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アネモネ

別名:ボタンイチゲ(牡丹一華)、ハナイチゲ(花一華)
科・属名:キンポウゲ科・アネモネ属/原産地:地中海沿岸/学名:Anemone coronaria

分類: 球根植物


寒さ: 強い
暑さ: 葉が枯れて休眠
草丈: 20cm〜60cm
花径: 5cm〜10cm
花色: 桃色、赤、紫、青、白など
増やし方: 分球、種まき
作業: 球根の掘り上げ
場所: 日当たりを好む
用途: 花壇、鉢植え、寄せ植え、切り花
その他: 球根が腐りやすい
花言葉: はかない希望、恋の苦しみ、期待、消える希望、はかない恋
赤(君を愛す、わびしい思い)
白(期待、希望)
通販店: 楽天市場にあり
アネモネの仲間は120種類ぐらいがあり、日本でこの名前で呼ばれるのはコロナリアという種類です。南ヨーロッパなどの地中海沿岸が原産地で、イスラエルには森一面に赤い花が広がる観光名所もあります。根は塊茎の球根植物で秋に植え付けられ春に花が咲きます。花色は豊富で鮮やかな赤や紫や淡い色をした花もあります。強い風で花びらが散りやすいので、花言葉に「はかない希望、はかない恋」もあります。高温で水を吸うと球根が腐れやすいのに気をつければ、比較的容易に花を咲かせられます。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 日向 日向
球根の植え付け 植え付け
分球 分球
掘り上げ 掘り上げ 日陰で乾燥保存
肥料 肥料 肥料
鉢の水やり 鉢土の表面が乾けば与える 鉢土の表面が乾けば
アネモネ アネモネ

いろいろな園芸品種

アネモネ・コロナリアにはいくつかの園芸品種があります。切り花に向いた高性で草丈が60cmぐらいあるモナリザ種や草丈が40cmぐらいのデカン種、八重咲きで草丈が40cmぐらいのセントブリジット種、矮性で草丈が20cmから30cmぐらいと低く一重咲きと八重咲のあるポルト種などがあります。
アネモネ・コロナリア(デ・カーン種)
デカン種
アネモネ・コロナリア(セント・ブリジット種)
セントブリジット種
アネモネ・コロナリア(ポルト種)
ポルト種

アネモネの育て方

高温で水を吸うと腐れる球根

アネモネの球根は高温で水を吸うと腐れやすいのが特徴です。自生地は地中海沿岸で夏は高温乾燥、冬は温暖湿潤の所に自生しています。日本では涼しくなった秋に植えられ、冬の低温に当たって春に暖かくなると花が咲きます。気温が高くなると葉は枯れ、その頃には新しい球根ができています。高温で水を吸うと腐れるので、日本の夏は雨が多く庭に植えたままだと腐れるので、球根を掘り上げて乾燥保存されています。また、秋に植える時も暑さが和らいでからでないと球根が腐れやすいです。

球根の植え付け

アネモネの球根
アネモネの球根
高温で水を吸うと腐れてしまうので、まだ残暑が残る9月は避けます。秋が深まった11月になって植えるか、10月中頃に軽く湿らせたパーライトやバーミキュライトを鉢に入れ、野菜室の中で1週間ぐらい水を吸わせてから植えてもよいです。球根はとがった方を下にしますが、もし分からない場合は横にしてもよいです。土に球根を植える時は、深く植えると芽の数が少なくなるので浅くします。

鉢植え

アネモネの鉢植え
アネモネの鉢植え
鉢植えは球根が隠れるぐらいの浅植え。4号鉢に1球、5号鉢に2球ぐらいが目安です。用土は赤玉土5、腐葉土3、パーライト2などの水はけのよい土を利用します。

庭植え

日当たりがよく極端な酸性土壌を嫌うので、植え付け1週間ぐらい前に苦土石灰と牛糞などの堆肥を混ぜておきます。25cmぐらいの間隔に3cmぐらい土を被せて植えます。寒さの厳しい地域では霜で球根が痛むので霜よけします。

ポット苗の植え付け

売られているのは球根だけではなく、秋から冬にポット苗が売られている事があります。気温の低い時期に出回るので、球根が腐る心配はありません。間隔や用土は球根の植え付けと同じです。

植え付けから開花までの管理

鉢植えは日当たりがよい軒下などに置きます。

水やりと肥料

鉢植えは鉢土の表面が乾いたら与えます。庭の水やりは自然の雨で十分です。 球根は養分をあまり蓄えていないので、肥料は定期的に与えます。芽が出てから開花するまで緩効性の化成肥料を置き肥するとよいです。

花がら摘み

花が終わったら花茎を切り取って、次の花の生育を妨げないようにします。

花後の管理

花が咲き終わったらお礼肥に薄めの液体肥料を与えます。気温が上がると生育が止まり、葉が黄色くなってくるので、肥料と水を完全に切ります。

球根の保存

庭に植えたままでは、高温と雨が重なって球根が腐れてしまいます。梅雨前になったら掘り上げて茎と根を切り取り、ネットに入れて日陰で乾燥させて涼しい場所で保管しておきます。鉢植えはそのまま土を乾かして、雨の当たらない涼しい日陰に置いて保管しておいてもよいです。球根は夏の乾燥にとても強いのでカラカラでも大丈夫です。

暑さで葉が枯れたアネモネ

アネモネの掘り上げ
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