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ペラルゴニウム

科・属名:フウロソウ科・テンジクアオイ属/原産地:南アフリカ(園芸品種)/学名:Pelargonium×domesticum

分類: 多年草


寒さ: やや弱い
暑さ: やや弱い
草丈: 20cm〜40cm
花径: 3cm〜8cm
花色: 白、赤、桃色、紫など
増やし方: 挿し木
場所: 日当たりを好むが、真夏は半日陰。
花言葉: 愛情、尊敬
ペラルゴニウムはゼラニウムと同じ仲間で、4月から5月に花を咲かせる一季咲きです。南アフリカ原産の種類の交配で作られた園芸品種で、花が鮮やかで美しいです。花色は桃色、紫など豊富で、白などが混じったものも多いです。高温多湿を嫌い地植えにすると梅雨時期に枯れやすいので、鉢植えにして育てられる事が多いです。名前の由来は種がコウノトリのくちばしのようなので、ギリシャ語のコウノトリから来ているそうです。
作業カレンダー(暖地基準)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花時期 開花
場所 日向(軒下・0度以上) 日向(雨よけ) 半日蔭(雨よけ) 日向 日向(軒下)
植え替え 植え替え 植え替え
挿し木 挿し木 挿し木
切り戻し 切り戻し 切り戻し
肥料 肥料 肥料
水やり 控えめ 鉢土の表面が乾けば与える 控えめ
ペラルゴニウム(赤)
ペラルゴニウム(紫)

テンジクアオイ類の1つ

テンジクアオイ属(ペラルゴニウム属)は世界に200種類ぐらい、主に南アフリカに分布しています。日本では主に4つのタイプに分けられ、1つはこのページで紹介している一季咲きのペラルゴニウム、属名がそのままの名前になっています。残りの3つはゼラニウム、アイビーゼラニウム(ツタバゼラニウム)、センテッドゼラニウム(ニオイゼラニウム)で四季咲きになります。

ゼラニウム

アイビーゼラニウム

センテッドゼラニウム

ペラルゴニウムは一季咲きの仲間

一つの種類というよりは、花の咲く時期が4月から5月だけの一季咲きの仲間という分けられ方をしています。南アフリカ原産で小輪の花を咲かせる(P.cucullatum)、大輪の花を咲かせる(P.grandiflorum)を中心にいろいろな種類が交配されています。花の大きさの違いだけではなく、葉の形や大きさ、光沢に違いがあるのもあります。梅雨の高温多湿を嫌いやや育てにくい所がありますが、花がカラフルで美しいのはとても魅力的です。
いろいろなペラルゴニウム
ペラルゴニウム ペラルゴニウム ペラルゴニウム

ペラルゴニウムの育て方

春の管理

3月から4月頃に鉢植えが売られている事があります。春はできるだけ日当たりがよい所に置きます。また、花びらに雨が当たると傷みやすいので、花が咲く時期は雨に当てないようにします。開花後に落ちる花びらが葉に落ちると、そこから病気が発生する事があるので、花がらは早めに取り除いておきます。水やりは鉢土の表面が乾けばたっぷりと、肥料は緩効性の化成肥料を置き肥したり、定期的に液体肥料を与えるとよいです。

花後の植え替え

根詰まりするとよい花が咲かなくなるので毎年行うとよいです。花が咲き終わった6月中に、同じ大きさの鉢で植え替えたい場合は根鉢の周りを3分の1ぐらい軽く壊して植え替え、大きくしたい場合は根鉢の周りを軽く壊して一回り大きな鉢に植え替えるとよいです。用土は赤玉土(小粒)5、腐葉土3、パーライト2など、水はけのよい土に植え替えます。植え替え後の数日間は明るい所に置いてから、通常の置き場所に戻すようにします。

花後の切り戻し

切り戻しをせずに育てると、下葉が落ちて上の方ばかり葉が茂るので、花後に樹形の3分の1から2分の1ぐらい切り戻すと樹形がコンパクトになります。切り戻す茎には必ず葉が残るように切ります。

夏の管理

高温多湿を嫌うので、梅雨時期は長雨が当たらない軒下などに置くとよいです。気温が30度以上ある夏は生育が衰えるので、強い日差しを避けた、棚の上など風通しがよい半日蔭に置くとよいです。肥料は与えず、水やりは過湿にならないよう表面が乾いたら与えます。

秋の管理

暑さで生育が止まっていたものが、涼しくなるとまた生育を始めます。夏の暑さが和らぐ9月下旬頃になったら、日当たりのよい所に置いて肥料も春と同じように再開します。

秋の植え替え

根詰まりするとよい花が咲かなくなるので、花後に植え替えていない場合は、9月下旬から10月中頃に植え替えるとよいです。この時期に植え替える場合は、その後の生育期が短いので根鉢の周りを軽く壊すぐらいにします。

秋の摘心

秋の10月中頃まで茎の先端を摘心して、枝の数を増やすと花の数を増やす事ができます。

冬の管理

南アフリカ原産で寒さはあまり強くないですが、凍らないぐらいなら耐えます。花芽は低温に当たって作られるので、冬に暖かい所に置くと翌年は花が咲かなくなるので注意が必要です。冬は5度から10度ぐらいの低温に90日ぐらい当たると花芽が出来るので、暖地では戸外の日当たりが良く霜の当たらない軒下などに置いて、凍りそうな日だけ室内に入れるとよいです。

増やし方

挿し木

時期は春の5月から6月頃、秋の9月中旬から10月中旬頃に行えます。葉を2、3枚つけた挿し穂を用意して、一番下の節にある葉を取り除き、20分ぐらい水揚げします。あれば発根促進剤をつけてポットなどに挿すとよいです。根が回ったら根鉢を壊さずに定植します。その他は挿し木のページを参考にしてください。
4月下旬 6月下旬
挿し穂(ペラルゴニウム)
挿し穂
ポットに挿し木(ペラルゴニウム)
ポットに挿し木
挿し木後の新芽(ペラルゴニウム)
挿し木後の新芽
関連リンク