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アキレア

別名:セイヨウノコギリソウ(西洋のこぎり草)、ヤロー
科・属名:キク科・ノコギリソウ属/原産地:ヨーロッパ、アジア、北米/学名:Achillea

分類: 宿根多年草


寒さ: 強い
暑さ: 強い
草丈: 30cm〜120cm
花序: 3cm〜15cm
花色: 桃色、白、赤、黄色
場所: 日向
種まき: 春、秋
発芽温度(20℃前後)
箱まき
増やし方: 株分け
用途: 花壇、鉢植え、切り花、ドライフラワー、ハーブ(ハーブティー、サラダ)
花言葉: 戦い
通販店: 楽天市場にあり
アキレアは葉がノコギリのようにギザギザしているので、ノコギリソウという別名もあります。北半球の温帯に広く分布していて、日本にも自生種がある多年草植物です。園芸の多くは洋種の西洋ノコギリソウとも呼ばれるもので花色が豊富です。ギリシャ神話の英雄アキレウス(アキレス)の傷を治したという薬草として知られ、ハーブの名前は英名のヤローとい呼ばれています。花は初夏から夏に咲き観賞用としても人気です。切り花やドライフラワーにも人気です。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
収穫時期 収穫
場所 日向
秋の種まき 霜よけ 定植 秋まき 仮植え 霜よけ
春の種まき 春まき 仮植え 定植
植え付け 苗の植え付け 苗の植え付け
植え替え 植え替え 植え替え
株分け 株分け 株分け
肥料 肥料
鉢の水やり 鉢土の表面が白く乾いて与える
アキレア アキレア

アキレアの種類

種類はとても多く、主に園芸で育てられているのは以下のタイプがあります。

セイヨウノコギリソウ(A.millefolium)

園芸では一番多く育てられ、ハーブのヤローという名前で購入すると多くはこの種類です。花色はピンク、白、赤、黄色など豊富で、草丈は高いもので90cmぐらい、低いもので30cmから60cmぐらいです。
セイヨウノコギリソウ(ピンク) セイヨウノコギリソウ(薄い黄色) セイヨウノコギリソウ(白)

プタルミカ(A.ptarmica)

アキレア パール
プタルミカ(パール)'
ヨーロッパから西アジアに分布しています。白花で八重咲きのパール(the pear)や小さな手毬のようなポンポン咲きのノブレッサ(noblessa)などに人気があります。芳香がありptarmicaとはギリシャ語でクシャミを引き起こすという意味で、花粉症の人に警告するために名づけられたそうです。

キバナノコギリソウ(A.filipendulina)

コーサス原産で草丈は120cmぐらいと高くなり、葉や茎には白い毛があり白っぽく見えます。黄色い花の集まった花序は大きく15cmぐらいになります。日本の高温多湿に弱いので、寒冷地で育てるのに向いています。

アキレアの育て方

種まき

アキレアの種まき
春まきと秋まきのどちらでも行えます。春まきは3月下旬から4月頃、秋まきは9月中旬から10月上旬頃に行えます。種まきの方法は箱まきで行うとよいと思います。やや砂質土壌を好むので水はけのよい用土に種まきします。本葉が4枚ぐらいになったらポットなどに仮植えするとよいです。

苗の植え付け

種まきやから苗を作ったり、春や秋に苗が売られている事があります。過湿を嫌うので水はけのよい土がよいです。花の培養土にパーライトを2割ほど混ぜたり、自分で作る場合は赤玉土(小粒)6、腐葉土3、パーライト1などを利用します。庭では日当たりの良い所に苦土石灰と牛糞などの堆肥などを、水はけが悪いようなら腐葉土などを混ぜ込んで20cmから30cmの間隔で植えます。肥料が多いと茎と葉が茂り過ぎるので、元肥は入れ過ぎない方がよいです。

春から秋の管理

日当たりがよい方がよく花を咲かせます。高温多湿を嫌うので植える時は水はけをよくして植えます。

水やり

過湿を嫌うので、鉢植えの土がいつも湿った状態にならないよう、表面が白く乾いてから与えます。花壇では植え付け後根付くまで乾かしすぎないように注意しますが、根付けば自然の雨だけで大丈夫です。

肥料

痩せ地が理想的で、肥料が多いと茎と葉が茂り過ぎて倒れやすくなります。鉢植えでは春と秋に緩効性の化成肥料などを控えめに置き肥するぐらい、花壇では特に必要ないです。その他は肥料の使い方を参考にしてください。

植え替え

鉢植えでは2年に1回を目安に植え替えます。時期は春の3月頃か秋の9月下旬10月中旬頃に行うとよいです。同じ大きさの鉢に植え替える場合は、半分ぐらいに株分けして植え替えます。鉢植えの用土は植え付けの項目と同じで水はけのよい土が良いです。

株分け


増えたアキレア
あまり細かく分けると花数が少なくなるので4、5芽以上の塊にして分けた方が良いです。庭では数年して株が大きくなり過ぎてしまったら、スコップで掘り起こして適当な塊に分けて植えなおすとよいです。

倒れるようなら支柱を

高くなり過ぎて花茎が倒れるようなら支柱で支えておくとよいです。 肥料が多いと高くなるので、追肥はしないようにします。

冬の管理

古い茎の切り取り

株元から新芽が伸びて来シーズン花を咲かせます。今年花を咲かせた茎は短く切り取ります。

その他の管理

寒さには強いです。鉢植えは日当たりのよい所に置いて、鉢土の表面が完全に白く乾いてから水を与えます。肥料は生育しないので必要ないです。庭では何も手入れが要りません。
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