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アグロステンマ

別名:ムギセンノウ(麦仙翁)、ムギナデシコ(麦撫子)
科・属名:ナデシコ科・アグロステンマ属/原産地:ヨーロッパ、西アジア/学名:Agrostemma githago

分類: 一年草


寒さ: 強い
暑さ: 暑さで枯れる
草丈: 60cm〜90cm
花径: 3cm〜5cm
花色: 淡紫色、ピンク、白
場所: 日向
種まき: 秋まき(9月下旬〜10月)
発芽温度(20℃〜25度)
直まき、ポットまき
用途: 花壇、鉢植え、切り花
花言葉: 自然を好む、気持ちがなびく
通販店: 楽天市場にあり
アグロステンマはヨーロッパや西アジアの地中海周辺が原産の草花です。小麦などを輸出する時に種が紛れて世界の温暖な地域にも分布しています。花の時期は5月から6月頃、草丈は1mぐらいと高くなり、茎が細長いので風で花がゆらゆらと揺れるように咲きます。いくつかの種類がありますが、最も一般的なのはギタゴと呼ばれる淡紫色で5cmぐらいの花が咲きます。強健で痩せた乾燥した所で育ち、こぼれ種でまた花を咲かせます。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 日向
種まき 直まき
植え付け 苗の植え付け 苗の植え付け
肥料 肥料 肥料
鉢の水やり 鉢土の表面が乾けば与える
アグロステンマ アグロステンマ

いくつかの種類

薄紫色で5cmぐらいの大輪の花を咲かせるギタゴと呼ばれるものが最も一般的なタイプです。同じ花色でも花の小さいタイプ、他に花色の異なる白花のオーシャンパール、薄ピンク色の桜貝、濃い桃色のパープルクィーンなどもあります。基本的な育て方は同じです。

アグロステンマ・ギタゴ

花径の小さいタイプ

アグロステンマの育て方

よい花を咲かせる

日当たりがよく、痩せ地でやや乾燥した所を好みます。肥料が多いと葉が茂り過ぎるので、庭では与えないようにした方がよいです。草丈が高くなり株も大きくなるので、鉢植えは野菜用のコンテナなどやや大きめのを使い、肥料は控えめに緩効性の化成肥料を与えます。一株では寂しいので、数株植えると華やかになります。

種まき

種まきの時期は秋の9月下旬から10月頃に行えます。種まきの方法は直まきポットまきまきで簡単に行う事ができます。

直まき

アグロステンマ(直まき)
庭に直まきする場合は、種を蒔く1週間ぐらい前に、苦土石灰と水はけが悪いようなら腐葉土を混ぜて耕しておくとよいです。痩せ地を好み肥料が多いと葉が茂りすぎるので、元肥は入れない方が良いです。種まきして芽が出たら株間が30cmぐらいになるように間引きします。

ポットまき

アグロステンマ(ポットまき)
ポットに2、3粒ずつ蒔いて、発芽したら元気なのを1本だけ残して間引きます。11月から12月上旬頃には植えられるぐらいの大きさになるので、寒さが来る前までに植え付けます。

苗の植え付け

アグロステンマ(苗の植え付け)
酸性土壌を嫌い水はけのよい土を好みます。鉢植えの土は花の培養土や赤玉土(小粒)6、腐葉土4などに苦土石灰を少量混ぜて植えたり、中性のパーライトを1割ぐらい混ぜてもよいです。庭では日当たりの良い所に苦土石灰、水はけが悪いようなら腐葉土などを混ぜ込んで30cmぐらいの間隔で植えます。寒さには強いので、冬の霜よけは必要ないです。

水やり

やや過湿を嫌うので、鉢植えでは鉢土の表面が乾けば与えればよいです。花壇では苗の植え付け後はしばらく乾かし過ぎないように注意しますが、根付けば与えなくても大丈夫です。

肥料

肥料が多いと葉が茂り過ぎるので、庭では使用しないようにします。鉢植えでは苗が少し大きくなってからと、春の3月頃に緩効性の化成肥料などを置き肥するぐらいでよいです。その他は肥料のページを参考にしてください。

支柱

草丈が高くなると倒れやすいので、倒れそうな場合は支柱で支えておくとよいです。

種採り


アグロステンマの実
花が咲き終わってしばらくすると、茶色くなった実の中から種が採れます。袋などに入れて採っておいて秋に蒔くとよいです。
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