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ブラシノキ (ブラシの木)

別名:キンポウジュ(金宝樹)、カリステモン
科・属名:フトモモ科・カリステモン属/原産地:オーストラリア/学名:Callistemon

分類: 常緑小高木


寒さ: 強い〜やや弱い(−5℃)
暑さ: 強い
樹高: 1m〜5m
花序: 5cm〜15cm
花色: 赤、白、ピンク、紫、黄色
場所: 日向
増やし方: 挿し木、種まき
用途: 庭木(暖地向き)、鉢植え、シンボルツリー
花芽分化期: 8月頃〜
花言葉: はかない恋
通販店: 楽天市場にあり
ブラシノキは花の形が瓶などを洗うブラシのように見える常緑の樹木です。オーストラリアが原産で寒さにあまり強くないので、暖地で庭木として植えられているのを見かけます。赤い花をしたものが多く、細い花弁のように見えるのは長い雄しべで、属名でもあるカリステモンはギリシャ語で美しい雄しべを意味しています。沢山の花が集って花序を作りますが、花弁は小さく元の方にあって目立ちません。花後はは枝にフジツボのような実が成り、中には小さい種が沢山入っています。この仲間はオーストラリアに50種類ぐらいが分布していて、花の形がブラシのような形をしているのが共通しています。花色は赤色が多いですが、白やピンクなどもあり、樹高は種類によって高いもので5mぐらい、矮性で1mぐらいと低いのもあります。花は5月から6月頃に咲かせるものが多いですが、秋にも咲かせる四季咲きもあります。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花 四季咲き
場所 日向
植え付け 植え付け
挿し木 挿し木
剪定 花後
肥料 寒肥 肥料
ブラシノキ ブラシノキ
ブラシノキ

いろいろな種類や品種

赤色の花を咲かせるのはブラシノキと呼ばれる(C.speciosus)、葉がマキの木のように細いハナマキ(C.citrinus)やシダレハナマキ(C.viminalis)などがあります。他の色では白花のシロバナブラシノキ(C.salignus)、ピンクや紫のカラフルな花を咲かせるハナマキの園芸品種、珍しいものでは薄い黄花をした(C.sieberi)というのもあります。花の咲く時期は5月から6月頃に咲くものが多いですが、秋にも咲かせる四季咲き性のドーソンリバー(C.viminalis 'Dawson River')もあります。また樹高が1mぐらと低い矮性のリトルジョン(C.viminalis 'Little John')というのもあります。

ブラシノキの育て方

暖地向きの庭木

寒さにさほど強くないので、庭木に適した地域は関東以南になります。日当りのよい所でよく花を咲かせ高温には強いです。

植え付け

植え付けの適期は4月中旬から9月頃まで行えます。日当りがよく冬の北風が当たらない所が理想的です。植え付け方法は一般の樹木と同じで、植え付け穴を掘って腐葉土と堆肥を混ぜ込んで水をたっぷりと与えて植えます。強風で倒れないように支柱を立てて固定します。

植え付け後の管理

水やりと肥料

植え付けてから根付くまでは、乾かし過ぎないように水やりします。根付けば自然の雨だけで枯れる事なく育ちます。肥料は少な目でよく、2月の寒肥と花後の6月頃に骨粉入りの固形油粕や化成肥料をまいておくとよいです。

剪定

生育が遅いので毎年行わなくてもよいです。花後に長く飛び出た枝を軽く切って樹形を整えたり、花が咲きそうもない小枝、不要な枝を元から切るぐらいです。秋から春には花芽を持っているので、その時期に枝先を切らないようにします。

挿し木で増えます

時期は6月から7月頃、長さ10cmぐらいの挿し穂を用意します。土に埋める3分の1ぐらいの部分の葉を取り除き、半日ぐらい水揚げします。箱などのに赤玉土や鹿沼土を入れて挿し、明るい所に置いて土が乾かないように水やりします。3か月ぐらいしたら発根するので、ポットに鉢上げします。緩効性の化成肥料を冬を除いた秋と春に置き肥して苗を作り、来年の6月頃になったら鉢に植え付けます。2月下旬頃、6月頃に1回ずつ摘心して枝数を増やすとよいです。
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