓辺などで育てますが、夏はレースカーテン越しでも光が強く葉が焼ける事があるので明るい所に置きます。戸外では夏の直射日光は避け、春と秋は午前中の弱い日光が当たる半日陰、冬は室内へ入れて日当たりのよい窓辺から明るい所で育てます。

明るい日陰を好む観葉植物

直射日光の当たらない明るい日陰に自生しています。強い日差しは避けますが、あまり暗い場所では生育が悪くなったり、徒長して貧弱に育ったりするので、せめて字が読めるぐらいの明るい所に置くようにします。冬の寒さには弱いので戸外のものは秋になったら室内へ入れ、明るい窓辺などに置きます。冬は直射日光に当たっても大丈夫なものが多いです。

耐陰性のある観葉植物

日当たりを好む観葉植物の中でも、耐陰性があり直射日光の当たらない明るい日陰で育つものが多くあります。室内の日当たりのよくない所で観賞する場合は、耐陰性のある観葉植物を選択するのがよいです。また、日当たりを好む観葉植物でも夏の強光で葉が焼ける事があるので、耐陰性があれば夏を明るい所に置いて予防できます。

光合成について

植物は光によって水と二酸化炭素を使って光合成を行い、栄養となるデンプンを作って生きています。日照不足になると光合成が不十分になって葉を落としたりするので、できるだけ明るい所で育てる事が大切です。また、観葉植物は熱帯の植物が多く、冬は生育を止めて光合成もあまりできないので、生育期に蓄えたデンプンを使って越冬します。春から秋はできるだけ明るい所で育て、栄養を蓄えさせた方がよいです。

冬の置き場所

冬のない暖かい所に自生しているものが多いので、冬は室内へ入れて育てるようにします。室内では暖房の効いた部屋や10度以下にならない日当たりのよい部屋に置くとよいです。夜間の窓際は冷え込むのでカーテンで遮り、少し離した所に置くのがよいです。暖房を切った後の室温が8度を下回る日は、寒さに弱い種類なら段ボール箱などで覆うとある程度保温する事が出来ます。 市販されているビニール温室を利用するともっと楽に冬を超えられます。

特に寒さに弱い観葉植物

室温が最低でも12度以上が必要で、温室で育てなければ冬を越すのが難しい観葉植物もあります。とても寒さに弱いタイプは樹木でない植物が多く、葉がエキゾチックな姿をしたものが多いです。暖房の効いた暖かい部屋に置き、夜間の冷え込みそうな日には段ボールの中に入れてるなど、温度が下がらないよう工夫する必要があります。

その他、注意する所

葉焼け

日当たりの好きな観葉植物でも、日陰で育てていたものや購入したばかりのものを急に強い日差しに当てると、葉が白っぽくなったり一部茶色くなって焼ける事があります。はじめは午前中の弱い日差しやレースカーテン越しに短い時間当てる事から、徐々に直射日光に慣らせるようにします。真夏の日差しに限らず、5月の日差しでも焼ける事があるので注意してください。

日照不足

日照不足になると節と節の間があいて貧弱に育ったり、病気や害虫にも弱くなってしまいます。また、暗い所では鉢植えの土が乾き難くなるので、水を与え過ぎて根腐れさせないように注意してください。種類によって暗くて文字が読めないほどの明るさで育つものもありますが、多くの観葉植物は明るい所の方が丈夫になって育てやすくなります。部屋が暗い場合は、たまに明るい所に置いてあげるとよいです。

冷暖房の風

夏の冷房、冬の暖房の風は乾燥しているので、直接当たると葉の水分が奪われて痛む事があります。葉の乾燥を防ぐため、時々霧吹きで葉水を与えて保湿してあげるとよいです。しかし、冬は暖房を切った後に葉に水滴が残ると、寒さで痛みが出る事があるので、暖房を切る前には与えないようにします。

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