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ヒョウタン

科・属名:ウリ科・ヒョウタン属/原産地:アフリカ、熱帯アジア/学名:Lagenaria siceraria var. gourda

分類: つる性一年草


寒さ: 弱く枯れる
暑さ: 強い
花径: 2cm〜5cm
花色:
種まき: 春まき(4月中旬〜5月)
発芽温度(25℃〜30℃)
ポットまきなど
場所: 日当たりを好む
用途: 花壇、鉢植え(小型)
花言葉: 繁栄、利得、夢
通販店: 楽天市場にあり
実の中をくりぬいて利用され、人類最古の水筒と呼ばれています。その他に色を塗って飾りにされたり、マラカスや笛といった楽器、ランプなどにされて楽しまれる事が多いです。実には毒があって食べられませんが、中には食用ヒョウタンというのもあります。これは見ためだけで実は同じ仲間のユウガオです。花は白色で夕方から朝にかけて咲く夜開性で、雌花はすでにヒョウタンの形をしています。種類によって実の大きさが異なり、大きなものは長さが50cmを超え、小さなものは長さが10cmもありません。一般に竹などで棚を作ってぶら下げて栽培されますが、写真は一寸ひょうたんという実の小さな種類で、10号の鉢植えで育ててみました。蔓性なので夏の日よけの緑のカーテンとして利用される事があります。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
果期 果期
開花時期 開花
場所 日向
種まき 種まき 定植
植え付け 苗の植え付け
肥料 肥料
鉢の水やり 表面が乾けば 乾いてきたら 表面が乾けば
ヒョウタンの花
7月中旬(午後7時30分頃)、自宅の鉢植え
ヒョウタンの実
8月中旬、自宅の鉢植え

9月上旬、自宅の鉢植え

9月上旬、自宅の鉢植え
ヒョウタン飾りの展示
ヒョウタン飾りの展示
11月下旬、植物園
ヒョウタンランプ
ヒョウタンランプ
11月下旬、植物園

小型のヒョウタンの育て方

小型の種類

一般には手の届くぐらいの高さの棚を作って、実が傷つかないようぶら下げて栽培されます。大きな実が成るものは重いので丈夫な棚を作る事になりますが、小型なら10号鉢に植えてアンドン仕立にしたり、大型プランターに植えて緑のカーテンにする事が出来ます。小型の主な種類は一寸ヒョウタン、千成ヒョウタンなどがあります。

種まき

種まきの時期は4月中旬から5月頃に行います。方法はポットまきするとよいと思います。発芽温度が25度以上と高いので、ビニールトンネル内に入れるなどして保温して発芽させます。本葉が4、5枚開いてきたら元肥を入れて定植します。

植え付け

ヒョウタンの苗

鉢への植え付け
花壇では元肥に完熟牛糞などを、水はけが悪いようなら腐葉土などを混ぜ込んで、1mぐらいの間隔に植え付けます。鉢植えは10号鉢に一株、プランターは大きめで約10リットルにつき一株を目安に、用土は野菜の培養土を使ったり、自分で作る場合は赤玉土(小粒)6、腐葉土4などに元肥として1割ぐらいの完熟牛糞やマグァンプK(中粒)などを混ぜ込んで植えるとよいです。

支柱

蔓が伸びて巻くつく支柱を立てるようにします。鉢植えでの小型ヒョウタンならアンドン仕立ても可能です。庭ではネットを張って緑のカーテンやキュウリのように栽培する事もできます。竹などで棚を作ってぶら下げると傷のない美しいものが出来上がります。

場所

日当たりのよい所でないと育ちません。夏によく育つ春まき一年草植物なので秋が深まって寒くなると自然と枯れます。

水やり

鉢植えでは鉢土の表面が乾けば与えます。花壇ではあまり雨が降らないようなら与えます。

肥料

肥料切れを嫌います。鉢植えでは元肥に完熟牛糞やマグァンプK(中粒)などを入れておき、定期的に液体肥料などを追肥します。花壇では完熟牛糞などを混ぜて植え付け、定期的に即効性の化成肥料などを追肥します。

摘心

実は親蔓から成るのではなく、子蔓から伸びた孫蔓に多くなります。親蔓が支柱の高さぐらいになったら摘心して、脇芽を伸ばして誘引させるとよいです。 立派な実を成らせるには、摘心した下から伸びた太い子蔓を3本だけ残して他は切り、3本仕立てにするとよいです。

人口受粉

ヒョウタンの雄花
雄花
ヒョウタンの雌花
雌花
夜開性なので夜に花が開き、蛾が受粉します。確実に結実させたい場合は、雄花を取って花弁を取り除き、雌花の中央に花粉をすりつければよいです。時間は夜でなくても、夕方の開花前になると花が少し膨らんでいるので、花弁を手で開いて受粉させてもよいです。雌花の元はすでにヒョウタンの形をしています。

作り方

  1. 中身を抜くために、蔓のあった所に、蔓の太さと同じぐらいの穴をドリルやキリで開けます。
  2. 水の中に漬けて、中身を腐らせます。浮かないよう重石を乗せるなどします。
  3. 10日ぐらいして中が腐れたら、中身を全部取り出します。非常に臭いので、マスク、ゴム手袋などをして作業します。
  4. 日当たりと風通しのよい所で、開けた穴が下になるように1週間ぐらい乾燥させます。
  5. あとはニスを塗ったり色を塗ったり、自分好みに加工して出来上がります。
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