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ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)

別名:エノテラ
科・属名:アカバナ科・マツヨイグサ属/原産地:アメリカ南西部〜メキシコ/学名:Oenothera speciosa

分類: 多年草


寒さ: 強い
暑さ: 強い
草丈: 30cm〜50cm
花径: 4cm〜5cm
花色: ピンク、白
種まき: 春(翌年の開花)、秋
発芽温度(20度)
箱まき
場所: 日当たりを好む
用途: 花壇、鉢植え
ヒルザキツキミソウは初夏に花を咲かせる多年草植物です。アメリカ南西部からメキシコが原産で日本では園芸草花として育てられています。花色はピンク色ですが、白花を咲かせる種類もあります。ツキミソウの仲間は夕方から花が咲き早朝になると萎むものが多いですが、この種類は昼間に咲くのでこの名前になっています。花壇に沢山植えるとグランドカバーになり花で覆われます。乾燥した痩せ地でも育つ丈夫な植物で、繁殖力が強くこぼれ種でよく発芽し、根から芽を出して増える事もあります。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 日向
種まき 種まき 種まき
苗の植え付け 植え付け 植え付け
肥料 肥料 肥料
鉢の水やり 控えめ 鉢土の表面を乾けば与える 控えめ
ヒルザキツキミソウ(ピンク) ヒルザキツキミソウ(白)
ヒルザキツキミソウ ヒルザキツキミソウ

マツヨイグサの仲間

マツヨイグサの仲間は145種類ぐらいがあると言われています。日本にはツキミソウ(O.tetraptera)が自生していて、これはメキシコから観賞用に育てられていたものが広がったそうです。観賞用として育てられているのは、ここで紹介しているピンク色の花を咲かせるヒルザキツキミソウ(O.speciosa)、白花のアルバ(O.speciosa ’alba’)、他に黄色い花を咲かせるフルチコーサ(O. fruticosa)、園芸品種でコンパクトなアフルカンサン(O. fruticosa ’african sun’)などもあります。

ヒルザキツキミソウの育て方

育てるポイント

ヒルザキツキミソウの直根
ヒルザキツキミソウの直根
日当りがよく、痩せ地でも花が咲きます。肥えた土地は茎がひょろひょろと徒長して風や雨て倒れやすくなるので、花壇では肥料はほとんど与えず、鉢植えは控えめにします。乾燥には強く庭では水を与えずに放置したままで枯れる事はなく、寒さにも強く霜よけせずに越冬します。根はゴボウのような直根で移植や植え替えを嫌うので、種蒔きから育てられています。

苗の植え付け

春や秋に苗が売られている事があります。花壇では日当りの良い所に、水はけが悪いようなら腐葉土を、完熟牛糞を混ぜ込んで、20cmから30cmぐらいの間隔で植えます。沢山植えるとグランドカバーのように花で覆われます。鉢植えの土は市販されている花の培養土を使ったり、自分で作る場合は赤玉土(小粒)6、腐葉土4など自分好みの標準的な土でよいです。65cmプランターに4株ぐらいが目安です。

種まき

春の3月から4月頃、暖地では秋の9月中旬から10月頃にも行えます。春に蒔いた場合は花が咲く時期までにあまり大きく育たないので、本格的に沢山咲くのは翌年の春からになります。直根で移植を嫌うので、種まきの方法は直まきポットまきするとよいです。箱まきでも小さい時に、根を傷めないよう丁寧に移植すれば大丈夫です。覆土は薄めに行い、土を乾かないように水やすると2週間ぐらいで発芽します。
5月中旬 11月下旬 翌年の5月上旬
種まき後約2週間(ヒルザキツキミソウ)
種まき後約2週間
種まき後約半年(ヒルザキツキミソウ)
種まき後約半年
種蒔き1年後の開花(ヒルザキツキミソウ)
種蒔き1年後の開花

花壇の管理

肥料は特に必要なく、水やりも自然の雨だけで通常は枯れる事はないです。病気や害虫もほとんどなく、ほとんど手間は要りません。

鉢植えの管理

日当たりのよい所に置きます。肥料は春と秋に緩効性の化成肥料を控えめに置き肥するとよいです。水やりは表面が白く乾いたら与えます。根詰まりによる植え替えは向いておらず、これは直根で根を切ると生育が悪くなってしまいます。もし1回から2回り大きな鉢に植え替える事が可能なら、根鉢を壊さずに行ってもよいです。無理な場合はポット苗を購入したり、花後に種を採っておいて、適期に蒔くとよいです。

花後の茎

伸びた茎が邪魔なら半分ぐらい残して刈っておくとよいです。もし種を残しておきたい場合は部分的に残しておくとよいです。来シーズン咲く花は、株元から新しい茎が伸びて咲きます。

よく増えます

花が咲き終わると鞘が出来きて、茶色く熟すると弾けて中から種が落ちます。よく発芽するので意図しない所からも生えてくる事があり、増え過ぎて引き抜く事もよくあります。繁殖はこぼれ種だけではなく、根から芽を出して増える事もあります。
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