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カトレアの育て方

■学名:Cattleya
■科・属名:ラン科・カトレア属
■原産地:熱帯アメリカ
■分類:多年草、常緑、非耐寒性
■開花期:種類による
■草丈:20cm〜50cm
■花径:4cm〜18cm
■花色:白、ピンク、紫、黄色、橙色など
■用途:鉢植え、切花
■花言葉:あなたは美しい、成熟した魅力、優雅な女性、魔力

カトレアの紹介

中南米が原産の着生ランです。洋蘭の女王と呼ばれるほど、とても立派な姿をした豪華な花です。花の色も豊富で、春咲き、夏咲き、秋咲き、冬咲きと四季それぞれに咲く種類があり、植物園では年間を通じて見れる所も少なくありません。全体的に小さなミニカトレアという種類もよくお店で販売されているのを見かけ、小さいので温室の中などでは場所をとらずにすみます。カトレアは芳香のある種類が多く、開花したばかりの時は殆ど香らないのですが、日にちが経つにつれて徐々に香りが強くなり、部屋中によい香りを漂わます。

冬咲き系カトレアの作業カレンダー(暖地基準の育て方)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期
開花(冬咲き系) 開花
場所
室内の日向(8度以上) 室内(レースカーテン) 戸外(遮光30%〜50%) 室内の日向
植え替え
植え替え
株分け
株分け
肥料
肥料
鉢の水やり
控えめ 鉢土の表面が乾けば与える 控えめ

季節別に咲くカトレア

●秋咲き系(10月〜12月)●冬咲き系(12月〜2月)●春咲き系(3月〜5月)●夏咲き系(6月〜9月中)

季節別に咲くカトレア
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
秋咲き系
休眠期 生育期 花期
冬咲き系
花期 休眠 生育期 休眠 花期
春咲き系
休眠期 花期 生育期 休眠期
夏咲き系
休眠 生育期 花期 生育期 休眠期

冬越しが楽な秋咲き系

真冬の秋咲き系は丁度休眠期にあたり、最低温度を8度以上に保つ事ができれば、楽に冬を越す事ができます。

開花に温度が必要な冬咲き系

真冬の冬咲き系は花を咲かせるために最低温度10度以上が必要になります。暖かく管理すれば、温室なしでも開花させる事ができます。開花株を購入した場合は、8度以上を保てるようにすれば大丈夫です。

花芽を越冬させる必要のある春咲き系

真冬の春咲き系は花芽を持ったまま越冬します。冬の最低気温を確実に8度以上に保たないと、花芽は寒さで枯れてしまいます。確実な保温または温室が必要になります。

真冬に新芽が出る夏咲き系

夏に咲くので冬とは関係ないように思えますが、丁度新芽が伸びる時期が8月咲きなら2月下旬頃になってしまい、冬の最低温度が12度以上必要になります。通常は温室が必要になります。



冬咲き系カトレアの育て方

購入した冬咲き系の開花株の管理

最低温度8度以上で管理します。5度以下になると枯れてしまうので、特別冷え込みそうな日は寝る前にダンボールの中にバスタオルなどで包んだ湯たんぽと一緒に入れるなどして保温するとよいと思います。開花前のつぼみのものは最低温度が8度以上が必要なので、できるだけ暖かい場所で管理します。気温が低いと開花せずに蕾が落ちてしまう事があります。また、蕾から開花している途中のものは、置き場所を変えると花が開かずに終わってしまう事があるので注意してください。水やりは水蘚やバークが乾いてきた午前中の暖かい日にたっぷり与えます。水の与え過ぎには注意してください。暖房の効いた部屋ではときどき葉や茎に霧吹きをかけて加湿します。肥料は真冬は与えません。花が終わったらシースの元から切ります。

置き場所

最低温度が15度以下の時期は室内のレースカーテン越しに日光、真冬は直射日光が当たるような窓辺などに置きます。最低温度が15度以上になれば戸外へ出し、遮光ネットで50%ほど遮光した日当たりと風通しのよい場所に置きます。秋の最低気温が15度を下回ったら室内へ入れます。冬咲き系は冬に開花するカトレアですが、最低温度を10度以上で管理できれば花を咲かせる事ができます。冷え込みそうな朝の前の晩は、窓際を避けた冷え込まない場所に移したり、ダンボールなどの中にタオルで包んだ湯たんぽと一緒に入れたりして保温してください。その際は、中が高温にならないよう注意してください。冬の昼間は日当たりがよく暖房の効いた暖かい部屋で管理します。暖房の効いた部屋は乾燥するので、部屋が暖かい時に葉や蕾に霧吹きで加湿してあげるようにします。朝の最低気温が15度以上になれば戸外へ出し、遮光ネットで30%〜50%ほど遮光した風通しのよい場所に置きます。

水やり

水やりは植え込み材料の表面が乾いたら与えます。通常の草花のように常に植え込み材料が湿っているようでは根腐れを起こしてしまいますので、水の与えすぎには注意してください。花が咲いていても、水の与え過ぎはよくありません。植え込み材料に水蘚で植えられているものとバークで植えられているものがありますが、バークで植えられているものの方が渇きが早く水やりが多くなります。

肥料

新芽が出てくる春の4月から秋の9月まで週に一回水やり代わりに洋ラン専用の液体肥料などを与え、春の4月と6月には洋ラン用の固形肥料なども与えます。

短日条件

冬咲き系のカトレアは短日条件で花芽を付けるので、9月からの花芽分化期は夜間、蕾を付けるまでは蛍光灯などの電灯に当てないように管理します。夜間、電灯に当てると花芽が出来にくいので注意してください。

植え替え

植え替えは2〜3年ぐらいに1回、根が鉢一杯になって株が浮いてきたら植え替えを行います。植え替えの時期は春の新芽や出てくる4月から5月頃に行ないます。用土は水ゴケやバークを使用します。水を与えすぎてしまう人はバークがよいと思います。鉢は素焼きを使いますが、バークの場合はプラ鉢がよいと思います。植え替えについては洋蘭の植え替えをご覧ください。

株分け

株分けで増やす事ができます。数年するとバルブの数が増えるので、2、3のバルブをつけて切り分けて植え付けます。

支柱立て


ミニカトレアの支柱立て

支柱と針金で支えられた花茎
ミニカトレアは花が小さいので花があまり大きく垂れ下がる事はないので、簡単な支柱で支えればよいです。右のはまっすぐ上に支柱を立てて支えられなかったので、曲げた支柱で支えています。大きなカトレアは花の重みで花茎が垂れ下がりやすいので、花が垂れ下がらないようにしっかりと支柱で支えます。花が重いと支柱だけでは支えきれず、花が垂れ下がってしまう事があるので、販売されているものは花茎に細い針金をぐるぐる巻きにして、花が下向きにならないようにして売られているものがあります。必要なら行うとよいと思います。

花茎切り

花がしおれたら花茎の元から切ります。花が終わる前に切りとって切り花としても利用できます。花茎を切り取る際はハサミを火であぶって消毒してから切り取ります。

病害虫

白い粉の固まりのようなものがバルブや葉に発生して、部分的に葉の色が抜けたようになります。病気ではなく白い粉常の中にカイガラムシがいるので、濡れたティッシュなどで取り除いて殺虫剤を散布しておきます。再び発生する事が多いので、再度取り除いて殺虫剤を散布しておきます。葉の裏にもよく発生するので、見落とさないようにしてください。
発生したカイガラムシ

温室栽培

春咲きカトレア(温室栽培)

シースが出てきた
11月下旬

蕾が出てきた
3月下旬

開花
4月上旬
冬を温室内で管理すれば、楽に花も咲かせる事が可能になります。温室内の温度調節は冬咲き系で最低温度を18度ぐらいにしておけばよいと思いますが、昼間と夜の温度差があった方が花芽が付きやすいようです。例えば夜間15度で昼間は23度ぐらいです。風を好むので、内気扇で風を送ることも大切です。右のは春咲き系で夜間18度、昼間は20度の設定でした。温室については温室栽培のページを参考にしてください。