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エクボソウ (エクボ草)

別名:プラティア・アングラタ
科・属名:キキョウ科・プラティア属/原産地:ニュージーランド/学名:Pratia angulata

分類: 宿根多年草


寒さ: 強い
暑さ: 強い
草丈: 約 7cm
花径: 約 1.5cm
花色: 白、青
増やし方: 挿し芽、株分け
場所: 日当たりを好む(夏は半日蔭)
用途: 鉢植え、寄せ植え、花壇、グランドカバー
エクボソウは小さい葉がマット状に広がり1.5cmぐらいの小花を沢山咲かせる宿根多年草です。花色は白をよく見かけ、花びらの形は上2枚と下3枚の花弁があります。青色の花を咲かせる種類もあって花の形は星形をしています。花の時期は涼しい地域では春から秋まで、暖地など暑い地域では5月から6月頃が最盛期で、初秋頃にも少し咲かせる事があります。秋が深まると赤紫色の小さな実も成ります。庭ではグランドカバー、鉢植えでは吊り鉢にされたり寄せ植えの素材などに利用されています。ニュージーランドの温暖な地域が原産で、やや高温多湿を嫌い、寒さには比較的強く冬は地上部の葉が枯れて越冬します。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花 涼しい所
場所 日向 半日蔭 日向
植え付け 苗の植え付け
植え替え 植え替え
株分け 株分け
挿し芽 挿し芽
肥料 肥料 肥料
鉢の水やり 控えめ 鉢土の表面が乾けば与える 控えめ
エクボソウ
エクボソウの全体
エクボソウの葉
エクボソウの実

エクボソウの育て方

苗の植え付け

鉢植え

鉢植えは茎が横に伸びて下へ垂れるので釣り鉢にも向いています。 やや夏の高温多湿を嫌うので園芸用の培養土にパーライトを2割ぐらい足して水はけをよくしたり、赤玉土(小粒)6、腐葉土3、パーライト1などの水はけのよい用土に植えるとよいです。

庭植え

庭では茎が芝生のようにカーペット状に広がるので、グランドカバーや玄関のアプローチの石の隙間などに植えられる事があります。日当たりの良い所が好みますが、暖地では夏の西日を避けた所がよいです。宿根性の植物で冬になると地上部の葉が無くなりますが、春になると新芽が伸びてきます。 苦土石灰と完熟牛糞などを混ぜて25cm前後の間隔をあけて植えます。

鉢植えの管理

場所

日当たりのよい所に置きます。温暖な所に自生して夏の高温多湿を嫌うので、梅雨は軒下などに、夏は午後の日差しを避けた涼しい所に置くとよいです。冬になると寒さで地上部の葉が枯れて越冬しますが、春になると新芽が伸びてきます。寒さには比較的強く氷点下10度は耐えると言われています。

水やりと肥料

比較的湿った所に自生しているので、鉢土の表面が白く乾いてきたら与えます。肥料は春の3月から5月頃、秋の9月頃に緩効性の化成肥料を与えるぐらいです。 冬は葉が無くなって生育しないので、水やりは乾かし過ぎない程度に、肥料は与えないようにします。

植え替え

根張りがよいので、毎年植え替えた方が良いです。時期は春の2月中旬〜3月中頃に行うのがよいと思います。昨年伸びた葉は枯れて株元から新芽が伸びているので、枯れた葉を取り除いていない場合は取り除きます。鉢から根鉢を抜くと根がパンパンに張って増えていのが普通なので、株分けして植え替えるとよいです。用土は植え付けの項目と同じです。写真は鉢の大きさに比べて株分けした苗がやや小さかったので、もう少し大きく株分けした苗を植えた方がよかったです。
3月中旬

宿根後の枯れた葉

枯れた葉を切った

株分けして植え替えた

庭の管理

肥料は春、秋に緩効性の化成肥料を蒔いておくとよいです。水やりは夏に雨が降らず乾き過ぎるようなら与えます。増え過ぎた場合はスコップなどで間引くとよいです。

冬に枯れた葉の処理

寒さで地上部の葉が枯れるので取り除いておきます。

増やし方

株分け

株分けで容易に増やす事ができます。ハサミなどを使って適度な大きさに切り分けるとよいです。時期は植え替えと一緒に行います。

株分け前

株分け後

挿し芽

時期は5月から6月頃に行うのがよいと思います。長さ6cmぐらいの挿し穂を用意して、下の2節ぐらいの葉を取って、あれば発根促進剤をつけて取った葉の節が用土に埋まるよう挿します。挿し芽よりも株分けをした方が容易に増やせます。その他は挿し木のページを参考にしてください。
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