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アゲラタム

別名:オオカッコウアザミ(大霍香薊)
科・属名:キク科・アゲラタム属/原産地:中米/学名:Ageratum houstonianum

分類: 一年草(本来は多年草)


寒さ: 寒さで枯れる
暑さ: 強い
草丈: 矮性(20cm)、高性(50cm〜70cm)
花径: 1cm〜2cm
花色: 紫色、青紫、白、ピンクなど
種まき: 春まき
箱まきなど
発芽温度(20℃〜25℃)
場所: 日当たりを好む
用途: 鉢植え、花壇、切り花(高性)
花言葉: 信頼
アゲラタムは春から秋にかけて花を咲かせる一年草の草花です。本来は多年草なので、暖地の海岸などでは冬に枯れず越冬する事があります。糸みたいな細い花びらは官状花と呼ばれるもので、それが沢山咲いた小さくて綺麗な花をしています。花色は青紫をよく見かけますが、他に白やピンクなどもあります。草丈が低い矮性種は草丈が20cmぐらいとコンパクト、高性種は50cm〜70cmぐらいと草丈が高く切り花にも向いています。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 日向
種まき 種まき
植え付け 苗の植え付け
挿し芽 挿し芽
肥料 肥料 肥料
鉢の水やり 表面が乾けば与える(過湿を嫌う)
アゲラタム

春から秋まで咲く花

春から晩秋まで次々と花を咲かせ続けます。品種によっては夏は暑さで一時的に開花が鈍るのもありますが、秋になると再び花を咲かせるようになります。花色は薄紫色の他にピンクや白、濃い紫色などがあります。草丈が低い矮性、高い高性は切り花に向いて花持ちもよいです。矮性の品種は花壇に沢山植えるとカーペットのように沢山の花で覆われ、鉢植えではハンギングバスケットにされる事もあります。
アゲラタム(白)
白花
アゲラタム(ピンク)
ピンク

カーペットのように広がる矮性

アゲラタムの育て方

よい花を咲かせる

肥料を控えめにすることがとても大切です。特に窒素分の肥料吸収がとてもよいので、多いと葉と茎ばかりが成長して花つきが悪くなります。また乾燥した所を好むので、水やりも多くならないようします。日当たりが良い所で育てる事も大切です。

春の種まき

時期は春の4月頃、種がとても小さいので土に深く埋もれないようにします。平鉢を使った鉢まきが容易で、覆土は種が隠れるぐらいごく薄く行います。水やりは上からジョウロなどで与えると種が流れたり埋まってしまうので、水を貯めた受け皿から水を吸わせるとよいです。もし面倒に感じたらピートバンに種をまくと簡単に行えます。芽が出たら葉が触れ合わないよう間引きします。本葉が2、3枚になったらポットに仮植えして苗を作ります。
アゲラタムの種まき
種まき
アゲラタムの仮植え
仮植え

苗の植え付け

庭では日当たりが良い所に、水はけが悪いようなら腐葉土を混ぜ込みます。元肥が多いと葉が茂り過ぎるので控えめにするか、肥えた土地では入れないようにします。鉢植えの用土は赤玉土(小粒)7、腐葉土3などに植えます。株間は矮性で20cmぐらい、高性では30cmぐらいあげて植えます。寄せ植えでは、肥料を好む植物と一緒に植えて追肥すると、アゲラタムが肥料分を奪って大きく育ちやすいので、同じ痩せ地を好む植物と植えた方が良いです。
アゲラタムのポット苗
ポット苗
アゲラタムの植え付け
植え付け

春から秋の管理

鉢植え

日当たりのよい所に置きます。水やりはやや過湿を嫌うので、鉢土の表面が白く乾けば与えます。肥料は春と秋の間に緩効性の化成肥料を控えめに置き肥したり、定期的に薄めの液体肥料を与えます。

庭植え

花壇での水やりは夏に日照り続きで雨が降らず、土が乾き過ぎるようなら与えるぐらいでよいです。 肥料は秋の9月頃に即効性の化成肥料などを控えめに追肥します。

切り戻し

夏の暑さで開花が鈍り、茎が蒸れて枯れ込んでくる事があります。花の咲き終わった茎は、風通しがよくなるように株元の若い芽を残して切り戻すと、秋になると再びよい花が咲くようになります。

病気や害虫

ハダニが発生して、葉が白っぽくなる事があります。ハダニに対応した殺虫剤を散布して駆除します。その他は病気や害虫のページを参考にしてください。

挿し芽で増やせます

2、3節分の挿し穂を用意して、一番下にある節の葉を取り除きます。箱や平鉢などに赤玉土(小粒)7、ピートモス3などの土を入れて、複数本挿しておきます。明るい日陰に置いて、乾かさないように水やりします。2週間ぐらいで発根するので、ポットに仮植えして苗を作ります。時期は5月から6月頃に行うと秋には花が咲きます。その他は挿し芽のページを参考にしてください。

冬を越させる事ができます

霜が降りる地域では冬に枯れてしまいますが、冬を日当たりが良く暖かい室内に置くと越冬します。秋の9月頃に挿し芽をして苗を作ったり、植えられたアゲラタムの地面に近い茎から発根している事があるので、根の部分を残して切り土に埋めれば苗ができます。冬を室内で越冬させて春に植えると、春の種まきよりも早く花が咲きます。
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