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ヒメシャクナゲ (姫石楠花)

別名:ニッコウシャクナゲ(日光石楠花)
科・属名:ツツジ科・ヒメシャクナゲ属/原産地:北半球北部/学名:Andromeda polifolia

分類: 常緑小低木


寒さ: 強い
暑さ: やや弱い
開花時期: 4月〜5月(暖地)、6月〜7月(寒地)
草丈: 10cm〜30cm
花径: 約 5mm
花色: 桃色、白
増やし方: 挿し木、株分け(吸枝)
場所: 日当たりを好む、夏は半日陰。
用途: 鉢植え
ヒメシャクナゲは高さ10cmから30cmぐらいと背の低い低木です。同じツツジ科のシャクナゲに葉が似ていて、花が小さい事からこのような名前になったようです。花は5mmほどの小さなベルのような花がぶら下がって咲きます。生息場所は北半球北部、本州中部以北や北海道の高山の湿地帯に生息しており、生息地では6月頃に花が咲くようです。高山植物で夏の暑さを嫌うので、夏は風通しのよい涼しい半日陰で育てます。また水を好むので水切れに注意してください。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花(暖地)
場所 日向 半日蔭 日向
植え付け 植え付け 植え付け
植え替え 植え替え 植え替え
株分け 株分け 株分け
挿し木 挿し木
剪定 花後
肥料 肥料 肥料 肥料
鉢の水やり 鉢土の表面が乾く前に与える

ヒメシャクナゲ
4月下旬、自宅の鉢植え

ヒメシャクナゲの花と葉
4月下旬、自宅の鉢植え

ヒメシャクナゲの全体
4月下旬、自宅の鉢植え

ヒメシャクナゲ2
4月下旬、自宅の鉢植え

ヒメシャクナゲの育て方

場所

日当たりのよい所を好むので、日当たりのよい所で育てますが、夏の暑さをやや嫌うので、夏は風通しのよい午前中の日光があたるような半日蔭で育てます。冬の寒さには強いですが、冬は日当たりがよく寒風が当たらないような所で育てます。

植え付け

苗が売られている春の3月から5月頃や秋の10月頃にも植え付けられます。用土は湿地帯に生息していて弱酸性土を好むので、水持ちがよい水苔に植え付けたり、鹿沼土6、バーミキュライト1、PH無調整のピートモス3などに植え付けます。庭では日当たりがよく西日の当らない風通しのよい半日蔭に、根鉢の大きさの二回りぐらいの大きさの穴を掘り、弱酸性土を好み水切れを嫌うのでPH無調整のピートモスなどを、水はけが悪いようなら腐葉土も混ぜて植え付けます。

植え替え

鉢底から根が出て根詰まり気味だったり、2年以上植え替えていない鉢植えは植え替えます。時期は2月中旬から3月中旬頃、秋の10月頃にも行えます。用土は植え付け用土と同じです。根鉢を3分の1ぐらい崩して植え替えます。必要なら株分け(吸枝)も行います。

水やり

湿地帯に生息しているので水切れを嫌います。鉢土の表面が乾く前に与えます。庭でも乾かさないよう注意して水やりします。

肥料

鉢植えとも、寒肥に2月頃、花後の5月頃、秋の9月頃に骨粉入りの固形油粕などを蒔いておけばよいです。

増やし方

株分け(吸枝)

株元から吸枝が伸びているので、植え替えの時に根の着いた吸枝を切り分けて、5、6本一緒に植えて新しく苗を作る事ができます。時期は植え替えと一緒に行います。挿し木より容易に増やす事ができ、株が古くなったら吸枝で作り直すとよいです。

吸枝

植え付け

挿し木

時期は梅雨頃の6月頃に行えます。方法は長さ5cmぐらい挿し穂用意して、下の1、2節分の葉を取り除いて30分ぐらい水に漬けます。あれば発根促進剤をつけて水苔やバーミキュライトなどに挿します。その他は挿し木のページを参考にしてください。

剪定

開花後すぐに伸び過ぎた枝や込み入った枝を剪定します。切った枝は挿し木に利用できます。
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