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アサギリソウ(朝霧草)

学名:Artemisia schmidtiana
別名:アルテミシア
科・属名:キク科・ヨモギ属
原産地:北海道、サハリン
分類:常緑多年草
寒さ:強い
暑さ:やや嫌う
日照:日向(夏は半日蔭)
耐陰性:なし
草丈:20cm〜30cm
増やし方:挿し木、株分け
用途:花壇、鉢植え
通販:楽天市場にあり


アサギリソウ
6月中旬、自宅の鉢植え

アサギリソウのアップ
6月中旬、自宅の鉢植え

花序
9月下旬、自宅の庭

花のアップ
9月下旬、自宅の庭
アサギリソウは葉を観賞するためのカラーリーフになります。銀色の葉を触るとフワフワと柔らかく手触りがとてもよいです。原産地がサハリンや北海道の岩場に生えている多年草で、暑さにやや弱いですが、暖地でも夏を風通しのよい半日陰で管理すれば、比較的容易に夏を超えてくれます。葉は4月から6月頃にかけて美しく、伸び過ぎて姿が乱れ切り戻すと、春のように美しくありませんが、葉がまた茂ってきます。花の観賞価値は低いものの、夏から秋になると花が咲く事があります。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
葉の観賞 葉の観賞
場所 日向 半日陰 日向
植え替え 植え替え
株分け 株分け
挿し木 挿し木 挿し木
刈り込み 乱れたら 乱れたら
肥料 肥料
鉢の水やり 鉢土の表面が乾いてから与える

アサギリソウの育て方

植え付け

ポット苗が売られている事があります。鉢に植え付けてもよいし、庭に植え付けてもよいです。水はけのよい所に自生しているので、鉢植えの用土は市販されている山野草の培養土を利用したり、赤玉土(小粒)6、腐葉土2、パーライト2などを利用するとよいです。庭では日当たりが良く夏に半日陰になる所がよいので、落葉樹の下などがよいと思います。植え付け前は腐葉土を混ぜて水はけをよくしておくとよいです。

置き場所

日当たりを好みますが、夏の高温と蒸れをやや嫌います。鉢植えでは夏を風通しのよい、午前中の日光が当たるような半日陰に、その他の時期は日当たりのよい所で育てるとよいです。冬の寒さにはとても強いので、特に霜よけなどの必要はないです。

水やり

岩場に生える植物で乾燥に強く過湿を嫌います。鉢植えでは年間を通じて鉢土の表面が白く乾いてから与えればよいです。過湿を嫌う植物は梅雨頃に枯らせてしまう事がありますが、こちらは水はけのよい土に植えていればあまり神経質にならなくても大丈夫です。庭では雨が降らず乾燥し過ぎた場合を除けば通常は必要ないです。

植え替え

鉢植えは2、3年を目安に、根詰まりしているようなら植え替えます。時期は早春の2月下旬から3月頃に行うとよいです。根鉢の周りを3分の1ぐらい壊して、必要なら株分けを行うとよいです。用土は植え付けの項目と同じです。庭では頻繁に植え替える必要はないので、大きくなり過ぎたら株分けを兼ねて行ったり、水はけが悪くなってしまった場合に植え直すぐらいでよいと思います。

根鉢の3分の1ぐらい壊した

植え替え後

肥料

多く必要としません。鉢植えでは春の3月から5月頃とに緩効性の化成肥料を置き肥するぐらいでよいです。庭では春の3月頃に化成肥料を控えめに与えるぐらいでよいです。その他は肥料のページを参考にしてください。

増やし方

挿し木

挿し木で増やす事ができます。時期は5月〜6月頃、秋の9月〜10月頃にも行えます。7cmほどの挿し穂を用意して、半分ぐらいの葉を取って、水はけのよい用土、例えばパーライト7、ピートモス3などの用土に埋めればよいです。その他は挿し木のページを参考にしてください。

株分け

株分けしても増やす事ができます。時期は早春の植え替えと一緒に行います。

刈り込み

初夏

暖地では春の5月から6月頃が見頃で、それを過ぎてくると樹形が乱れる事があります。乱れたら茎を5cmぐらい残して刈り込むと、夏には脇芽が出て葉が茂ってきます。
6月中旬 7月下旬

刈り込み

伸びた脇芽

秋になると株元から来年茂る新芽が伸びてきます。樹形が乱れたら新芽を残して古い枝を刈り込んでおくとよいです。
11月上旬 3月下旬

秋に伸びる株元の新芽

翌年の春
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