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アジサイ (紫陽花)

科・属名:ユキノシタ科・アジサイ属/原産地:アジア、アメリカ/学名:Hydrangea

分類: 落葉低木
寒さ: 強い
暑さ: 強い
樹高: 1m〜2m
花径: 3cm〜6cm
花序: 10cm〜20cm
花色: 紫、青、ピンク、白など
場所: 日向〜半日蔭
増やし方: 挿し木
花芽分化: 9月頃〜
用途: 庭木、鉢植え、切り花、ドライフラワー
花言葉: 移り気、あなたは冷たい、無情、浮気
通販店: 楽天市場にあり
アジサイは梅雨の時期に咲かせる事でお馴染みの花木です。アジア、アメリカに40種ほどがあり、そのうち日本に25種ほどが分布しています。大まかに手毬型をしたホルテンシア系と呼ばれるものと、平たい感じのガクアジサイの形をしたレースキャップ系と呼ばれるものがあります。自生しているのに手毬型というのはなく、ガクアジサイ形が変異して出来たのではないかと言われています。主にお店で見かけるのはハイドランジア(西洋アジサイ)と呼ばれるもので、18世紀後半に日本のアジサイがヨーロッパに紹介され、20世紀になってヨーロッパやアメリカで品種改良されたものが呼ばれるようになったそうです。花弁のように見える装飾花は萼片が大きくなったもので、受粉のため虫を呼ぶための飾りだそうです。受粉できるのはガクアジサイなどの中央に小さな両性花があるものだけで、手毬状のものはあっても奥に隠れているので受粉する事が出来きないそうです。また両性花だけを持ったコアジサイという野生種もあります。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 日向〜半日蔭
植え付け 植え付け 植え付け
植え替え 植え替え 花後
挿し木 挿し木 挿し木
剪定 花後
肥料 肥料 花後
鉢の水やり 表面が乾けば 鉢土の表面が乾いてきたら与える 表面が乾けば

花の構造(ガクアジサイ)

スミダノハナビ

ガクアジサイの全体

主な自生種

花序の周辺に装飾花があり、中央に両性花があるのが特徴です。園芸品種は下記のものや同じ仲間が交配されて作られています。

ガクアジサイ

伊豆半島、三浦半島など、暖地の海岸に自生しています。花色は青と白があり、葉は大きく光沢があって厚いです。両性花が装飾花に変異して手毬状になったホンアジサイと言うのもあります。

ヤマアジサイ

関東から九州の湿った山の中に自生しています。花色は青から紫、ピンク、白がありますが、ベニガクやクレナイという突然変異で赤いのもあります。葉は小さく薄く光沢がないです。 葉に甘味のあるアマチャはこの変異と言われています。

エゾアジサイ

北陸から東北地方、北海道の湿った山の中に自生しています。ヤマアジサイの変種と言われよく似ていますが葉が少し大きいそうです。花色は青の他にピンクもあります。

アジサイの育て方

用土の酸度と花色

植える所で花色が変わる事から七変化とも呼ばれています。これは用土の酸度の強さによって土の中にあるアルミニウムの吸収に変化が出て花色が変わるそうです。アルミニウムは金属元素の中で最も多く土にあり、種類によって吸収されると青色になりやすいもの、されないと赤、桃色になりやすいものがあります。また白色系は酸度による影響はないそうです。

青色系


青色系
用土の酸度がPH4〜5ぐらいと強い方が吸収され青くなります。日本の庭は酸度が強いので何もせずに自然に発色しやすいです。鉢植えの生産者は発色をよくするために硫酸アルミニウムを用土1リットルつき4gぐらい混ぜて発色をよくしています。

赤、桃色系


桃色系
用土の酸度がPH6〜7ぐらいと弱い方があまり吸収されず赤みが増します。鉢植えの生産者は発色をよくするため用土や肥料などに工夫がされているので、酸度の強い日本の庭に植えると紫っぽくなってしまう事があります。発色をよくしたい場合は少量の石灰を土に混ぜで酸度を中和させれるとよいと言われています。

開花株

春に花の咲いたものが売られている事があります。これは温室育ちなので4月までは室内の日当たりのよい所に置きます。5月になって花が終わってきたら戸外へ出し、夏は強い日差しを避けた半日陰で管理します。水やりは切らさないよう乾いてきたら与えます。庭に植えたい場合は梅雨時期や秋に行えばよいです。

植え付け

時期は春の2月下旬から3月頃、秋の11月から12月頃に行うのがよいです。また売られていた鉢植えは小さいので梅雨時期に根鉢を壊さないよう植え付けてもよいです。場所は午前中の日光がよく当たり午後から日陰になる所がよいですが、耐陰性が強いので、多少日当たりが悪くても樹高が高くなりがちですが花は咲きます。水はけのよい所に大きめに植え穴を掘って腐葉土と完熟牛糞などを適量に混ぜて植え付けます。寒い地域では冬の北風で花芽が痛みやすいので、そのような場所は避け秋に植える場合は10月頃に植え終わらせた方がよいです。

植え替え

鉢植えは厳寒期を過ぎた2月下旬から3月頃に根鉢の回りを軽く壊して植え替えます。春に購入したものや花後に根が詰まったものは、花がらを切って一回り大きな鉢に根鉢を壊さないように植え替えるとよいです。用土は赤玉土(小粒)6、ピートモス4などを使用するとよいです。赤、桃色系は苦土石灰を少量、入れ過ぎないよう混ぜると発色がよくなる効果があります。

こだわりの土

購入した鉢植えは生産者が花色によって異なる土を使用しているので、普通の用土に植えると購入した時の花色が出ない事も珍しくないです。もしこだわるのであれば青色系を赤玉土(小粒)6、ピートモス(未調整)4などを使用して、赤、桃色系は赤玉土や鹿沼土など自然の土を使うとアルミニウムが含まれて発色が悪くなるので、ピートモス(PH調節済み)5、バーミキュライトかクリプトモスを3、パーライト2などを使用するとよいです。白色は普通の用土でよいです。

水やり

庭植えの場合は植え付け後しばらくは乾かし過ぎないように注意します。その後は通常必要ありませんが、あまり雨が降らず乾き過ぎるようなら与えます。鉢植えは生育期の3月から10月頃までは表面が乾いてきたら与えます。冬はやや控えめに表面が乾いてから与えます。ヤマアジサイやエゾアジサイは乾燥に弱いので、水切れに注意してください。

肥料

芽出しの3月下旬頃と花後のお礼肥に骨粉入りの固形油かすなどを与えるとよいです。赤、桃色系は芽出しの時期で雨が降る前日に少量の石灰を株の周りに混ぜ込んでおくと赤みが増す効果があります。弱酸性土でよく育つので、入れ過ぎには注意してください。種類によって発色しやすいものとし難いものがあるので、石灰を混ぜてもうまくいかない場合は、知り合いの庭にある好みの色のアジサイの挿し穂をもらって挿すのがよいと思います。

マメ知識

花色は土の酸度だけではなく肥料にも関係があります。赤、桃色系ではリン酸の比率が高いと発色が良くなり、青色系ではカリ分の比率が高いと発色がよいなると言われています。

剪定


切る位置
花が痛んで見苦しくなったらすぐに行います。樹形がそのままでよいものや植えてあまり年数の経っていない樹高が低いものは花がらを切るだけでよいです。切る位置は花がらの真下にある葉の節には新芽が出ないので、その次の葉の上を切ればよいです。

形を整える剪定

もしあまり高くならないよう、半円形状に形を整えたい場合は、花がらから数えて2、3節目ぐらいすぐ上を切り詰めます。葉の付け根にある脇芽は翌年に花がつくので残すようにします。また花の咲かなかった短い新梢は必要なら切り詰めずにそのままにしておきます。込み合う茶色い古枝は元から切ったり、新梢を残すよう短く切り詰めます。花の咲きそうのない細枝、枯れ枝、不要枝は元から切り取ります。
6月下旬 7月上旬

腋芽

古枝の切り詰め

新梢の切り詰め

剪定後

剪定時期について

来年に咲く花芽は新梢の上の方にある腋芽に早ければ9月頃から出来始めるので、それまでに腋芽を充実させるよう花が痛んで見苦しくなったら早めに切り詰めるようにします。

深い剪定に注意

樹高を抑えようと深く剪定し過ぎると、新梢の腋芽を切ってしまい花芽が出来なかったり、元の方に残っていても徒長枝という節々の間隔が長くて勢いのよい枝が出てしまい花芽が着き難くなる事があります。

コンパクトにしたい場合

もし高くなり過ぎてコンパクトにしたい場合は、来年の花を諦めて枝の元の方にある節を2、3残して全体を強く切り詰めます。全て切らずに長い枝を残すと養分がそれだけに行き渡り、切り詰めた枝が枯れてしまう事があるので注意してください。来年はコンパクトな樹形になり花は咲きませんが、再来年から咲くようになります。
6月下旬 7月上旬

切り詰めた

節からの腋芽

増やし方

挿し木

時期は梅雨頃、今年延びた新しい枝を2、3節ぐらい残して切ります。葉の面積が半分ぐらいになるように切って蒸散を抑えるとよいです。一番下の節の葉を取り除き、そこが土に埋まるように挿します。用土はピートモスとパーライトを等量混ぜたものなどを利用するとよいです。3週間ぐらいしたら発根しているので小鉢に鉢上げします。枝の頂点を挿したものは伸びてきたら二節ほど残して摘心します。3月頃に前年枝を利用して行う事もできます。その他は挿し木のページを参考にしてください。
6月中旬 7月上旬

挿し穂

挿し木

発根した

病気や害虫

新梢に白い粉のようなものが着く事があり、これはアオバハゴロモの幼虫で触ると跳ねて逃げてゆきます。特に害はないので放置していてもかまわないです。間引き剪定をして風通しをよくすると発生が少なくなります。病気や害虫の被害はあまりないですが、植物全般に発生するアブラムシや炭疽病などが発生する事があるそうです。
アオバハゴロモの幼虫

茎についている

触ると跳ねる
関連リンク